令和元年度環境等測定結果
登録日:2020年6月30日
はじめに
いわき市では、市内における大気、水質等の環境の状況を監視し、各種公害の未然防止及び生活環境の保全に資することを目的として、大気汚染防止法、水質汚濁防止法等の各種法令等に基づき、環境中の大気・水質等の測定を実施しております。
このたび、令和元年度における環境等の測定結果をとりまとめましたので、お知らせします。
測定機関等
測定機関
いわき市(ただし、一部の結果は、廃棄物焼却炉や最終処分場等を設置している事業者が自主測定したものになります。)
測定期間
平成31年4月から令和2年3月まで
全体の測定結果について
大気(二酸化いおう、光化学オキシダント)、地下水(ふっ素)及び自動車騒音について、環境基準値を超過しましたが、全体的には前年度とほぼ同様の結果となり、概ね良好な状況となっていました。
すべての測定結果を一括でご覧になりたい方は、次のPDFファイルをダウンロードしてください。
個別の測定結果について
大気汚染の監視の状況
市内に設置している全12測定局において、大気中の二酸化いおう、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質等の濃度を24時間366日測定しました。
二酸化いおう
長期的評価については、測定を実施した11測定局すべてで環境基準値を達成しました。
短期的評価については、測定を実施した11測定局のうち1測定局で環境基準値を超過しました。超過の原因としては、気象条件及び付近工場等の影響が考えられます。
光化学オキシダント
測定を実施した7測定局すべてで環境基準値を超過しました。超過の原因としては、市外で発生した大気汚染物質が、南風によって流入したものと考えられます。
浮遊粒子状物質
測定を実施した9測定局すべてで環境基準値を達成しました。
微小粒子状物質(PM2.5)
測定を実施した2測定局すべてで環境基準値を達成しました。
その他(二酸化窒素、一酸化窒素等)
測定を実施した測定局すべてで環境基準値を達成しました。
有害大気汚染物質のモニタリング状況
市内4地点において大気中の有害大気汚染物質の濃度を測定しましたが、環境基準値が定められているベンゼン等4物質については、すべての地点で環境基準値を達成しました。
河川の水質汚濁の状況
市内17河川(19水域28地点)について、河川の水質(生活環境項目、健康項目等計87項目)を測定しました。
生活環境項目(BOD等)
環境基準の類型が指定されている10水域について測定しましたが、河川の水質汚濁の指標であるBODについて、すべての水域で環境基準値を達成しました。
健康項目(カドミウム等)
測定を実施した7河川8地点すべてで環境基準値を達成しました。
海域の水質汚濁の状況
市内9水域(20地点)について、海域の水質(生活環境項目、健康項目等計54項目)を測定しました。
生活環境項目(COD等)
環境基準の類型が指定されている9水域について測定しましたが、海域の水質汚濁の指標であるCODについて、すべての水域で環境基準値を達成しました。
健康項目(カドミウム等)
測定を実施した4水域6地点すべてで環境基準値を達成しました。
地下水汚染の状況
市内計11地点の井戸について、地下水中のカドミウム等最大29項目を測定しました。
継続監視調査している1地点でふっ素が環境基準値を超過したことから、引き続き監視を続けてまいります。
環境騒音の状況
市内10地点において騒音レベルを24時間測定しましたが、すべての地点で環境基準値を達成しました。
自動車交通騒音の状況
市内主要幹線道沿道5路線6区間について、自動車騒音の測定及び住居等への騒音レベルの評価を行いましたが、評価の対象となる885戸の住居のうち、30戸で環境基準値を超過しており、達成率は96.6%となりました。
公害苦情の状況
年間75件の公害苦情の申し立てがあり、前年度に比べて27件の減少となりました。主なものは次のとおりです。
- 悪臭:32件(全体の約43%)
- 大気汚染:20件(全体の約27%)
- 騒音:15件(全体の約20%)
ダイオキシン類の状況
市内の環境中における水・大気・土壌中のダイオキシン濃度の測定や、事業場における排出ガスや排出水の立入検査を実施しました。
水・大気・土壌等の環境調査
延べ25地点において測定しましたが、すべての地点で環境基準値を達成しました。
排出ガス及び排出水の立入検査
立入検査した1事業場の排出ガス及び1事業場の排出水について、排出基準値を超過した施設はありませんでした。
焼却炉等の設置者による排出ガス及び排出水の自主測定
報告のあったすべての事業者について、排出基準値を超過した施設はありませんでした。
廃棄物焼却炉の排出ガス及び廃棄物最終処分場の放流水に係る立入検査
立入検査した5事業場の排出ガス及び3事業場の放流水について、維持管理基準値を超過した施設はありませんでした。
廃棄物最終処分場の設置者による放流水等の自主測定
報告のあったすべての事業者について、維持管理基準値を超過した施設はありませんでした。
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