新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた災害時の避難について
登録日:2020年4月30日
新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況下で、地震や風水害などの災害が発生し、避難所を開設する場合、感染症対策に万全を期すことが重要となります。
しかし、避難所においては、密閉・密集した環境下で避難者同士の距離の確保の問題や、断水やアルコール消毒液などの不足により衛生環境の確保が難しくなる場合があることから、新型コロナウイルスなどの感染拡大のリスクが高まる恐れがあります。
新型コロナウイルス感染症が終息する前に、避難所を開設するような災害が発生した場合に備え、日頃から事前準備や災害時の対応について各家庭で考えておきましょう。
※ 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、避難所の開設方法等、変更があり次第、内容を更新してまいります。
災害時の避難「知っておくべき5つのポイント」
新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた災害時の避難について、内閣府・消防庁より「知っておくべき5つのポイント」が示されています。
「自らの命は自らが守る」意識を持ち、適切な避難行動をとりましょう。
※ 出展:内閣府(防災担当)・消防庁
(内閣府・消防庁)知っておくべき5つのポイント(763KB)(PDF文書)
避難所に避難することだけが「避難」ではありません
「避難」とは、「難」を「避」けることであり、自宅等の避難所以外の場所での安全確保が可能な人は、必ずしも避難所に行く必要はありません。
災害が発生した際に、本当に避難所に行く必要があるかどうか、次の「避難行動判定フロー」から確認してみましょう。
※ 出展:内閣府防災ウェブサイト
防災マップやハザードマップで自宅周辺の危険箇所を確認しましょう
避難の必要があれば、避難所や避難経路を確認しましょう。
いわき市からの災害情報の入手手段を確認しましょう。
市公式ホームページ、いわき市防災メール(登録制メール)、テレビ(データ放送)、ラジオ等
災害時の家族の連絡方法を確認しましょう。
開設する避難所について
避難所における一人当たりの面積の見直し
「密接」を防ぐ観点から、個人の間隔を1~2mとするなど十分なスペースを確保します。
現行:一人当たりの面積(2㎡程度) ⇒ 変更:一人当たり面積(6㎡程度)
避難所の開設について
「密集」を防ぐ観点から、災害の発生が予測される場合など、避難所の開設を行う際は、特定の避難所に避難者が集中しないよう避難所をより多く開設します。
⇒ 開設される避難所は、避難情報発令時に避難情報と一緒に発表しますのでご確認ください。
避難所における隔離スペースの確保について
発熱者や体調不良を訴える避難者のために、避難所内に隔離スペースを設置します。
⇒ 隔離スペースを確保できる避難所について、確認でき次第、市ホームページなどでお知らせいたします。
自動車による避難の受入れ
水害時に自動車で避難を行った避難者が、感染症の対策などを理由に、校庭や駐車場などに駐車した自動車に留まることを希望した場合、避難所内に避難した方と同様の適切な対応を行います。
※自動車に留まることを希望する避難者の方にも、検温や体調の聞き取りを行いますので、御協力ください。
避難所に指定されている学校の校舎の活用について ※現在協議中
避難所に指定されている学校施設におきましては、これまで避難スペースとしては主として体育館を使用してきましたが、新型コロナウイルス感染症対策として、発熱者や体調不良を訴える避難者のための専用スペースが必要であること、「密集」を避けるため避難所における一人当たりの必要スペースの拡大により、体育館では対応できない可能性があること、また浸水想定区域内で指定避難所となっている学校においては、体育館が使用できないことなどから、今後は校舎も避難所又は避難場所として使用できるよう、現在、市教育委員会と協議しております。
ホテルや旅館の活用について ※現在協議中
国及び県より、新型コロナウイルス感染症対策として災害時の避難所としてホテル・旅館等の活用について通知があったことを踏まえて、市内の旅館・ホテル業関係団体と、災害発生時に高齢者や妊婦、基礎疾患を有する者等、新型コロナウイルスの重症化リスクの高い者をホテルや旅館に避難させることができるよう協議しております。
避難所に避難した場合の注意事項
手洗い、咳エチケット等の基本的な対策の徹底
避難者や避難所運営スタッフは、頻繁に手洗いするとともに、咳エチケット等の基本的な感染対策を徹底しましょう。
⇒ 現在、消毒液やマスク、ハンドソープなどの衛生資材が不足している状況ですが、可能な限り避難所に設置できるよう準備を進めております。
避難所の衛生環境の確保
避難者が共有する物品やスペースは定期的に、消毒液等や家庭用洗剤を用いて清掃するなど、避難所の衛生環境をできる限り整えます。
十分な換気の実施、スペースの確保等
避難所内は、十分な換気に努めるとともに、十分なスペースが確保できるよう留意します。
市民のみなさまにお願い!
避難所の備蓄品には限りがあります。水や食料に加え、自身の健康状態を確認するため体温計を持参するなど、可能な限り必要なものはご準備ください。
発熱者や体調不良を訴える避難者の方に、感染症や対策として隔離スペースへの移動や、自動車内(※自動車で避難した場合)に待機してもらう可能性があります。
避難所にお持ちいただきたいもの(例)
・水 ・食料 ・日用品 ・常備薬 ・マスク ・消毒液 ・体温計 ・ごみ袋 など
関連リンク
このページに関するお問い合わせ先
危機管理部 災害対策課
電話番号: 0246-22-1242 ファクス: 0246-22-7461