水素エネルギーの利活用推進
登録日:2020年4月20日
水素は、利用時に二酸化炭素を排出せず、再生可能エネルギー等を貯め、運び、利用する特性を有するとともに、燃料電池等を活用することで、高効率に電気・熱を取り出すことが可能であるため、地球温暖化対策上も、重要なエネルギーとされています。
市においても、水素エネルギーの利活用の推進を図っています。
水素エネルギーが持つ2つの特徴
(1)さまざまな資源からつくることができる。
水素は、電気を使って水から取り出すことができるのはもちろん、メタノールやエタノール、下水汚泥、廃プラスチックなど、さまざまな資源からつくることができます。また、製鉄所や化学工場などでも、プロセスの中で副次的に水素が発生します。
(2)エネルギーとして利用してもCO2を出さない。
水素は、酸素と結びつけることで発電したり、燃焼させて熱エネルギーとして利用することができます。その際、CO2を排出しません。
市内における水素利活用の状況
(1)燃料電池自動車(FCV)
市において、FCV1台(令和元年8月)を率先導入しました。市民も導入するなど広がりを見せており、市内で43台(令和2年3月末現在)が走行しています。
(2)燃料電池バス
市内の民間事業者が東北地方で初の燃料電池バスを導入し、路線バスとして、「いわき駅~鹿島~小名浜」間の運行を開始(令和2年4月1日)しました。
(3)水素ステーション
市内に県内初の商用定置式水素ステーションが開所(平成31年3月5日)しました(いわき市鹿島町)。
水素エネルギーへの期待
今後、水素エネルギーは多様な用途に使われることが期待され、石油などを代替する未来のエネルギーとして中心的役割を担うことが期待されています。
出典:資源エネルギー庁「日本のエネルギー2018」
福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)等が、2018年から福島県浪江町で建設を進めてきた、再生可能エネルギーを利用した世界最大級となる水素製造装置を備えた水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」が2020年2月末に完成し、稼働を開始しました。製造された水素は、定置型燃料電池向けの発電用途、燃料電池自動車や燃料電池バス向けのモビリティ用途などに使用される予定とされております。
外部リンク
水素エネルギーのいま~少しずつ見えてきた「水素社会」の姿(資源エネルギー庁)
水素エネルギーに関するQ&Aや、燃料電池自動車、水素ステーション等に関する情報、全国の自治体の動向等をホームページでご覧いただけます。
※「水素エネルギーナビ」は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素利用技術研究開発事業」により開設された水素関連情報のポータルサイトです。
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