臨時市長記者会見(令和3年5月18日)での市長コメント等について
登録日:2021年5月18日
いわき市・いわき市医師会による共同記者会見
発表内容
日時
令和3年5月18日(火) 午後7時から
場所
災害対策本部会議室
案件
- 市内における感染状況
- 時短要請に伴う飲食店への見回り
- 【資料1】週ごとの検査区分別陽性者数と人口10万人対比の推移(570KB)(PDF文書)
- 【資料2】令和3年5月の感染状況について(5月16日現在)(559KB)(PDF文書)
- 【資料3】時短要請に伴う飲食店への見回りについて(122KB)(PDF文書)
その他
市医師会長からの発言
記者会見動画
- いわき市・いわき市医師会による共同記者会見(令和3年5月18日) (いわき市公式YouTube)
- 【手話付き】いわき市・いわき市医師会による共同記者会見(令和3年5月18日) (いわき市公式YouTube)
市長コメント
会見に先立ちまして、新型コロナウイルスの感染防止のため、医療の最前線で対応いただいております医療従事者の皆様はもとより、感染拡大防止のため、新しい生活様式などの実践にご協力をいただいております市民の皆様、事業者の皆様に対しまして、心から感謝申し上げます。
市内におきましては、今月の新規感染者数が本日公表分までで192人と、過去月間最多であった4月を大幅に上回る衝撃的なスピードで、感染者が増加しております。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数も、1週間連続で、爆発的感染拡大を示すステージ4の水準である25人を超えております。
これに伴い、今月における市内の病床占有率におきましても、ステージ4の水準である50%を超え、直近では約80%まで上昇するとともに、福島県におきましても、感染力の強い変異株が確認され、感染の急拡大により、病床占有率が70%以上で高止まりするなど、県内全域で病床がひっ迫し、入院先の調整が困難となる深刻な状況に至っております。
本市と福島県におきましては、今まさに、第4波に対する感染拡大防止対策の正念場を迎えております。
こうした中、市といたしましては、4月24日から5月16日までの期間で実施してまいりました、不要不急の外出や往来の自粛、家庭内の感染予防対策、さらに、事業所、学校での感染防止に係る取組の強化等を、市民の皆様及び事業者の皆様にお願いする「感染拡大防止一斉行動」を5月31日まで延長し、引き続き、感染防止対策等へのご協力をお願いするとともに、人と人との接触をできる限り減らすため、公共施設の休館や利用制限、市主催イベントの中止などを実施しておりますほか、事業者の皆様には、福島県による、酒類を提供する飲食店等に対する時間短縮営業などへの協力もお願いしているところであります。
また、去る12日には、いわき商工会議所をはじめとした市内経済5団体に対し、事業者の皆様への「感染拡大防止一斉行動」の徹底及び飲食店等に対する時間短縮営業への協力について、要請をさせていただきましたほか、13日からは、福島県とともに、市内の飲食店等を巡回し、時間短縮営業への協力を働きかけているところであります。
次に、新型コロナウイルス感染症の収束に向けたカギを握る重要な対策であるワクチン接種につきましては、75歳以上の高齢者の方々への集団接種及び高齢者施設における接種を4月21日から開始し、今月10日からは、市内約120箇所の医療機関による個別接種を開始したところであり、昨日時点で、3,703人の方が第1回目のワクチン接種を完了しております。
こうした中、先般、国から、高齢者への接種につきましては、7月末までの終了を目指すよう方針が示されましたことから、市におきましては、接種ペースを加速させるため、市医師会をはじめとして関係者の皆様と連携し、接種を前倒しできるよう検討しております。
具体的には、いわきグリーンベースで実施している集団接種について、現行の4レーンをさらに拡充するほか、必要に応じ、体育館等の公共施設についても、新たに接種会場として確保する方向で検討をしております。
加えて、多数の予約申込による混乱を回避するため、今後は、70歳から74歳、65歳~69歳と、以後年齢を5歳刻みにして、接種券を送付し、予約受付を行うようにいたします。
今後、市医師会をはじめとして、関係者の皆様のご協力をいただきながら協議を進め、一日でも早く市民の皆様のワクチン接種が可能となるよう、接種計画を見直してまいる考えであります。
次に、保健所の体制強化についてであります。
市内の感染者が、これまでとは比較にならないほど増加し、相談や検査、疫学調査、入院調整などを行う保健所の業務は非常に多忙となってきております。
これまで市といたしましては、新型コロナウイルス感染症対策強化チームを設置し、全庁挙げて対応してきたところであります。
しかしながら、感染拡大が既に1月以上続き、変異株の影響等もあり、第4波の収束が見通せない中、今後、感染拡大が長期に及ぶ可能性があること、また、ワクチン接種拡大などの新たな課題に対し、臨機に対応が図れるよう、さらなる人員の増強による保健所体制の強化を図ることといたしました。
詳細につきましては、後日、別途お知らせさせていただきます。
最後に、感染力の強い変異株の影響もあり、例えば、マスクの隙間をできるだけなくして着用する、身体的距離もできれば2m以上確保する、密接、密閉、密集の3密ではなく、1つの密も可能な限り回避するなど、これまで以上に、感染回避を最優先にした強い危機意識と慎重な行動が必要となっております。
市民の皆様、事業者の皆様には、ご不便、ご苦労をおかけいたしますが、現下の感染拡大と地域医療の深刻さをご理解いただき、地域医療を守り、市民の皆様の命と健康を守るため、「外出や人との接触をできるだけ避ける」、「飲食時の感染リスクをできるだけ回避する」ことを基本に、家庭や事業所など、生活のあらゆる場面で、心を一つにして「感染拡大防止一斉行動」に取り組み、この危機的な状況を一日も早く乗り切ってまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
本日は、いわき市医師会の木村会長にもお越しいただいておりますので、市内の感染拡大の状況、また、感染拡大防止に向けた対策などを、医学的な見地からご発言いただきたいと思います。
私からは、以上であります。
事務担当
- いわき市新型コロナウイルス対策本部事務局(保健所総務課) 電話 0246-27-8555