いわき市指定文化財の指定について(お知らせ)
更新日:2024年4月30日
令和6年4月30日に、新たに1件の天然記念物がいわき市指定文化財として指定され、1件の有形文化財(古文書)が追加指定されました。
これにより、市指定の文化財は196件になりました。
天然記念物 波立寺のビャクシン(イブキ)
種別
天然記念物
名称及び員数
波立寺のビャクシン(イブキ) 2株
はりゅうじのびゃくしん(いぶき) 2かぶ
所在地
久之浜町田之網
所有者
宗教法人 波立寺
概要
福島県内では元々まれな樹種であり、既知の現存木では最も大きな巨樹です。隣接する自生地に由来すると考えられ、郷土樹種の遺伝子資源としても貴重なため、文化財指定の価値があると認められます。
有形文化財(古文書) 伊勢屋所蔵文書
種別
有形文化財(古文書)
名称及び員数
伊勢屋所蔵文書 2,040点
いせやしょぞうもんじょ 2,040てん
所在地
いわき市江名字南町
所有者
個人
概要
伊勢屋所蔵文書については、平成26年に335点が市の指定になっています。そこでは「(1)名主文書、(2)浜方文書、(3)海運文書、(4)酒造文書、(5)鰹節取引文書、(6)湯長谷藩申渡し」などが確認されました。特に浜方文書には、漁船、乗組員に関する取極め、漁獲物の配分、五十集(いさば)商との対応、年貢米の積み出し、船積み品の問屋文書など、江名村という海村特有の文書も散見されました。これまで指定されている文書と比較して、地域性を多分に帯びた文書群であったため、市の指定となりました。
追加の調査においては2,040点が確認されました。史料の性格は大きく変わりませんが、村方に関するもの、寺社や信仰に関するもの、文化教育に関するもの、近代以降の江名村(江名町)内の土地に関するもの、近藤家に関するものなど多岐にわたります。文書群から明らかとなる具体的な歴史的事実も多彩で、江名という地域を近世から近代まで通覧できることから、海村研究の一助となるものです。
文化財を見学するにあたってのお願い
文化財は長い歴史の中でつくられ、伝えられてきた貴重な財産です。いわき市の貴重な文化財を後世に残していくために、皆様のご配慮をお願いいたします。
1.マナーを守り、文化財の所有者、管理者、他の見学者等の迷惑にならないようにしてください。
2.文化財に無断で手を触れたり、動かしたり、持ち出したりなどは絶対にしないでください。
3.火災予防のため、文化財の近くで喫煙、たき火、花火などは絶対にしないでください。
4.文化財の中には一般には公開していないもの、常時公開していないものも数多くありますのでご了承ください。
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