蚊媒介感染症(日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱など)に注意しましょう
登録日:2025年6月20日
蚊媒介感染症とは
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱、ウエストナイル熱、黄熱、マラリアなどがあります。
これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
日本においては、日本脳炎以外は海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2019年に国内感染例が報告されています。
流行地域へ渡航する際には、注意しましょう。
感染症名 | 潜伏期間 | 主な症状 | 主な流行地域 |
---|---|---|---|
デング熱 |
2日から14日 (平均3日から7日) |
発熱、食欲低下、頭痛、筋肉痛、筋力低下 | 東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国 |
ジカウイルス感染症 |
2日から12日 (多くは2日から7日) |
発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛 | 中南米、カリブ海地域、オセアニア太平洋諸国、アフリカの一部、タイ |
チクングニア熱 |
3日から12日 (多くは4日から7日) |
発熱、関節痛、発しん | アフリカ、南アジア、東南アジア |
ウエストナイル熱 | 2日から6日 | 発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、結膜炎、疲労感、倦怠感 | アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジア、南米 |
黄熱 | 3日から6日 | 発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、悪心、嘔吐 | アフリカ、中南米 |
日本脳炎 | 6日から16日 | 発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、意識障害 | 日本、中国、東南アジア、南アジア |
マラリア | 7日から40日 | 発熱、悪寒、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛 | 東南アジア、アフリカ、中南米 |
予防方法
蚊媒介感染症の予防には蚊に刺されないことが大切です!
- 長袖長ズボンを着用するなど肌の露出を避けましょう。
- 虫よけ剤等を使用し、蚊を寄せつけないようにしましょう。
- 明るい色の服を着て、蚊を見つけやすくしましょう。
今年もあなたの血を狙って奴らがやってくる!~ダニ・蚊の襲来に備えよ~
蚊の発生を防ぐために
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幼虫が発生しそうな周辺の水たまりの除去、清掃をしましょう。
例)植木鉢の皿、古タイヤにたまった水、雨ざらしの用具、詰まった排水溝 - 下草を刈るなど、成虫が住む場所をなくしましょう。
発生源編:ジカ熱・デング熱の運び屋ヒトスジシマカの発生源を叩け
予防接種・予防内服について
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日本脳炎
日本脳炎にはワクチンがあり、定期予防接種の1つです。生後6か月から7歳6か月未満の方、9歳~13歳未満の方は、
定期予防接種として無料で受けられます。また上記の年齢以外の方でも特例措置として定期予防接種の該当となる場合があります。
サイト内リンク: 予防接種をうけましょう
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黄熱
渡航先によっては、黄熱ワクチンの接種が推奨されていることがあります。
黄熱ワクチンは、接種から14日後にはほぼ100%の予防効果があるとされています。
検疫所や一部の機関での接種が可能です。
外部リンク:黄熱に注意しましょう
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マラリア
マラリア流行地域へ渡航する際は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。
予防内服をするには医師の処方が必要です。事前に専門医に相談し、指示に従って服用してください。
外部リンク:マラリアに注意しましょう
このページに関するお問い合わせ先
保健所 感染症対策課
電話番号: 0246-27-8606 ファクス: 0246-27-8600