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「おやこ防災キャンプ」を開催しました!!

更新日:2024年1月15日

目的

 本市では、近年、自然災害の頻発化や激甚化がみられる一方、高齢化や人口減少が進行する中、迅速かつきめ細かい被災者支援を進めるため、新たな「共助」の担い手の確保を目的として、令和4年8月から、市内で防災士資格を有する方を対象とした「登録防災士」制度を導入しています。

 市内で災害が発生した際、登録防災士には、避難所の運営や災害ボランティア活動等に協力いただくこととしており、12月末現在、258名の方に登録いただいています。

 本年10月には、登録防災士のより実践的な研修機会とすることに加え、実際の避難所生活体験を通じて、家庭で防災について考え、非常用持出品の準備など自助の力を高める観点から、宿泊を伴う「おやこ防災キャンプ」を実施しました。

<目的>

 ・ 非日常的な避難所生活の体験を通じて、家庭内で避難所生活に必要な備蓄品等を話し合うきっかけとするなど、市民の防災意識の高揚を図る。(自助)

 ・ 宿泊を伴う実践的な避難所開設・運営の体験を通じて登録防災士のスキルアップを図り、もって共助力の向上に資する。(共助)

 ・ 避難所の設備等に対する市民意見を環境整備に向けた参考とする。(公助)

 1 開催日

     令和5年10月21日(土)、10月22日(日)

 2 開催場所

     いわき市立中央台公民館(いわき市中央台飯野四丁目5-1)

 3 参加者数

  ・ 親子20組57名(申込者:親子54組138名)

    (小学生25名、中学生2名、未就学児4名、保護者26名)

  ・ 登録防災士15名(運営スタッフ)

    (企画会議を8月~本番まで2回、「おやこ防災キャンプ」開催後、ふりかえりの会議を開催)

  ・ 福島高専の学生6名(運営スタッフの補助として参加)

 4 開催内容 

  ⑴ 想定ケース

   ・ 前日から降り続く大雨により、災害発生の危険が生じ、「避難指示」を発令

   ・ ライフライン:断水、停電(後に復旧)、下水道やガスは使用可

  ⑵ プログラム

   【1日目:10月21日(土)】

    ・ 避難所体験(避難所での受付、居住スペースの準備、資機材の組立て(パーテーション等))

    ・ トイレカーの見学

    ・ 非常用持出品の点検、災害情報の入手方法、避難ルートの確認 ※家庭内での話し合い

    ・ 参加者持込みによる夕食(非常食) ※家庭内備蓄に係る情報交換

    ・ 登録防災士による被災体験のお話

    ・ 防災ワークショップ(親子で新聞スリッパ、簡易ランタンづくり、防災かるた)

    ・ 暗闇体験(手元のランタンのみで過ごす)

   【2日目:10月22日(日)】

    ・ 市の非常用備蓄による朝食、家庭内備蓄についての講話

    ・ ハザードマップの活用についての説明(9月の台風第13号による災害を踏まえて)

    ・ 消防署員による防火体験

      (スモークマシンを使用した火災時の濃煙体験、水消火器を使用した消火体験)

5 主な参加者の声

参加された保護者からは、次のとおり様々な感想や意見が寄せられました。

 

・「実際に避難所で一晩泊まってみて、足りなかった物、あるとよい物などが分かったので、非常用持出袋の見直しをしたいと思います。」

・「今まで避難所に対する苦手意識が強かったのですが、状況に応じて避難所の利用も検討したいと思いました。非常用持出袋の内容物も検討したいと思います。」

・「親子での体験はとても勉強になり、より防災の意識が高まりました。とても良い企画だと思うので、多くの人に体験してもらいたいと思います。」

・「停電など、本来の災害を想定した避難所の環境設定などよく考えられた企画で非常に有意義な時間となりました。次回以降もこのような企画を期待します。」

・「防災は非常時ではなく、常時であることの気持ちを共有して日々過ごしていきたいと思います。」

・「普段経験できないことを経験することができて大変良かったです。この体験を通じて家族全員と防災の意識を高めていきたいと考えております。」

・「普段から様々な状況を想定した避難や連絡方法について話し合っていきたい。」

・「大変良い経験になりました。特に子どもたちにとって、避難について考えるいい機会になったと思います。まずは自分で自分の身は守ることを教えたいです。また、小さな子供を連れての避難に対して、迷惑にならないかとか、寝れるのかとかいろいろな懸念がありましたが、今回の経験から避難所でも問題なく過ごせることが分かりましたし、今後の避難準備の役に立てたいと思います。大変貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。」

 

 以上のとおり、今回の体験を通じて、日ごろからの「非常用持出品の準備」や「家庭内備蓄」の重要性等が理解でき、「災害への備え」に対する意識が高まったことや、今後も同様の事業に参加したいなど、多くの方から好意的な回答をいただきました。

  また、登録防災士からは、実際の災害時にも起こりうる想定の中での避難所運営を体験できたことにより、自身のスキルアップにつながったなど、肯定的な意見をいただきました。

 「おやこ防災キャンプ」は今回が初めての開催でしたが、参加者から好意的な感想をいただいた一方で、プログラムの組み方や保護者への説明時における子どもたちへの対応など運営面での課題もありました。

 市では、課題の解消を図りながら、次回以降、参加者にとってより有意義なイベントとできるよう取り組んでいきます。

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このページに関するお問い合わせ先

危機管理部 危機管理課

電話番号: 0246-22-1206 ファクス: 0246-22-1145

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