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その10 『聖火リレー』(平成27年9月30日市公式Facebook投稿)

登録日:2015年9月30日

「聖火リレー」編

好間町農協前・市誕生記念聖火リレー 「新市誕生を祝う『聖火リレー』がありました」

 5年後の東京オリンピックを今から楽しみにされている方も多いことと思います。オリンピック開催への期待の高まりといえば、聖火リレーが思い浮かびますが、いわき市が合併を果たした当時、新市誕生を祝う「聖火リレー」が行われたことをご存知でしょうか?

 昭和42年3月30日、いわき市の大同合併という偉業を成しとげた年度の末に、市は「十四市町村合併いわき市誕生記念式典」を平市民会館(平成20年4月に、芸術文化・交流の拠点としての機能を付加した複合施設「いわき芸術文化交流館アリオス」に生まれ変わりました)で開きました。「聖火リレー」は、そのメインイベントのひとつとして行われました。

 通常、トーチをランナーが掲げて走り、灯された火を点火台までリレー形式でつなぐことを「炬火(きょか)リレー」といいます。平成7年に福島県を会場に開かれた「ふくしま国体」でも、福島市の開会式会場まで県内8か所のコースで炬火リレーが行われました。市内では三崎公園をスタートして342人のランナーによって159.5キロメートルの道のりがつながれて広野町へ引き継がれました。

 一方、市誕生記念式典のリレーが「聖火リレー」と銘打たれたのは、使われたトーチが、その2年半前、昭和39年の東京オリンピック聖火リレーで使われたものだったからです!当時の若手担当職員のアイディアで実現したそうです。

 コースは、旧14市町村すべてを通るよう7つ設定され、総距離164.6キロメートルが46区間に分けられました。それぞれの区間を市内の中学生5人ずつのチームで走り、各コースの最終区間に高校生チームも参加したので、ランナーは合計265人!中学校のみですが、参加校は以下の通りです。統廃合で今はなくなってしまった学校名も見られます。各校の代表は、校内マラソン大会の上位入賞者などから選ばれたようです。

  • 1コース=久之浜中、四倉中、草野中、平二中 
  • 2コース=川前中、小川中、平一中 
  • 3コース=沢渡中、永戸中、好間中 
  • 4コース=田人中、入遠野中、上遠野中、岩崎中、湯本三中、内郷一中 
  • 5コース=錦中、植田中、泉中、湯本二中、湯本一中、内郷二中 
  • 6コース=小名浜一中、鹿島中、平三中 
  • 7コース=小名浜二中、江名中、豊間中、藤間中

 聖火リレーは、各支所などをスタート地点に、式典会場である平市民会館を目指しました。到着予定時刻は、式典が終了する午後12時15分。設定された7コースのルートは、距離も起伏も差があり所要時間がまちまちであったことから、スタート時刻を最大1時間31分ずらして調整されました。

 リレーに使われたトーチはコースごとに1本だったので、「聖火」ではなく、トーチがリレーバトンのようにつながれました。右上の写真は、好間町農協前でのトーチの受け渡しの様子です。トーチを斜めにして上部に手を添えてとても丁寧な印象ですが、東京オリンピックトーチの仕様から考えると、持ち手以外は熱くなっていたのではないかと、今さらながら心配になります(笑)。

久之浜市街・市誕生記念聖火リレー ランナーは、白バイや関係車両に先導されて5人で隊列を組み、先頭ランナーがトーチを右手で高く掲げて走りました。コース沿道では、小中学生や地域住民が旗や風船を振って出迎えました。左の写真は、大久支所(昭和44年4月に久之浜支所と統合されました)を出発した1コースのランナーが、久之浜市街を通る様子です。大歓迎の様子がよくわかりますね。

  

 

 

 市誕生記念式典の会場となった平市民会館

  聖火リレーが進む中、他の記念行事も盛大に行われていました(右の写真)。

 式典前日と当日の2日間、当時全国的に有名だった陸上自衛隊松戸女子鼓笛隊が、市内各地でパレードし、開式前には会場に到着、大和田弥一(おおわだやいち)初代市長はじめ関係者を前に華やかな演奏を披露しました。

 同じく、開式前に航空自衛隊松島基地の航空機6機によるアクロバット飛行が予定されていましたが、視界不良のため低空飛行を行いました(かの有名な「ブルーインパルス」です!写真の左上部分に1機写っています!)。

 記念式典は、合併に功労のあった関係者約1,600人が出席して午前10時半から始まり、旧14市町村長や議員など391人に感謝状が贈られました。

いわき市誕生記念聖火リレー選手と見守る人々・市民会館2階から見る 式典が終了して、関係者が会場前の広場にそろったころ、各コースを走破した聖火リレーチームが続々と到着しました。7つの火がひとつになり、平市民会館2階ベランダに設置された聖火台に点火されると、会場に集まった約9,000人の市民から大きな拍手が沸き起こりました(左の写真)。同時に花火が打ち上がり、5色の風船2,000個が空に放たれると、祝賀ムードは最高潮に達しました。

 明日平成27年10月1日は、いわき市49歳の誕生日です。来年の50周年がいよいよ近く感じられるようになりますので、いわき市誕生の喜びを分かち合った当時に負けないくらい、来年の50周年記念の日を楽しみにしていたいものですね。

(参考)昭和42年3月30日いわき市誕生聖火リレーコース図

聖火リレーコース図

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