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「令和6年度第1回いわき市登録防災士スキルアップ研修」を開催しました!! 

更新日:2024年7月31日

目的

 本市では、高齢化や人口減少への対応として、新たな「共助」の担い手を確保するため、令和4年8月から、市内で防災士資格を有する方を対象とした「登録防災士」制度を導入しています。

 市内で災害が発生した際、登録防災士には、避難所の運営や災害ボランティア活動等に協力いただくこととしており、6月末現在、274名の方に登録いただいております。

 昨年度は登録防災士として活動いただくために必要な知識・技能の修得を目的として、スキルアップ研修を4回開催し、うち1回において避難所・開設運営の手順や資機材の取扱いなど基礎的な内容について、座学や実技を通じて学んでいただきました。

 今回は、福島工業高等専門学校の協力のもと、同校の学生が作成した災害シナリオに基づき、避難所開設・運営の場面で想定される様々なケースへの対応を学ぶなど、昨年度の内容を深化した、より実践的な研修を行いました。

 1 開催日

     令和6年6月23日(日)

 2 開催場所

     いわき市立勿来第二中学校(いわき市勿来町関田北作6番地)

 3 参加者数

     登録防災士35名、関田総合自主防災会10名

 4 開催内容 

  ⑴ 全体説明

   ● 研修の趣旨説明

   ● 「避難の考え方」

  ⑵ 講義・実技研修

    「学校等の避難所の開設・運営について」

     講師 独立行政法人国立高等専門学校機構福島工業高等専門学校

        都市システム工学科 教授 菊地 卓郎 氏

        都市システム工学科 助教 丹野  淳 氏

        都市システム工学科 学生 8名 

  ⑶ 関田総合自主防災会と登録防災士による情報交換・意見交換

      ⑷ ふりかえり

  

 ※ 参加者は2つのグループに分かれ、避難所の開設・運営における様々なケース(要支援者やペット連れ避難者の受入れ、支援物資の搬入、非常用トイレの種類と使い方、市災害対策本部への連絡調整など)への対応訓練を実施しました。

 また、避難所の設備(公衆無線LANや特設公衆電話等)の設置場所や使用方法の確認等を行いました。

 

(対応ケースの例) ※福島高専の学生が作成したシナリオより抜粋

 ●  「とりあえず受付を作りましょうか。何か所作ればいいんでしょう。」

 ● 「(電話)もしもし、これから避難しようと思います。体の不自由な年寄りを抱えていますが、避難所に身体障がい者用のトイレはありますか。」

 ● 「ペット連れの人がこれから増えそうだけど、ペットの受付みたいなこともしておいた方がいいのかなあ。」

 ● 「目や耳が不自由なひとに情報を伝えるいい方法はないかしら。」

 ● 「すいません、トイレの水が流れなくなりました。手洗いの水も出ませんが、断水したようです。」

 ● 「発熱者が多数いるようです。コロナウイルスに感染している可能性がありますが、どうしたら良いですか。」

 ● 「熱中症なのか、意識が混濁している老人がいます。どこか涼しいところはありませんか。」

 ● 「犬がやかましい。なんとかしてくれ!」

 ● 「避難する途中で、着替えまで濡れてしまいました。着替えってありますか。」

 ● 「明日の朝雨が上がっていたら、皆で炊き出しをしましょう。場所はどこにしましょう。」

   上記のような様々なケースに加え、要支援者(高齢者、障がい者、乳幼児、妊婦など)の受入れなどについて、参加者どうしで話し合いをしながら、対応していきました。

5 参加者の声

 参加された皆様からは、次のとおり様々な感想や意見が寄せられました。 ※抜粋

 ・「実際に体を動かしての研修で十分納得できた。」

 ・「避難所の初動の対応が経験できて有意義だった。」

 ・「災害時に実行すること、支援対象者を見極めること等参考になった。」

 ・「パーテーション等の現物組立て、物の確認、設置等、また、受付から入場の段取り等を学ぶことができてよかった。」

 ・「避難所としての学校の備え(wifi、電話等)がよくわかった。具体的に考えることができる。」

 

 また、『今回の研修で学んだことを、今後の活動にどのように生かしていきたいか』との問いに対して、次のとおり回答いただきました。 ※抜粋

 ・「地域での水平展開を広めたい。」

 ・「防災士として地区との連携をしていきたい。」

 ・「自主防災組織において積極的に参加し、いざ災害が発生したときに地区で活動できる組織にしていきたいと考えている。」

 ・「自分が主催あるいは運営として防災訓練等を行っていけるようにしたい。」

 ・「自分の住む地域の防災体制がどうなっているのかが全く分からないため、何らかの方法で確認し自分にできることがあれば参加していきたいと思った。」

 ・「自身が働いている事業所のBCPの策定・見直しや防災減災、自助共助への取組みにつながればと思う。」

 

 以上のとおり、参加された皆様は、避難所開設・運営に係る実践的な研修を通じて、自身のスキルアップとともに防災意識の高揚につながり、自助・共助の大切さを実感する場となり、有意義な研修となりました。

  市では、今後、今回の研修で習得した知識・技能をより高め、災害時に地域の防災リーダーとして円滑に活動できるよう、応用編として「おやこ防災キャンプ」(避難所における宿泊体験)の実施を予定しています。

 

受付パーテーション意見交換

   

 

 

このページに関するお問い合わせ先

危機管理部 危機管理課

電話番号: 0246-22-1206 ファクス: 0246-22-1145

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