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『11歳だったわたしは いわき編』ワークショップ

更新日:2024年7月3日

いわき市立美術館では、2024年11月2日〜12月15日に企画展「ニューアートシーン・イン・いわき 小森はるか+瀬尾夏美」を開催します。

小森はるかと瀬尾夏美は、宮城県に住む当時11歳から90代までの人びとに、11歳の頃のことで印象に残っていることや、人生の契機、大切だと感じていることなどについて尋ね、映像と文章で記録した『11歳だったわたしは』(2021-2023)をはじめとして、人々の語りと風景の記録を行い、対話の場を生み出す作品を制作・発表してきました。

展覧会に先立ち、『11歳だったわたしは いわき編』を制作するワークショップを行います。参加者がいわきに暮らす人びとにインタビューと映像撮影を行い、小森と瀬尾に助言を受けながらインタビュー映像の編集と聞き書きの文章を制作します。それらは会期中に展示のなかで紹介される予定です。ワークショップを通して、同時代に生きるいわきの人びとの様々な語りと出会い、丁寧に対話を重ね、そこからつむがれた言葉を文章や映像に表す方法を学びます。話を聞くことが好きな方や、記録と表現に興味がある方、いわきの地域の歴史などに関心がある方のご参加をお待ちしています。

『11歳だったわたしは』とは

『11歳だったわたしは』1(1) 『11歳だったわたしは』2(2)

小森はるか+瀬尾夏美『11歳だったわたしは』2021-2023年
((1) 撮影:小岩勉 提供:せんだいメディアテーク、(2) photo: Kenichi Hanada 提供:広島市現代美術館)

小森はるかと瀬尾夏美は、東日本大震災の語りの記録を続けてきた経験から、11歳前後の年齢で経験したことが、その後の人生に影響を与えると考えます。そのことから、宮城県に住む当時11歳から90代まで、異なる年に生まれた人びとに、11歳だった頃の記憶を中心に聞き、映像と文章で記録しました。記憶に残る体験や人生の契機、大切に感じていることなどを語る、およそ90名の声。さまざまな世代による語りの膨大な記憶から、多声的な地域の歴史があらわれてきます。

ワークショップ概要

講師
小森はるか+瀬尾夏美
日程
7月20日(土)、7月21日(日) 導入、レクチャー
8月10日(土)、8月12日(月) インタビュー実践
※いずれも11:00〜17:00
※その後10月までにオンラインミーティング数回を通して映像と聞き書きの編集を行います。
会場
いわき市立美術館 セミナー室 他
参加費
無料
対象、参加条件
・中学生以上
・7月20日(土)、7月21日(日)、8月10日(土)、8月12日(月)に参加できること。
※9月、10月の日程については参加者と相談します。
定員
5名程度
申込方法

6月30日(日)までに下記Webフォームで申込。
※申込多数の場合は選考あり。応募者の方には、7月7日(日)までにご連絡します。

※7月3日(水)追記
申込期限を7月7日(日)まで延長し、若干名の募集をします。

申込者の方には参加の可否について、順次ご連絡します。

ワークショップ参加申込フォーム

ワークショップ内容

7月20日(土)、7月21日(日)

ワークショップの説明、インタビュー体験

『11歳だったわたしは』の制作の趣旨について説明を聞きます。その後、参加者同士でインタビューを体験してみます。また、作家によるいわきに住む人びとへのインタビューの場に立ち会い、その方法について学びます。

8月10日(土)、8月12日(月)

インタビューと撮影の実践

いわきに住む人びとへのインタビューと映像撮影を実践します。

振り返り/聞き書きについて説明

自分たちで行ったインタビューと撮影の内容について共有し、意見交換を行います。また、インタビューした内容を文字にあらわすことについてレクチャーを受けます。

9月〜10月

聞き書きの作成と映像編集(オンライン)

撮影した素材や録音した音声を見直し、意見交換を行います。また、各自で聞き書きの文章を書いたり、映像編集をします。必要に応じてミーティングを設定しながら、完成まで進めます。

11月2日(土)〜12月15日(日)

映像と聞き書きの展示

「ニューアートシーン・イン・いわき 小森はるか+瀬尾夏美」の展示にて、参加者が制作した映像と聞き書きを展示します。

講師プロフィール

小森はるか+瀬尾夏美
https://komori-seo.main.jp/

映像作家の小森はるか(1989年静岡県生まれ、新潟在住/東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了)と画家で作家の瀬尾夏美(1988年東京都生まれ・在住/東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了)によるアートユニット。東日本大震災を受けてボランティア活動で東北を訪れたことを機に活動を開始。2012年から3年間岩手県陸前高田市に暮らしながら制作に取り組む。2015年仙台に拠点を移し、土地と協働しながら記録をつくる組織、一般社団法人NOOKを設立。風景と人びとの言葉の記録をテーマに制作を続ける。現在は全国各地に赴いてフィールドリサーチを行い、制作と対話の場づくりをしている。
 

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