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『鮫川河川敷公園(1)』(令和元年6月12日市公式Facebook投稿)

問い合わせ番号:15595-3839-4583 更新日:2019年6月12日

いわきの『今むがし』Vol.120

上 畑や荒地が広がっていた鮫川河川敷(鮫川橋下流側)〔昭和45(1970)年12月、高萩純一氏撮影〕
下 鮫川河川敷(鮫川橋下流側)に造成された勿来市民運動場〔昭和47(1972)年8月、いわき市撮影〕

 
1 鮫川は、夏井川と並ぶ河川延長を持つ、いわき市にとって重要な河川です。市南部の菊多平野を流れており、田畑を潤すほか、水道水、工業用水など、多くの目的に利用されています。
 かつて、下流域が蛇行していることから、時には、洪水などの大きな被害をもたらしましたが、一方で流域に肥沃な土壌をつくり上げ、藍畑や桑畑などの栽培を促してきました。
 昭和20年代に河川背後地に堤防が築かれると、外側は市街地に転用されましたが、内側はそのまま畑や荒地が広がっていました。
 昭和20年代から30年代にかけて、日本は戦後荒廃から脱却するため、鉱工業を中心に景気浮揚を図り、復興につなげました。
 世の中が安定してくると、スポーツ振興にも着目されるようになり、いわき地方においてもスポーツ団体などを中心に運動場設置運動が高まってきました。
 勿来地区においては、昭和32(1957)年5月に勿来市体育協会が設立され、さらに昭和34(1959)年に体育関係者を中心として「勿来市総合グランド建設期成同盟会」を結成して設置運動を起こしたことに端を発しました。
 昭和36(1961)年には「スポーツ振興法」が公布され、関係者を鼓舞することになりました。
 一方で、後の河川敷公園となる区域では、かつて蛇行していた関係で、錦町住民によって耕作された畑地が多く存在していましたが、川向こうという不便さにより畑地を耕す機会が少なくなって、次第に放棄されていきました。 
 

 

左上 畑や荒地が広がっていた鮫川河川敷(河川敷南側)〔昭和62(1987)年1月、高萩純一氏撮影〕
右上 鮫川堤防・第10回ウォークラリー大会―スポーツ広場の下流側には、まだ畑や荒地が広がっていた―〔平成5(1993)年5月 、いわき市撮影〕
下  鮫川河川敷公園の整備後〔平成29(2017)年7月、いわきジャーナル撮影〕

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 昭和41(1966)年10月のいわき市発足後、市はスポーツの振興を図るため、市内各地区で市民運動場の建設計画を進めました。
 すでに首都圏の河川敷においては、スポーツ施設やゴルフ場が建設されていました。
 勿来地区においては昭和45(1970)年から建設の検討に入り、建設地として、国道6号(現主要地方道常磐-勿来線)下流側の植田寄り、旧浜街道に沿った鮫川河川敷地の植田町下川原地内3万3,000㎡(のちに、地権者との関係で2万7,500㎡に縮小)の土地が挙げられました。かつては畑地でしたが、次第に荒地化が進んでおり、用地買収が容易になっていたのです。
 関係者の努力によって用地買収・整地したものの、冠水する可能性のある場所に運動施設を設けることに対し、河川管理者である福島県が難色を示したことから、サッカー、バレーボールなどの施設を移動式とすることで、ようやく認可を得ました。
 敷地を買収し、整地した後、昭和47(1972)年12月に運動場として落成、使用開始されたのは昭和48(1973)年2月のことでした。市内では最初の市民運動場となりました。河川敷の運動場であるため、日常の維持管理には河川敷に近い公共施設である植田公民館を中心に勿来地区体育協会、各利用団体の協力が不可欠となりました。この蓄積が後の鮫川河川敷公園の管理運営について行政と民間における協力体制の確立へつながっていくことになります。                
 しかし、河川敷内に所在するため、法的にトイレや水飲み場、駐車場などの施設を設置することができず、また河川洪水による水害に悩まされ長期使用できなくなるという欠点を抱え、関係者は「施設の整った運動場を」との要望を出しながら、市と連携して新たな移転先を模索することになりました。
 山田川との合流地点に新しい勿来市民運動場が完成したのは、昭和58(1983)年でした。
 勿来市民運動場が山田町へ移転した後、河川敷運動場の整備は、昭和56(1981)年度から始めた「いこいの河畔事業」に組み込まれました。この事業採択により、福島県は昭和62(1987) 年度に、駐車場を備えたラグビー、サッカーなどのスポーツ広場(10.5ha)として整備しました。
(いわき地域学會 小宅幸一)

 

その他の写真

鮫川河川敷堤防から鮫川河口方向を見る(昭和45年12月、いわき市撮影)

写真3 鮫川河川敷堤防から鮫川河口方向を見る(昭和45年12月、いわき市撮影)

 

勿来市民運動場で開催された交通安全親子凧あげ大会(1)(昭和52年2月、いわき市撮影)

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勿来市民運動場で開催された交通安全親子凧あげ大会(2)(昭和52年2月、いわき市撮影)

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勿来市民運動場で行われた第2回勿来地区交通安全親子凧揚げ大会(昭和51年2月、いわき市撮影)

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鮫川左岸(現河川敷公園)(昭和62年1月、高萩純一氏撮影)

鮫川左岸(現河川敷公園)(昭和62年1月、高萩純一氏撮影)

 

母と子のラグビースクール・鮫川河川敷(平成3年2月、いわき市撮影)

母と子のラグビースクール・鮫川河川敷(平成3年2月、いわき市撮影)

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