メニューにジャンプ コンテンツにジャンプ

第42回吉野せい賞/第43回吉野せい賞作品募集ポスター受賞作品が
決定!!

問い合わせ番号:14503-4817-0114 更新日:2019年11月8日

第42回吉野せい賞

吉野せい賞応募数及び選考委員

  • 応募総数
      37編(ジャンル別の内訳 小説・25編、童話・2編、文芸評論・1編、ノンフィクション9編)
  • 選考委員
      佐久間 典子、鈴木 俊之、園部 義博、福住 一義、吉田 隆治(50音順)

選考結果

吉野せい賞及び準賞は該当者なし 

 

奨励賞 小説 「朔北の人々」   小磯 匡大(こいそ まさひろ)さん

【あらすじ】
 奥州商人である吉次は、源義経の頼みで彼の娘のりんを連れて、津軽半島の外ヶ浜へと渡った。そこでカイ(のちのアイヌ)との交流もあり、落ち着いた暮らしを送っていたが、りんが義経の血筋であることが知られてしまう。カイの若者ニシラとともに追手を逃れて北上し、大陸へと渡る。そこでニシラとりんは二人の子を産み、それぞれモンゴル人に仕え出世していく。弟のイナウが老境に達し、マルコポーロと出逢い、彼らの辿った歴史を物語る。

【選評】
 歴史上の人物を登場させるとストーリーが破綻しがちだが、時代考証がなされ、整合性がとれている。
 
吉川英治の書く娯楽作品のようで、ドラマにしてもおもしろい。スケールが大きい。

 

奨励賞 小説 「支店長、臨月です!」  高橋 健(たかはし けん)さん

【あらすじ】
 A銀行に入行して半年の小野寺葉月の妊娠が発覚し、しかも臨月だった。支店長の村上と副支店長の森山は行内での扱いやら小野寺の両親との面会やらで対応に追われる。同じ卓球クラブ出身で、オリンピックを目指したがケガのために断念した横田大輔が子供の父親だとわかった。すったもんだの末に結婚が許され、葉月は無事に出産し、育休後、職場復帰する。

選評】
 
文章の入り方はおもしろい。
 楽しく読ませるが、パターン化したエンターテイメントという印象も。
 一方の当事者である大輔の想いは推し量るしかない。もう少し丁寧に書いてほしかった。 

 

奨励賞 小説 「風」   関口 卓男(せきぐち たくお)さん

【あらすじ】
 父の再婚相手が決まり、もうじき六つになる一樹の元に再婚相手がやってきて、三人暮らしが始まった。それまでは祖父母や裏のおばさんが一樹の遊び相手をしてくれたが、新しい母親は農家の付き合いを嫌がり、一樹にもそれを強いる。畑や虫や鶏を嫌悪する母はだんだんと父と隔たりができ、ついには家を出てしまう。父と子の生活模様が少年の目を通して描かれる。

【選評】
 最後まで少年の目で描かれている。
 全体的に悲しみが漂っており、変化や盛り上がりには欠けるが、モノトーンの映画を見ているような印象を受けた。
 起承転結がもっとはっきりしているとよかった。

 

青少年特別賞 小説「梅雨空」 山田 萌乃(やまだ もえの)さん

 【あらすじ】 
梅雨に入り、夜中にラジオを聴くことが好きな僕は、ある夜つまみを回していると、偶然歌を拾う。少女が歌う「野にさく花のように」に心が癒され、毎夜聴いていたが、ふとしたことから歌い手が級友の大宮花だと知る。彼女の歌う理由がある老婆に向けられたものだと告げられ、一緒に会いに行くが、老婆は孤独死していた。二人は元の級友の関係に戻り、梅雨が明ける。

【選評
 中学3年生でこの文章力はすごい。
 全体の作品のなかでも奨励賞に値するくらいに質が高い。
 これをきっかけに、次回以降、一般での応募を期待したい。

 

総評

  •  今回は吉野せい賞に32編、中学生以下の青少年特別賞に5編、計37編の応募が あった。39回44編、節目の40回48編、前回41編からみると、作品数はやや少なかった。
  •  内訳は小説・25編、童話・2編、文芸評論・1編、ノンフィクション9編である。うち、各選考委員選出による一次通過作品10編(吉野せい賞9編、中学生以下の青少年特別賞1編)について協議した結果、奨励賞3編、青少年特別賞1編を選出した。
  •  作品は全体的に高い水準を維持している。しかし、前回に続いて正賞(せい賞)、準賞に該当する作品はなかった。準賞経験者は正賞レベルの、奨励賞経験者は準賞レベル以上の作品が求められる。応募作品の中ではレベルが高くても、正賞・準賞のレベルには達していない、ということで各選考委員の意見が一致した。
  •  青少年特別賞の「梅雨空」には才能の豊かさが感じられた。選考委員5人全員が1次選考作品として高く評価した。選考委員全員が一致して推した作品は、最近ではなかった。

 

作品の掲載

 今回の受賞作品は、同人誌「風舎」第14号(令和2年3月発行予定)に掲載する予定。

 

第43回吉野せい賞作品募集ポスター

吉野せい賞作品募集ポスター応募数及び審査委員

 応募総数 27点

 審査員 秋葉 啓子、冨田 弘 (50音順)

審査結果

最優秀賞 永山 桃花(ながやま ももか)さん  いわき市立平第三中学校3年

令和2年度の吉野せい賞作品募集の広報用ポスターとして使用します。

最優秀賞 永山 桃花

 「今の君にしか描けない物語」

【講評】
 キャッチコピーとモチーフがバランスよく配置された明快な構図がすっきりしていて見やすい。全体的に淡い色調でありながらも、モチーフに陰影をつけたり、画面下方の本と机を濃い色にしたりするなど工夫を凝らしており、色彩の濃淡で表現する水彩絵具の特質を上手に活かして透明感にあふれた画面を完成している。物語を綴る楽しさや喜びをみずみずしい感性で描いた作品である。  

 

優秀賞 伊藤 向日葵(いとう ひまり)さん  いわき市立平第三中学校3年

優秀賞 伊藤向日葵

 「あなたの言葉で世界を拓こう」

【講評】
 先端が“鍵”になっている鉛筆を持つ女性が、自らの姿が投影された本の“錠”を開けようとしているというアイディアが素晴らしい。構図や配色など画面構成も巧みであり、本の向こう側へと続く虹や背後に広がる紺碧の空が、文学の世界へと誘うとともに、その無限の可能性を示唆しているようだ。オリジナリティあふれたデザインで、作者の思いを素直に伝えている。

 

優秀賞 佐藤 凜静(さとう りせ)さん  いわき市立平第一中学校2年

 優秀賞 佐藤 凜静

 「あふれ出てくる物語になる」

【講評】
 次から次へと「あふれ出る」イメージが見事に表現されていて、キャッチコピーと絵の内容がよくマッチしている。レタリングについても、配置や色、書体にこだわりが感じられる。また、ひとつひとつのモチーフが細部にいたるまで丹念に描かれており、完成度が高い。明確なコンセプトと優れた描写力をもって、見る者の創作意欲を呼び起こす印象的な作品である。 

  

奨励賞

  • いわき市立平第三中学校3年      橋本 華子(はしもと かこ)さん

  • いわき市立内郷第一中学校3年   志賀 桜子(しが さくらこ)さん

  • いわき市立内郷第一中学校2年   三戸 愛結(さんど あゆ)さん

  • いわき市立植田中学校2年     (  野中 瑛真(のなか えま)さん 

  • いわき市立中央台北中学校2年   大平 心音(おおひら ここね)さん 

  •  

()() 

総評

 今年は高等学校からの応募が無かったため、昨年度よりも大幅に応募作品が減り、27点の応募にとどまりました。しかし、作品自体はどの作品も完成度が高く、細部までじっくりと仕上げられており、作者の思いや願いが感じられるものばかりでした。「文学」という世界に見る人を誘うためには、どのようにポスターに表現したらよいかを考え、自分のアイディアをもとに上手に構成している作品が多かったです。 入賞作品の選定については、吉野せい賞のイメージに合っているかということや、ポスターを見た時に、自分も思わず素敵な文学作品を書きたくなってしまうような作品であることを考慮して行いました。どの作品も時間をかけてじっくりと制作された素晴らしいものばかりでしたが、最優秀賞や優秀賞に選ばれた作品は、特に配色や色調、モチーフのレイアウトが素晴らしく、また画面の隅々まで妥協が無く、作者の思いが丁寧に表現されており、見る人に文学を創作する世界の素晴らしさを教えてくれる作品でした。作品として色調が統一されており、見た目の美しさとともに見る人を思わずその世界に引き込むような作品に仕上がっていました。惜しくも入賞できなかった作品についてですが、やはりポスターですので文字の読みやすさは大切です。レタリングを一文字一文字丁寧に行うことや、字体やその大きさ、配色などをもう一工夫すると素晴らしい作品になるものが多かったことが印象的でした。 

 

ポスター展

巡回展示日程(全作品を展示します)

  1. 12月12日~1月6日 いわき市立草野心平記念文学館 

  2. 1月21日~2月13日 いわき・ら・ら・ミュウ 2階市民ギャラリー

  3. 3月2日~3月22日 いわき市立いわき総合図書館

     


 

お問い合わせ

文化スポーツ室 文化振興課
電話番号:0246-22-7544
ファクス番号:0246-22-7552