コンテンツにジャンプ

蚊媒介感染症(日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱など)に注意しましょう

登録日:2024年7月1日

蚊媒介感染症とは

 蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
 主な蚊媒介感染症には、日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱、ウエストナイル熱、黄熱、マラリアなどがあります。
 これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。

 日本においては、日本脳炎以外は海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2019年に国内感染例が報告されています。
 流行地域へ渡航する際には、注意しましょう。

 

日本脳炎・・・日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アジア、オセアニア、インド
症状   発熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん など
潜伏期間 6~16日
治療法  対症療法

 

デング熱・・・デングウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アジア、中東、アフリカ、中南米、オセアニア
症状   急激な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、嘔気嘔吐など
     ※ただし症状のない不顕性感染や発熱以外の症状を認めない場合もある
潜伏期間 2~15日(多くは3~7日で発症)
治療法  対症療法

 

デング熱について(厚労省リンク)

蚊媒介感染症専門医療機関一覧(一般社団法人 日本感染症学会ホームページ)

海外感染症発生情報(厚生労働省検疫所 FORTH ホームページ)

 

 

 

ジカ熱・・・ジカウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アフリカ、中南米、東南アジア、オセアニア
症状   発熱(多くは38.5度以下)、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、
     倦怠感、頭痛など   ※約8割は症状のない不顕性感染
潜伏期間 2~12日(多くは2~7日)
治療法  対症療法
     ジカ熱は妊婦さんが感染すると小頭症などの先天性障がいをもった
     赤ちゃんが生まれることがあります。

 

チクングニア熱・・・チクングニアウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アフリカ、南アジア、東南アジア、オセアニア、中南米
症状   発熱、関節痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹、頭痛、筋肉痛、発疹、悪心嘔吐など
潜伏期間 2~12日(多くは3~7日)
治療法  対症療法
 

ウエストナイル熱・・・ウエストナイルウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アフリカ、西アジア、中東、ヨーロッパ、北米
症状   発熱、頭痛、筋肉痛、発疹、リンパ節の腫れ など
     ※約8割は症状のない不顕性感染
潜伏期間 2~14日(多くは2~6日)
治療法  対症療法

 

黄熱・・・黄熱ウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アフリカ、中南米
症状   突然の頭痛、めまい、発熱、筋肉痛、嘔気 など
     ※多くは症状のない不顕性感染
潜伏期間 3~6日
治療法  対症療法

 

マラリア・・・マラリア原虫を保有する蚊に刺されることによって感染

流行地域 アジア、アフリカ、オセアニアおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域
症状   発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛 など
     ※約8割は症状のない不顕性感染
潜伏期間 7~40日
     熱帯熱マラリア 7~14日
     三日熱マラリア 12~17日
     四日熱マラリア 18~40日
     卵形マラリア  11~18日
     P.knowlesi(サルマラリア) 10~12日
治療法  抗マラリア薬

予防方法

予防接種・予防内服について

  • 日本脳炎
    日本脳炎にはワクチンがあり、定期予防接種の1つです。生後6か月から7歳6か月未満の方、9歳~13歳未満の方は、
    定期予防接種として無料で受けられます。また上記の年齢以外の方でも特例措置として定期予防接種の該当となる場合があります。

    サイト内リンク: 予防接種をうけましょう
     
  • 黄熱
    渡航先によっては、黄熱ワクチンの接種が推奨されていることがあります。
    黄熱ワクチンは、接種から14日後にはほぼ100%の予防効果があるとされています。
    検疫所や一部の機関での接種が可能です。

    外部リンク:黄熱に注意しましょう
     
  • マラリア
    マラリア流行地域へ渡航する際は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。
    予防内服をするには医師の処方が必要です。事前に専門医に相談し、指示に従って服用してください。

    外部リンク:マラリアに注意しましょう

蚊媒介感染症の予防には蚊に刺されないことが大切です!

  • 流行地域に行く際には、長袖長ズボンを着用するなど肌の露出を避ける。
  • 虫よけ剤等を使用し、蚊を寄せつけないようにする。

蚊の発生を防ぐために

  • 幼虫が発生しそうな周辺の水たまりの除去、清掃をする。
    例)植木鉢の皿、古タイヤにたまった水、雨ざらしの用具、詰まった排水溝
  • 下草を刈るなど、成虫が住む場所をなくす。

 蚊媒介感染症ポスター(4MB)(PDF文書)

 関連情報

厚生労働省検疫所「海外感染症発生情報」(外部リンク)

このページに関するお問い合わせ先

保健所 感染症対策課

電話番号: 0246-27-8606 ファクス: 0246-27-8600

このページを見ている人はこんなページも見ています

    このページに関するアンケート

    このページの情報は役に立ちましたか?