化学物質による健康被害について
登録日:2023年3月31日
身の回りの化学物質
私たちが日ごろ使っている製品は、化学物質のさまざまな性質を利用して作られており、化学物質はわたしたちの生活を豊かにし、健康で快適な日々の生活に欠かすことができないものとなっています。現在、国内では数万種類の化学物質が輸入・製造・使用されています。
化学物質の健康への影響
化学物質は生活に欠かせないものですが、一方で、人の健康に悪影響を与えることがあります。
「吸いこむ」、「飲みこむ」、「触る」ことで化学物質を体内に取りこむ(化学物質に暴露する)ことにより、アレルギー症状や皮膚の炎症、場合によっては急性中毒により命に関わる事故につながることもあります。
化学物質による健康被害が疑われる場合には、まずは医療機関を受診することをお勧めします。
化学物質と上手につきあうために
化学物質による健康被害を防ぐためには、化学物質に暴露する量をできるだけ少なくすることが大切です。
~暴露量を減らすための具体的な方法例~
- 製品の表示をよく読み、正しく使用する。
- 適した量を使用する。(過剰な量を使用しない。)
- 屋内で使用する場合は十分に換気をする。
健康被害の具体的な例
(1)新しい衣類を購入し着用したら、衣類と皮膚が接触する部分がただれてしまった。
→衣類に残留した化学物質が原因かもしれません。
まずは医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
原因等に関するご相談は保健所生活衛生課環境衛生係(TEL:27-8591)で受付けています。
※衣類などの繊維製品に含まれるホルムアルデヒドや住宅用洗浄剤(主にトイレやふろ場用洗剤)に含まれる
水酸化ナトリウム、塩化水素及び硫酸には含有量の規制があります。
(2)新築の家に引っ越したところ、頭痛や吐き気などを感じるようになった。
家を出ると症状は改善する。
→建材や壁紙、家具等から気化した化学物質が原因かもしれません。
建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響をシックハウスといい、目がチカチカする、
鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など、人によって様々な症状があります。
症状の出る家屋から離れると症状が改善するのが特徴です。化学物質のほかカビやダニが原因の場合もあります。
まずは医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
原因等に関するご相談は保健所生活衛生課環境衛生係(TEL:27-8591)で受付けています。
その他の化学物質による健康被害に関する相談について
原因と思われるものがシックハウスや衣料品、住宅用洗剤等以外の場合はその原因ごとに以下の窓口で相談を受付けています。いずれの場合であっても、まずは医療機関を受診することをお勧めします。
(1)医薬品、医薬部外品、化粧品などの製品に関すること
保健所総務課医事薬事係(TEL:27-8590)
※医薬品、医薬部外品、化粧品は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」において、
その製造や販売が規制されています。
(2)事業活動その他の人の活動によって生ずる臭いなどについて
環境監視センター(TEL:54-1585)
(3)化学物質過敏症と診断された場合もしくは化学物質過敏症が強く疑われる健康相談について
保健所地域保健課保健指導係(TEL:27-8594)
※化学物質過敏症とは「一般的に有害な影響が出る濃度よりもはるかに低い濃度の多様な化学物質に反応し症状を
呈する疾患」とされており、特定の室内環境でのみ体調不良が出て、その環境を改善すれば回復や予防が可能な
シックハウスとは異なるものです。
(4)上記⑴~⑶にあてはまらない、製品自体の問題(事故)が疑われる場合
消費生活センター(TEL:22-0999)
また、医療機関を受診するにあたり、受診する診療科等のご相談は医療安全相談センター(TEL:27-8556)で受付けています。
このページに関するお問い合わせ先
保健福祉部 保健所生活衛生課
電話番号: 0246-27-8591 ファクス: 0246-27-8600