令和6年3月29日 教育長だより Vol.27 『校旗の重さ』
更新日:2024年3月29日
みなさん、こんにちは。
そろそろ桜の咲く時期になりますが、まだ肌寒い日が続きますね。
また、卒業や引っ越し、転勤等でなにかと別れの場面も多く、さみしさを感じる時期でもありますね。
本市でも、この3月で惜しまれながら長い歴史に幕を下ろす小中学校がありました。
いくつかその場面に立ち会いましたので紹介します。
3月13日、この日は市内中学校の卒業式でした。
私は、本市最北端にある小白井中学校の卒業式に参加してきました。
小白井地区には残雪があり、学校の周りはまだ「冬」景色でした。
小白井小・中学校の校舎玄関
学校の運動場
小白井中学校の在校生は3年生1名で、この中学校の最後の卒業生でもあります。
1人だけですが、卒業式ではすべての役を立派にこなしていました。
旅立ちのことばでは、同級生や後輩がいなくて先輩が頼りであったこと、最後の1年間は1人だったが、先生や地域の方々が優しく接してくれ、さみしさを感じなかったことなど感謝の言葉にあふれていました。
式歌を歌う際には、先輩の卒業生も加わり、周囲の方に温かく見守られていたことが感じられる卒業式でした。
吉澤校長から卒業証書を授与
また、卒業式に続いて閉校式が行われました。
4月からは在校生がいなくなり、既に休校中の小白井小学校とともに閉校となります。
閉校式には地域の方々も集まってくださり盛大に行われました。
吉澤校長と閉校事業実行委員会の吉田委員長から挨拶があり、地域の方も一緒に校歌斉唱、
その後、小白井中学校の校旗を返納していただき閉式しました。
昭和35年に開校し、これまで450名以上の卒業生が巣立った小白井中学校。
校旗を受け取るときにはその重みをズシリと感じました。
卒業生が代表で校旗を返納
3月22日には、市内小学校の卒業式が行われました。
同じ日の午後、遠野地区の上遠野小・中学校と入遠野小・中学校、合わせて4校の校旗返納式が行われました。
4月からは上遠野小と入遠野小が「遠野小学校」に、上遠野中と入遠野中が「遠野中学校」に再編され、新たな学校として歴史を刻んでいくことになります。
返納式は入遠野中学校で行われました
式には4校の代表児童生徒と学校関係者が出席し、地域の方々に見守られながら行われました。
代表校長(佐川入遠野中学校長)の挨拶に続き、1校ずつ校旗を返納していただきました。
小白井中学校のときと同様、受け取った校旗には、これまでの学校の歴史や思い出がつまっているようで、とても重く感じました。
4校の代表児童生徒による“呼びかけ”では、「遠野はひとつ」を合い言葉にふるさとに誇りを持って新たなスタートを切ることを誓いました。
代表児童生徒による呼びかけの場面
閉式後には、代表児童生徒による遠野小・中学校の校歌が披露されました。
背中を押してくれるような軽快で新鮮なイメージの校歌でした。
また、新しい校章も決まっています。山々に囲まれた学校を表現しているとのことで、とても温かみのあるやさしい感じのデザインだと思います。
遠野小学校・遠野中学校の校章(小中で共通です)
本市では、令和5年度末をもって11校の小中学校(うち休校中4校、分校1校)を閉じることになりました。
名残惜しいところではありますが、それぞれの学校が果たしてきた役割はとても大きなものであり、それを支えてくださったすべての方々に感謝申し上げたいと思います。
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