市長年頭所感(令和6年1月5日)
登録日:2024年1月5日
いわき市民の皆様、新年おめでとうございます。
令和6年の年頭に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。
昨年も厳しい試練に立ち向かう一年でした。
新型コロナウイルス感染症は感染症法上の位置付けが5類に移行したものの、感染者の発生は続いています。また、季節性インフルエンザなどの様々な感染症が流行する事態となっています。
改めて、日々最前線で献身的にご尽力いただいている医療関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。引き続き、国・県と連携し、感染症対策に取り組みながら、ポストコロナという新時代に的確に対応していきます。
昨年9月には、台風第13号による県内初となる線状降水帯が発生し、記録的な豪雨に見舞われました。被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、ボランティア等により、温かいご支援をいただきました皆様に感謝を申し上げます。現在、かつてないスピードで対策を講じています。生活と生業の再生に向け、引き続き、皆様の声に耳を傾けながら、総力を挙げて取り組みます。
加えて、今般の被災のメカニズム解析を進めるとともに、洪水氾濫対策なども検討し、地形的要因により繰り返される水害から市民の命を守ります。
このような喫緊の課題を乗り越え、更なる一歩を踏み出すべく、「人づくり日本一」への決意を新たにしております。
市政を取り巻く情勢は、防災、医療、地域交通、教育、子育て、産業、農林水産業など、多岐に渡る分野で、待ったなしの対応が求められています。各分野における様々な課題を克服し、未来を切り拓くためには、やはり人の力の結集が必要不可欠です。
地域社会の進展は、人材の育成にかかっていると言っても過言ではありません。先般の豪雨災害時に、人の力が結集し、一つひとつ克服していったように、皆が協力して困難に向き合い、知恵や経験を分かち合うことで、無限大の力が発揮できると信じています。
令和6年においても、改めて市民の皆様といわきへの想いを共有しながら、人づくり日本一の実現に向け、積極果敢に政策を推し進めます。政策の柱に、「次世代を育てる」、「命・暮らしを守る」、「まちの魅力を高める」、「豊かさを創る」の4つを掲げ、各分野における様々な取組みに挑戦していきます。
この政策を支える構造改革も3年目を迎えます。行政資源を課題の解決と未来への投資につなげること。古い慣習や仕組み、職員の意識を大胆に変え、新たな価値を生み出していくこと。これら本市が目指す構造改革の姿を実現すべく、柔軟で持続可能な行財政運営に向けた取組みを着実に実行していきます。集中改革期間の最終年度でもあり、組織体制の強化・充実を図りながら、改革・改善の動きを力強く前進させていきます。
今後も、現場主義に徹し、変革を一つひとつ積み重ね、市民の皆様に変化を実感いただけるようなまちづくりを進めます。また、若者から高齢者まで、あらゆる世代がいわきに魅力を感じ、いわきを誇りに思うまちを「人づくり」で実現します。
皆々様のお力添えを賜り、どんな逆境をも乗り越えるべく、全力を傾注し、市政運営に邁進していきます。皆様のなお一層のご支援とご協力をお願いし、また、本年が皆様にとって、希望に満ちた未来へ立ち昇る飛躍の年となることを祈念いたしまして、年頭のあいさつといたします。
令和6年1月5日 いわき市長 内田広之
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