劇症型溶血性レンサ球菌感染症
更新日:2025年1月10日
お知らせ
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は全国的に感染者が増加しており、
福島県では令和6年1月1日から12月29日まで、昨年1年間(10人)の感染者を上回る4倍(40人)の報告がありました。
市内でも感染者が出ておりますので注意しましょう。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは?
溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)は感染しても無症状なことも多く、一般的には急性咽頭炎などを引き起こす細菌です。しかし、まれに通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあり、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」と呼ばれています。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は子供から大人まで広範囲の年齢層に発症しますが、特に30歳以上の大人に多いのがひとつの特徴といわれています。
感染経路は?
実際の感染経路は明らかになっていない部分が多いですが、傷口や粘膜から、通常は菌の存在しない筋肉、脂肪組織や血液にレンサ球菌が侵入することによって病気を起こすと言われています。
主な症状は?
初期症状として手足の強い痛みがみられることが多く、発熱や悪寒、筋肉痛、下痢などのインフルエンザに似た症状がみられる場合もあります。また、めまいや錯乱状態を伴うことがあります。
発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、死に至ることも多いといわれています。
手足の強い痛み、腫脹、発熱などの感染の兆候が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
予防方法は?
原因となる溶血性レンサ球菌(溶連菌)は、飛沫感染や接触感染によって感染することから、手洗いや咳エチケット等により、感染しないことが重要です。
また、手足等の傷口から感染する場合があるため、傷口を汚い手で触らないなど、清潔に保つことが大切です。
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