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「契約してない!」「解約したはず!」と思い込んでいませんか?予期せぬ「サブスク」の請求トラブルに注意!

登録日:2021年12月28日

契約内容を理解せずトラブルになるケースも

サブスクリプション(以下「サブスク」という)とは、定額の料金を定期的に支払うことにより、一定期間、商品やサービスを利用することができるサービスです。  

サブスクで提供されるサービスには、動画配信、音楽配信、レンタル、学習教材、専門家相談などがあります。

一般的にサブスクは、一度契約をすると解約しない限り自動的に契約が更新され、支払いが継続されます。

店舗での申し込みもありますが、インターネットでの申し込みが多く、中には内容を正しく認識しないまま契約し、請求に気づいてトラブルになるケースも見られます。

そこで、インターネットで契約したサブスクのトラブルについての相談事例を紹介し、消費者の皆様へ注意喚起を行います。

相談事例 

メーカーの公式サイトと勘違いして有料質問サイトを利用し、月額料金を請求された

プリンターに不具合が生じ、インターネットでメーカー名を入力して解決方法を検索したところ、画面に「500円で解決できる」と表示された。メーカーの公式サイトだと思い、500円ならと考えて求められた情報を入力した。

後日、クレジットカードの明細に約5,000円の身に覚えのない請求があったので、カード会社に問い合わせた。案内された事業者に連絡すると、「定額会員に登録されている。情報入力画面に、トライアル期間の後に解約されなければ自動的に定額会員になる旨の説明を表示している。解約は受け付けるが初月分は返金しない」と言われた。 

メーカーの公式サイトだと思っており、有料質問サイトに会員登録したつもりはない。

動画配信サービスの解約を忘れ、利用していないにもかかわらず代金を請求された

自宅で過ごす時間が多くなり、インターネットで「動画配信サービス無料トライアル」の広告を見つけて申込をした。しかし、入会したことを忘れていて、半年間1回も利用しなかった。

最近、クレジットカードの明細を見たら、動画配信サービスの月額料金として毎月約2,000円の引き落としが続いていた。事業者に連絡して退会したが、契約期間中の料金は請求されると言われた。

利用していないのに代金を払うのは不満だ。

1週間の無料体験のためにダイエットトレーニングアプリをダウンロードした後、退会したと思っていたら継続課金になっていた

ダイエットトレーニングアプリの1週間無料体験の広告を見て、スマホにアプリをダウンロードした。数日使ったが必要ないと思った。退会手続きの方法が示されていなかったので、アプリを削除すれば退会になると思った。

しかし最近、クレジットカードの明細にその利用料と思われる請求があり、事業者に問い合わせると、月5,000円で4か月分とのことだった。

継続利用の申し込みをしたつもりはない。返金してほしい。

相談事例からみる特徴と問題点

サブスクがどのような契約かを正しく理解していない

「〇日間無料体験」等の広告をきっかけにサブスクを申し込んだところ、いつのまにか有料サービスに移行し、利用料金が発生していた、という相談が多く寄せられています。

よく見られるパターンでは、無料トライアルを申し込む時点でクレジットカード番号の登録を求められ、有料サービスに移行後、そのクレジットカードで自動的に定額料金が決済されるというのがあります。

無料期間中に解約しなければ、自動的に有料サービスに移行し、移行後は、解約手続きをしない限り定期的に定額料金が引き落とされ、契約も自動で更新されます。

また、契約期間中は利用の有無にかかわらず、請求を受けることになります。  

そのことを理解しないまま契約してトラブルが発生しているケースが見られます。

契約内容や契約先の事業者を誤って認識している

契約をする際には、多くの場合、契約条件が「トライアル期間を過ぎても解約されない場合、自動的に有料サービスに移行する」等とされています。

しかし、消費者がこの内容を正しく理解していないことがあります。

また、消費者が契約先の事業者を誤認している、契約したこと自体覚えていない、というケースもあります。

無料期間中に解約手続きを忘れていた/解約方法がわからず無料期間中に解約手続きができなかった

「解約の手続きを忘れていた」、「IDやパスワードなどの情報を忘れてしまった」、「解約方法がわからず困っている」などのケースも見られます。

解約したつもりが、解約できていなかった

「解約したつもりだったがクレジットカードの決済が続いていた」、「アプリを削除すれば退会になると思った」など、消費者が誤った方法で解約の手続きをし、「解約できた」と思い込んでいるケースもあります。

期待したサービス内容ではなかった

契約・解約に関するトラブルのほかにも、「お花のサブスクを申し込んだが鮮度が悪い」、「レストランのサブスクを申し込んだがメニューの品数が減ってしまった」等、消費者が期待したようなサービスが受けられなかったという相談もあります。

消費者へのアドバイス 

「無料体験」「無料トライアル」の広告・表示をきっかけにサブスクを申し込む際には、契約条件をよく確認してから契約しましょう

サブスクは、無料期間内の解約がなければ自動的に有料サービスに移行します。契約をする前に、無料期間や無料の条件などを確認しましょう。

さらに、サブスクの特徴は、「契約期間中いつでもサービスを受けられる状態にある」という点です。サービスを利用しなかったとしてもその期間は料金が発生します。
そのため、利用しなかった期間の返金を求めても、対応されないことがあります。

解約する場合は、事業者のホームページなどで手続き方法を確認しましょう

解約は、事業者の定める方法で手続きをする必要があります。事業者のホームページ等に記載されている解約手続きの案内を確認しましょう。

正確な解約手続きができていないと、契約は継続し、定期的に定額の利用料金が発生します。

申し込む前に、契約の相手方の事業者名、サービス内容、解約方法を確認しましょう

申し込む前に、契約相手方の事業者名やサービス内容をよく確認しましょう。

また広告や表示だけでなく、サービスの「利用規約」や「よくある質問」などを確認し、契約内容を理解したうえで申し込みましょう。

契約する際の容易さに比べて、解約方法が複雑だったり、分かりにくかったりして、解約手続きができないという相談も寄せられています。解約方法もよく確認しましょう。

申込時の登録情報は解約手続きに必要になりますので忘れないようにしましょう

解約手続きの際に、申込時に登録した情報(メールアドレス、電話番号、パスワード等)が必要になることがありますので、忘れないようにしましょう。

利用していないサブスクの支払いがないか、クレジットカード等の明細は毎月確認しましょう

契約に長期間気づかずにいると、定額料金を支払い続けることになってしまいます。

クレジットカードの明細は毎月確認しましょう。

 

トラブルに遭ったり不安に思ったら、すぐに消費生活センターに相談しましょう。

消費生活相談について

当センターでは、問題解決のために、トラブルの状況や経過などの必要な情報を詳しくお伺いします。

このため、メール(市ホームページの「お問い合わせフォーム」を含む)での相談は受け付けておりません。電話若しくは来所での相談をお願いします。

メールでご相談いただいた場合は、詳しく内容を確認するために、相談専用電話へのご連絡をお願いする旨のメールを返信いたしますので、ご了承ください。 

詳しくは、関連リンク「消費生活相談のご案内」をご覧ください。 

このページに関するお問い合わせ先

消費生活センター

電話番号: 【相談専用】0246-22-0999/(事務直通)0246-22-7021 ファクス: 0246-22-0985                                              ※メール(お問い合わせフォームを含む)での相談は受け付けておりません。

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