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令和6年12月19日 教育長だより Vol.44 『先生の仕事、見てみませんか❸』

更新日:2024年12月19日

 

みなさん、こんにちは。

「子どもの将来なりたい職業ランキング」のような調査をご覧になったことがありますか。

様々な団体で同様の調査が行われていますが、小学生ではユーチューバーやパティシエ、中学生ではITエンジニアや漫画家といった職業が上位に挙げられています。

これらのランキングで「教師」の順位を見ると、どの調査でも、小学生から中学生、高校生と年代が進むにつれて、だんだんと順位が上がっているんです。

 

 

「大人になったらなりたいものランキング」中、「教師」の順位

  小学生: 男子ランク外  女子10位

  中学生: 男子10位     女子9位

  高校生: 男子9位     女子4位

出典:第一生命『大人になったらなりたいもの』アンケート

 

 

最近は教師の仕事の厳しい部分が注目されがちですが、数ある職業の中でなりたいと考えている高校生が多いことはうれしいですね。

本市でも、そんな高校生を応援するため、磐城桜が丘高校教育コースとの連携を進めています。

この取組は、昨年、教員を対象とした研修への参加からはじまり、市総合教育会議の傍聴、小学生との交流学習と活動の場を広げてきました(Vol.8Vol.35Vol.37で紹介しています)。

今年は新たに中学校の授業に参加してもらうプログラム(中学生との交流学習)を企画し、平第一中学校と平第三中学校で実施しました。

 

今回は、平一中で実施された交流学習の様子を紹介します。

この日、桜が丘高校からは22名の高校生が参加しました。主に中学校教員を志望している生徒たちです。

まずは、中学1年生から3年生までのクラスに2名ずつ加わり、授業を1時間分体験しました(高校生は授業補助者として参加)。

じっくりと事前打ち合わせして臨みたいところですが、いきなり実践です。

 

 

英語の授業で英会話の相手役をしたり、一人一人に問題の解き方を教えたり、なかなか様になっていました。

準備時間がなかったため、多少戸惑う部分もあったかもしれませんが、授業する側の難しさを実感できたのではないでしょうか。

 

 

後半は、中学生(1年生)との交流会です。

各教室で、中学生のグループに一人ずつ高校生が入り懇談をしました。

桜が丘高校の紹介から始まり、高校での過ごし方、授業の受け方、勉強のこと、部活動のこと等々、話題が尽きません。

 

  

 

また、自分が中学生だった頃の悩みや高校で頑張っていることにも話は及びました。

中学1年生にとっては、今後の中学校生活をどう過ごすか期待と不安でいっぱいです。どの班の中学生も興味津々で食い入る様に聞いていました。

高校生自身も自分を振り返ることができ、様々な気づきがあったと思います。

「中学1年なのに将来を見据えた質問をしてくれた」との感想も聞かれましたが、歳の近い高校生だからこそ、そんな話もできたのだと思います。

高校生との交流は、中学生にとっても非常に学びの多い機会になったようです。

 

 

最後は、参加した高校生同士で振り返りの時間を持ちました。

「質問が途切れた際に話題を適切に切り替えることが大事だと思った」や「難しいテーマを効果的に伝えるための対応力が必要だと感じた」など、教師としての対応の難しさを実感する感想がありました。

 

 

一方、「数学の問題の解き方は教えられても、数学の根本を知らないと上手く教えられないことがわかった。しっかり学ぶことが必要だと感じた。」

「自分の進路を考える良いきっかけとなった。自分の成長の糧になった。」など、

より一層将来に向けての志を強くした感想も聞かれました。

こうした大事なことに少しでも気づいてもらえるように、今後もこの取り組みは続けていきたいと思っています。

 

 

 

 

▼ 過去の記事はこちら!

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電話番号: 0246-22-7541 ファクス: 0246-22-7595

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