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その9 『救急車のサイレンの音は?』(平成27年9月9日市公式Facebook投稿)

登録日:2015年9月9日

「救急車のサイレンの音は?」編

救急車(昭和43年2月、いわき市撮影)

 本日9月9日は、「救急の日」です。「救急の日」は、救急業務や救急医療への理解や認識を深める日として昭和57年に定められました。

 そして、今年(平成27年)の5月20日から隔週水曜日にお送りしてきた本企画【50周年まめちしき】も、今回が<その9>です。

 「9」がそろいましたところで、突然ですが「救急車のサイレンは?」と聞かれたら、何と答えますか?おそらく、「ピーポー、ピーポー」と即答だと思いますが、実は昭和45年までは、消防車と同じ「ウーウー」という音だったのです!ご存知でしたか?

 いわき市で救急車が走り始めたのは、いわき市誕生からちょうど1年後、昭和42年の10月のことです。

 昭和42年に平消防署と磐城消防署(現在の小名浜消防署)で、昭和43年に勿来消防署と常磐消防署で、昭和46年に内郷消防署で救急業務が開始されました。

 写真は、昭和43年2月に撮影されたもので、平地区を走る救急車が写っています。これが、いわき市第1号として平消防署に配置された救急車(トヨタFS45V型)ではないかと思います。今見ると、そのレトロさがオシャレにさえ感じます。

 写真から音が聞こえないのがとても残念ですが、このころ、救急車のサイレンは、まだ消防車と同じ「ウーウー」音でした。しかし、市民や消防団員が火災と区別ができなかったことや、病人やケガ人を搬送するのにソフトな音色が望まれていたなどの理由から、昭和45年6月に、高低2音を繰り返す「ピーポー」音への変更が決定しました。実際の切替えは、同年7月から昭和47年6月にかけての2年間で行われたので、「ウーウー」と走る救急車は、そのころから見られなくなったようです。ちなみに、「ピーポー」音はフランス式と呼ばれています。

 救急業務は開始以来、年を追うごとに増加と複雑化の一途をたどります。業務にあたる救急隊員にも、より高度な観察能力や処置技術が求められるようになり、現在の救急救命士が救急車に乗務する体制へ移り変わってきました。救急救命士は、搬送の間に高度な救命処置ができる国家資格を持った隊員のことで、市内では、平成5年にその第1号が誕生しました。

 それと同時に登場したのが、「高規格救急車」です。高規格救急車は、車両室内の寸法や装備品などの条件が細かく定められていて、救命士が最大限にその能力を発揮できる資器材を備えています。

 平成27年8月現在、いわき市では、46名の救急救命士が、12台の高規格救急車とともに現場で活動し、救命率の向上に努めています。ただ、救急車の出動件数が増加し続けている現実もあります。そして、記録では、そのうち約40%が軽症者です。

 突然の事故や病気の場合、緊急なのかそうでないのかの判断はなかなか難しいものですが、とにかく落ち着いて、自分で病院へ行けるかどうか、もう一度確認してみてください。その上で、緊急で重症度が高いと判断した場合や判断に迷う場合は、すぐに119番にお電話ください!あなたの緊急時に、救急救命士と救急車が向かいます!「救急車は、緊急時に!」

このページに関するお問い合わせ先

総合政策部 広報広聴課

電話番号: 0246-22-7402 ファクス: 0246-22-7469

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