コンテンツにジャンプ

その32 『市制施行50周年誌を大解剖!(2)』(平成28年10月27日市公式Facebook投稿)

登録日:2016年10月27日

「市制施行50周年誌を大解剖!(2)」

01_いわき市市制施行50周年記念誌 表紙 いわき市が市制施行50周年を迎えた平成28101日、市制施行50周年記念誌「未来へつなぐ『いわき』ものがたり」が発行となりました。

 記念誌は、A4オールカラー、全365ページの超大作!これを読めば『いわき』がわかる1冊です。写真の数は、なんと1,062点(1ページ当たり約3枚!貴重なものも多いです)!理解を助ける図や表も豊富で、わかりやすく、親しみやすい内容を心がけて制作しました。目で楽しみながらパラパラ読むのもOKですし、じっくり学びながら読むのもオススメです。

 前回と今回の「50周年まめちしき」では、50周年記念誌を大解剖!その魅力を紹介しながら、楽しく読んで楽しく学ぶための道案内をしていきます。第2回目の今回は、第3章から第6章までです。

 
第3章 いわき市 50年のあゆみ

02_いわき市市制施行50周年誌 第3章とびら いわき市発足からの50年間のあゆみについて掲載している第3章は、記念誌の中で最大ボリュームの188ページで構成されています。いわき市が誕生してから半世紀、その道のりには、産業の衰退や転換、自然災害など幾多の困難がありました。いわきの人々はそれらを乗り越えつつ、時代の潮流をとらえて発展につなげる日々を積み重ねてきました。
 
111ページの第3章の始まりには、これまでの周年行事の写真を並べて掲載しています。写真もモノクロからカラーへ移り替わってきました。

 04_いわき市市制施行50周年誌 第3章聖火リレー 112-113ページには、いわき市が発足した昭和41101日の開庁式と、その年度末の昭和42330日に行われた誕生記念式典の様子を掲載しています。誕生記念式典のメインイベントだった中高生による市内7方部からの聖火リレーの様子は、114-115ページで紹介しています。以前、この「50周年まめちしき」でも取り上げましたので、くわしくは、こちらをどうぞ。→50周年まめちしき その10 『聖火リレー』】

 

 144ページの市制施行30周年までの内容は、30周年記念誌の内容のダイジェスト版です。コンパクトバージョンの50周年誌で読むのも良いですが、さらに詳しくお読みになりたい方は、いわき市市制施行30周年記念誌「未来への翼」をご覧ください。(※市内の市立図書館で閲覧が可能です。総合図書館では、貸出もあります。)

 150-153ページは、以前「50周年まめちしき」でも触れた、ごみの問題を取り上げています。昭和30年代から始まった高度経済成長は、私たちの生活を豊かにすると同時に、排出されるごみを急増させました。いわき市においてもごみ問題は深刻で、「ごみ戦争」の名の通り、戦い続けて今があります。増え続けるごみの分別と収集は、プラスチック包装やペットボトルなど排出されるごみの内容にも対応しながら検討が繰り返されてきました。身近だけど意外と知らないいわき市のごみ処理の歴史を、ぜひ勉強されてみてください。誌面とあわせて、こちらもオススメです。→50周年まめちしき その8 『ごみ分別を振り返ります』】

05_いわき市市制施行50周年誌 第3章平成12年アクアマリンふくしま 164-167ページでは、平成12年に小名浜港2号ふ頭にオープンした、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」について解説しています。アクアマリンふくしまは県立の施設ですが、小名浜のあの場所に建設されるまでには、長年のいわき市民による誘致活動がありました。
 小名浜地区の水族館建設の計画は、昭和30年代の磐城市(現在の小名浜地区)の時代にまでさかのぼります。いわき市発足後も、関係者の設立運動は継続され、当初は「三崎公園に水族館を!」が合言葉でした。その後さらに誘致運動は活発化し、国の「ポートルネッサンス21構想(港を水に親しむ空間に変えようとする構想)」と合わさるようにして現在の設置場所が決定していきました。市民の悲願であった水族館は、博物館や科学館の機能もあわせ持つ学習施設として平成127月にオープンを迎え、市内外からたくさんの観光客が訪れる人気施設となりました。
 また、5年半前の東日本大震災では、建物も生き物たちも大きな被害を受けましたが、関係者の懸命な努力と多くの人の支援によって、わずか4か月後の再開を実現させたことも記憶に新しいところです。
 
何だか、今週末出かけたくなってきましたね。

 190-192ページでは、いわき駅前再開発事業について掲載しています。本文の冒頭部分に「民衆駅」という言葉が登場しますが、これは、JRが国有鉄道(以後、「国鉄」と表記)だった時代、駅舎を建設する際に建設費用の節減と駅舎の有効利用などを目的に、地元資本の出資を受け入れ、駅の一部を商業施設やホテルなどに利用するという形態をとった駅のことです。商業施設が入居する「駅ビル」のスタイルは、今となっては当たり前のことのように感じますが、当時、公共施設である国鉄の駅に、民間施設が入居するというのはとても画期的なことでした。昭和30年代から40年代に始まった平駅(現在のいわき駅)前再開発の議論もこの民衆駅建設から出発し、昭和48年の平駅ビル(愛称「ヤンヤン」)のオープンにつながっていきます。
 平成時代に入り、平成6年に平駅は、いわき駅に改称します。車社会が定着し、商業をめぐる環境も大きく変化する中、駅前再開発事業には、中心市街地の活性化の役割も求められるようになります。駅前広場の拡張やそれにともなう駅の橋上化、公共駐車場の配置、再開発ビルへの公共施設の導入など、再開発に必要なメニューの変化に対応しながらの検討でした。平成19年にいわき駅前再開発ビル ラトブが、平成22年にいわき駅南口駅広場と新しい駅ビルがそれぞれオープンし、現在の姿となり、いわき駅前再開発がようやくゴールを迎えました。
 毎日駅を利用する高校生世代の皆さんの中には、いわき駅の名がかつて平駅だったことを知らない方もいることでしょう。そんな皆さんにぜひ読んでほしい内容です。

03_いわき市市制施行50周年誌 第3章震災年表 214ページからは、東日本大震災の被害とその後の復旧・復興の様子について掲載しています。市では、震災後の5年間、毎年度末に市内の復興のあゆみを記録した冊子を発行してきましたが、50周年の節目の年にこれまでを総括しようとまとめたものです。
 震災の規模や津波被害の詳細、原発事故の詳細やいわき市への被害についてのまとめ、震災直後の生活環境の早期復旧の記録、多くの支援を受けて歩み出した復興への道、そして災害に強く震災前にも増して地域が輝くまちづくり、私たち市民の心の復興への取り組みなど、284-289ページの「東日本大震災年表」とあわせてお読みください。

 

 296-297ページは、今年迎えた市制施行50周年について掲載し、第3章を締めくくっています。記念事業は、来年3月までまだまだ続きますので、どうぞ皆さま引き続き楽しくご参加ください!

 
06_いわき市市制施行50周年誌 第4章とびら第4章 いわき 明日への一歩、未来への飛躍

 第4章は、趣向を変えて、未来へ向けた内容です。今年7月に、各分野で活躍している市内の中学生、高校生5名に集まっていただいて、市長とこれからのいわきを展望する座談会を開催しました。第4章では、同日の和やかな雰囲気の中で進んだ座談の様子を掲載しています。参加された中高生の皆さんには、まず、現在頑張っていることや、その活動のなかで地域とのつながりを感じる場面について伺いました。次に、今のいわきを語る上ではずすことができない震災の話題も、震災発生時は小学生だった立場から聞かせてもらいました。震災も復興も、大人とは異なる視点や感じ方をしてきた皆さんのお話しは、ぜひお読みいただきたいところです。そして最後に、皆さんの将来の夢や、つくりたいまちの姿、未来に残したいものなどを聞かせてもらいました。いわきのこれからを展望する話題は、希望にあふれた内容です。そんな第4章を受けて、さて、読者の皆さんはどんな未来を描きますか?

 

 
第5章 未来へつなぐ 昔・今写真

07_いわき市市制施行50周年誌 第5章とびら 第5章は、いわき市公式フェイスブックの人気企画「いわきの今むがし」の誌面版ともいえるでしょうか、市内13地区の昔と今を比較する写真を掲載しています。現存する昔の写真と同じ場所を同じ角度で撮影する「定点撮影」は、簡単そうで実は難しいものです。昔とは地形が変わっていて登れたはずの丘がなくなっていたり、周囲の木が茂って視界が遮られているなど、今はもう撮れないのか……とがっかりすることもしばしばです。それでも、未来へつないでいきたい写真の数々を、皆さんの懐かしい記憶も加えながら、ご覧いただきたいと思います。 

 

 

 

 

 

 
 
08_いわき市市制施行50周年誌 第6章とびら6章 いわき市の統計・資料

 第6章は、いわき市の統計情報を分野に分けてグラフで解説し、その他の資料などを掲載しています。合併当時の時代背景に思いをはせながら、グラフを読み解くのはなかなかおもしろい作業ですが、今すぐ必要でない方も多いでしょうか(苦笑)。何かをお調べになるときには、ぜひご参考に!

 

 

 

 

 

 

 以上、2回にわたって、いわき市市制施行50周年記念誌を大解剖してきました。記念誌に興味をお持ちいただけた方、ぜひ一度手に取っていただければ幸いです。今すぐ読まずにいられなくなった方、どうぞ「いわきどこでも e-books 」にアクセスを!

〔担当〕市制施行50周年記念誌プロジェクト

このページに関するお問い合わせ先

総合政策部 広報広聴課

電話番号: 0246-22-7402 ファクス: 0246-22-7469

このページを見ている人はこんなページも見ています

    このページに関するアンケート

    このページの情報は役に立ちましたか?