熱中症を予防しましょう
更新日:2024年4月12日
例年、夏季は猛暑日が続くことに伴い、全国的に熱中症による健康被害が数多く報告されております。熱中症は、死に至る可能性のある重篤な病気ですが、適切な予防・対処を行えば、防ぐことができます。こまめな水分補給、扇風機やエアコンの利用等で熱中症を予防しましょう。
熱中症予防について簡単に動画でチェック!
▼環境省 熱中症対策動画 Youtube(外部サイト)
1 熱中症の危険が高い日に「気づく」
環境省・気象庁「熱中症警戒アラート」の活用
環境省・気象庁が、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報である「熱中症警戒アラート」を全国に発信しています。
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測される日の前日の17時頃及び当日の朝5時頃に都道府県ごとに発表されるもので、熱中症と相関が高い「暑さ指数」を用います。暑さ指数(WBGT)の値が、33以上と予測された場合に、「熱中症警戒アラート」が発表されます。
熱中症警戒アラートが発表された際には、日頃から実施している熱中症予防対策を普段以上に徹底することが重要です。
◎暑さ指数とは…
暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい (1)湿度、 (2)日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 (3)気温の3つを取り入れた指標です。
福島県の暑さ指数(WBGT)は環境省のホームページに公開されています。下記よりご確認ください。
環境省のホームページ(暑さ指数(WBGT)の実況と予測)(外部サイト)
いわき市では、「いわき市防災メール配信サービス」のうち、「その他緊急情報」を登録されている方に対し、熱中症警戒アラート発表に関するメールを発信しています。
ぜひご登録ください。なお、登録の際には「その他緊急情報(28.その他緊急情報)」を選択していることをご確認ください。
1. 登録方法
「いわき市防災メール配信サービス」(リンク先)をご覧ください。
2. 配信項目
その他緊急情報(28.その他緊急情報)
3. 配信基準
福島県に熱中症警戒アラートが発表されており、かつ、いわき市の暑さ指数が危険(WBGT31)以上の場合
2 熱中症とは
「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
こんな日は熱中症に注意!
●気温が高い ●湿度が高い ●風が弱い ●急に暑くなった日 など
こんな方は特に注意!
●高齢者・幼児 ●持病のある方 ●肥満の方 ●体調が悪い方 ●脱水状態・低栄養状態にある方 ●暑さになれていない方 など
熱中症の症状
熱中症の発生場所
熱中症は、室内でも多く発生しています。夜も注意が必要です。
図:市内における令和5年熱中症による救急搬送件数について:いわき市消防本部HPより作成
市内における熱中症による救急搬送件数について(いわき市消防本部HP)
3 熱中症予防のために
(1)「暑くなる前」から予防を始めましょう 例年、5月頃から熱中症で救急搬送される方がいます!
● 暑さに備えた体づくりを
日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけましょう。
ポイント:「やや暑い環境」、「ややきつい」と感じる強度、毎日30分程度の運動(ウォーキング等)の継続
※体調等に合わせて、十分な水分補給をしながら無理のない範囲で行ってください。
● エアコンの試運転を
● 急に暑くなる日や継続する暑さに注意しましょう
熱中症は例年、梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月~8月に多発する傾向があります。
▼このような日は特に注意
環境省:熱中症環境保健マニュアル 2022より抜粋
●早い時期から次の(2)~(5)などの予防行動を実施しましょう
(2)暑さを避けましょう
● 住まい(室内)の工夫
エアコンや扇風機の適切な利用 ※高齢者は暑さに気づきにくいです。こまめに温度・湿度計を確認しましょう。
ブラインド・すだれ・緑のカーテンなどで日差しを防ぐ など
● 衣服の工夫
ゆったりとした衣服の着用
襟元をゆるめて通気する
吸汗・速乾素材の衣服の着用
外出時は日傘や帽子を使う(帽子は時々はずして、汗の蒸発を促しましょう) など
● 行動の工夫 ~熱中症リスクの高い場所や活動を避ける~
暑い日は無理な外出を控える(ただし、室内では適切にエアコンを使用する)
適宜休憩する、無理をしない
携帯型扇風機や保冷剤などのグッズを活用する
涼しい場所に避難する
▶熱中症対策として「ふくしま涼み処」を開設します(内部サイト)
(3)こまめに水分を補給しましょう
室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給する
環境省:高齢者のための熱中症対策より抜粋
(4)日頃から健康管理をしましょう
●体調管理(健康チェック、バランスの良い食事摂取、しっかり睡眠をとる、アルコールの飲みすぎに気を付ける、体調不良時は無理をしないなど)
●暑さに備えた体作り(水分補給を行いながら、適度な運動)
注:特に、高齢者、子ども、障がい者の方々は、熱中症になりやすいので十分注意しましょう。周囲の方からも積極的な声かけをお願いします。
(5)お互いに注意し、声をかけあいましょう
●特に、高齢者や子ども、障がい者の方々は、熱中症リスクが高いです。
のどの渇きや暑さを感じにくい場合があります。
お互いや周りの人が注意し、声をかけあいましょう。
●集団活動の場では、こまめな水分補給・休憩時間・暑さ・個人の体力や体調等の配慮が重要です。
4 熱中症が疑われる人への対処
環境省:熱中症環境保健マニュアル 26Pより抜粋
涼しい場所へ
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる
からだを冷やす
衣服をゆるめ、からだを冷やす
注:特に、首の回り、脇の下、足の付け根など
★露出させた皮膚に濡らしたタオルやハンカチをあて、うちわや扇風機等で扇ぐことにより体を冷やします。
★自動販売機やコンビニで、冷えた水のペットボトル、ビニール袋入りのかち割氷等を手に入れ、皮膚直下の血管を冷やすことが有効です。
水分補給
水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する
自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう!
その他:参考資料
環境省 エアコンが使用できないときの熱中症対策(リーフレット)
5 熱中症についての情報はこちら
★厚生労働省
★環境省
★気象庁
★消防庁
★福島県
このページに関するお問い合わせ先
いわき市保健所地域保健課保健指導係
電話番号: 0246(27)8594 ファクス: 0246(27)8607