「帯状疱疹」は早期治療が大切です
登録日:2025年3月11日
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
みずぼうそう(水痘)と同じウイルスが原因で起こる皮膚の病気です。みずぼうそうが治ったあとも、ウイルスが体内の神経に潜伏し、疲労やストレス・加齢に伴い免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化することで発症します。
発生状況及び特徴
●成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるみずぼうそう(水痘)ウイルスが体内に潜伏しているといわれており、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。
●50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
●50歳以上では帯状疱疹を発症した人の約2割が帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行するといわれています。
症 状
水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って、帯状に現れます。
通常、水疱がみられる2~3日前から痒み(かゆみ)や痛みを感じるようになり、1週間程度たつと、水疱の多発、発熱、頭痛等の症状がみられることもあります。通常は、2~4週間で水疱が破れて、皮膚症状が正常に戻ります。
皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長期間にわたる痛みが続くことがあります。帯状疱疹後神経痛(PHN)には根本的な治療方法がなく、何か月、ときには何年も強い痛みが残ってしまうことがあります。発症部位によっては、角膜炎等による視力低下や失明、ラムゼイ・ハント症候群(耳介部の水疱形成、顔面神経麻痺、難聴、めまい)といった合併症があります。
治 療
治療の中心は、ウイルスの増殖を抑えるウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、痒み(かゆみ)や痛みにあとの水疱が現れたときは、できるだけ早く医療機関を受診し、治療を開始することが大切です。
予防のポイント
●一般的な感染対策
帯状疱疹は加齢、病気、疲労、ストレスなどで身体の抵抗力が落ち、おとなしかったウイルスが活動し始めることで起こります。
日ごろから栄養と睡眠を充分にとり、適度に運動を行うなど、心身の健康に気を配り体力を低下させないことが大切です。
●ワクチン接種
ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症予防、重症化予防が期待できるとされています。
令和7年度より、高齢者等(一部の 60 歳から 64 歳の方を含む ※)の帯状疱疹ワクチンの予防接種は、予防接種法上の定期接種となり、接種費用の一部が助成されます。
詳細はこちらをご覧ください。
なお、公費助成の対象外の 50 歳から 64 歳の方は、任意接種として受けることができますが、
任意接種を受けた場合は、高齢者等帯状疱疹予防接種の公費助成の対象外となりますのでご注意ください。
※免疫の機能障がいで身体障害者手帳 1 級を所持する 60 歳~ 64 歳の方
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保健福祉部 保健所感染症対策課
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