令和6年度「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」について
更新日:2024年5月17日
令和6年度 禁煙週間のテーマ
たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性~
5月31日は世界禁煙デーです
毎年5月31日は、世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」であり、日本では5月31日から6月6日までを「禁煙週間」としています。喫煙は、がんや心疾患、脳血管疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因になるとともに、糖尿病や脂質異常症、歯周疾患を悪化させると言われています。また、喫煙は喫煙者本人にとどまらず、周囲の人の健康への影響も非常に大きいことから、健康増進法により受動喫煙の防止が定められています。
1 受動喫煙とは?
たばこの煙は、喫煙者がたばこから直接吸い込む煙を主流煙と呼び、たばこの先端から立ち上る煙を副流煙と呼びます。たばこの煙には200種類もの有害物質が含まれており、副流煙にはニコチンやタールが主流煙の約3倍、アンモニアは約50倍と、主流煙より有害物質が多く含まれています。受動喫煙とは、喫煙者の周りのたばこを吸わない人にも否応なしに吸わせてしまうことです。
タバコを吸う人は、周りにいる吸わない人への配慮を忘れないようにしましょう。
イエローグリーンライトアップを実施します。
5月31日からの禁煙週間に併せて県内各所がイエローグリーンにライトアップされます。
イエローグリーンは受動喫煙をしたくない・させたくないという意思をあらわす色です。受動喫煙ゼロを目指し、あなたとわたしの健康な未来のため、ライトアップに参加しましょう。
~あなたのため、子どものため、お客様のために…受動喫煙の防止は、あなたの大切な人を守ります。~
いわき市役所旧大型掲示板 総合保健福祉センター いわき市医療センター
- イエローグリーン(受動喫煙防止)ライトアップ(内部リンク)
イエローグリーンリボンを知ってますか?
イエローグリーンリボンは、「たばこの煙を吸いたくない」という気持ちをさりげなく周りの人に伝えるリボンです。
このリボンを着用している人を見かけたら、たばこの煙の行方にご配慮いただき、受動喫煙防止にご協力をお願いします。
2 COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?
COPDとは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。
COPDは別名たばこ病と言われており、原因の90%以上は喫煙です。喫煙者の15~20%がCOPDを発症すると言われています。また、喫煙開始の年齢が若いほど、また1日の喫煙本数が多いほどCOPDになりやすく、進行しやすいと言われています。
COPD治療の第一歩は禁煙です。喫煙を続けるかぎり、病気の進行を止めることはできません。まずは、きっぱりとたばこをやめることが重要です。
たばこに対する依存性の強い人は、禁煙補助薬と呼ばれるニコチンパッチやニコチンガムなどを使用したり、専門医の指導のもと非ニコチン製剤の飲み薬を使って禁煙する方法もあります。
一定要件を満たした医療機関では、薬物療法による禁煙治療は保険適用の対象となります。
禁煙週間を機に、あなたも禁煙にチャレンジしてみませんか?
〇ステップ1:あなたのニコチン依存度をチェック
喫煙はニコチンによる依存症です。自分の依存度をチェックしてみましょう。
〇ステップ2:とにかく3日間(72時間)の禁煙からスタート!!
ニコチンは3日間(72時間)で体内からほとんど抜けると言われています。その間、体に起こるプラスの変化を実感できて驚くことでしょう。禁煙の効果は、たばこをやめた直後から現れます‼
- 20分後:血圧が正常になる、脈拍や手足の温度が正常に戻る。
- 8時間後:血液中の一酸化炭素濃度が正常になる。
- 48時間(2日)後:臭覚や味覚が改善する。
- 72時間(3日)後:ニコチンが体からほとんど消失する、呼吸が楽になる、胃の調子がよくなって食欲が出る。
注:禁煙して5年後には、口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、胃がん、膵がんなどの発生率が低下し、肺がんの死亡率が低下します。10年後には、肺がん死亡率が非喫煙者とほぼ同じになります。
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