伝染性紅斑(リンゴ病)について
登録日:2025年6月13日
伝染性紅斑(リンゴ病)警報継続中!
伝染性紅斑は県内にて警報継続中であり、第20週(R7.5.12~R7.5.18)定点当たり報告数4.68と過去最多を更新しています。
また、市内でも第23週(R7.6.2~R7.6.8)定点当たり報告数8.40と今年最多となっております。

伝染性紅斑とは
伝染性紅斑は、「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスによる感染症です。小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
主な症状について
約10~20日の潜伏期間ののち、微熱やかぜの症状などがみられます。その後、両頬に境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がります。これらの発しんは1週間程度で消失します。
中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
過去に伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。
また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
感染経路について
主に、感染した人の咳やくしゃみなどにより、しぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する飛沫感染と接触することによる接触感染が知られています。
多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
感染予防について
症状のある方は、こまめな手洗いや咳エチケットなどの一般的な感染対策が有効となります。
<厚生労働省作成>基本的な感染症対策について(PDF/974KB)
治療について
伝染性紅斑に、特別な治療法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
学校保健安全法による出席停止について
伝染性紅斑は、学校保健安全法では「その他の感染症」に分類され、出席停止の基準は明確に定められていません。
ただし、学校や園の判断によっては、出席停止となる場合があるため、事前に確認することが重要です。
医療機関の皆様へ
伝染性紅斑は、感染症法上の5類感染症(定点把握疾病)に位置付けられています。
定点として指定された医療機関の皆様は、発生状況を週ごとに取りまとめ、最寄りの保健所へ届け出てください。
届出基準や様式は、以下の厚生労働省ホームページからご確認ください。
<厚生労働省ホームページ>「感染症に基づく医師及び獣医師の届出について:伝染性紅斑」
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このページに関するお問い合わせ先
保健福祉部 保健所感染症対策課
電話番号: 0246-27-8606 ファクス: 0246-27-8600