いわき市指定文化財の指定について(お知らせ)
更新日:2022年5月2日
令和4年5月2日に、次の2件がいわき市指定文化財として指定されました。
これにより、市指定の文化財は196件になりました。
有形民俗文化財 白色尉面・黒色尉面(附)鈴・面箱
種別
有形民俗文化財
名称及び員数
白色尉面・黒色尉面(附)鈴・面箱 2面
はくしょくじょうめん こくしょくじょうめん
所在地
いわき市泉町四丁目
所有者
個人
時代
宝暦6年(1756)
注)箱書きによる。
概要
両面ともに頭頂から顎までの長さは約19cmです。箱書きに翁面、黒尉面、鈴、笛、面箱と記載されており、このうち笛は現存しないものの、白色尉面、黒色尉面、鈴、面箱が揃っており、「翁(三番叟)」を演じるために用いられたものと考えられます。本作の作者である為川又左衛門については、在地の彫刻家と推察されますが、どの系譜に連なる人物か、またほかの作は知られていません。
鈴や面箱が一緒に残っていて、面箱の箱書によって、小名浜にかつてあった中町村を主体として「翁」の奉納が行われていたことが分かる点が貴重であり、その伝承に関わる資料として、文化財指定の価値があると認められます。
史跡 磐城平城本丸跡
種別
史跡
名称及び員数
磐城平城本丸跡
いわきたいらじょうほんまるあと
所在地
いわき市平字旧城跡
所有者
いわき市
時代
古代
~近世(17世紀初頭~19世紀後半)
概要
慶長7年(1602)に10万石で入封した初代藩主鳥居忠政が12年の歳月を費やし築城したといわれる梯郭式平山城で、その後藩主は内藤家、井上家、安藤家と移りながら、約270年にわたり譜代大名の居城として位置づけられました。令和2年度に行われた中心市街地活性化公園整備事業に伴う発掘調査では、本丸御殿跡と想定される礎石建物跡や石組の排水施設、池跡等が検出され、陶磁器類も大量に出土した。最上層は戊辰戦争で焼失した遺構群で、部分的ではありますがその下層には築城時から幕末までの整地層が存在し複数の文化面も確認されました。さらに、築城以前の堀跡も確認されています。
本丸御殿跡の検出は全国的にも希有であり、中世から近世にかけた城館の歴史が検証できる貴重な遺跡です。
文化財を見学するにあたってのお願い
文化財は長い歴史の中でつくられ、伝えられてきた貴重な財産です。いわき市の貴重な文化財を後世に残していくために、皆様のご配慮をお願いいたします。
1.マナーを守り、文化財の所有者、管理者、他の見学者等の迷惑にならないようにしてください。
2.文化財に無断で手を触れたり、動かしたり、持ち出したりなどは絶対にしないでください。
3.火災予防のため、文化財の近くで喫煙、たき火、花火などは絶対にしないでください。
4.文化財の中には一般には公開していないもの、常時公開していないものも数多くありますのでご了承ください。
関連リンク
このページに関するお問い合わせ先
観光文化スポーツ部 文化財課
電話番号: 0246-22-7546 ファクス: 0246-22-7552