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「帯状疱疹」は早期治療が大切です

登録日:2023年9月7日

帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

 みずぼうそう(水痘)と同じウイルスが原因で起こる皮膚の病気です。みずぼうそうが治ったあとも、ウイルスが体内の神経に潜伏し、疲労やストレス・加齢に伴い免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化することで発症します。 

 発生状況及び特徴

●成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるみずぼうそう(水痘)ウイルスが体内に潜伏しているといわれており、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

●50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。

●50歳以上では帯状疱疹を発症した人の約2割が帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行するといわれています。

症 状

  水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って、帯状に現れます。

 通常、水疱がみられる2~3日前から痒み(かゆみ)や痛みを感じるようになり、1週間程度たつと、水疱の多発、発熱、頭痛等の症状がみられることもあります。通常は、2~4週間で水疱が破れて、皮膚症状が正常に戻ります。

 皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長期間にわたる痛みが続くことがあります。帯状疱疹後神経痛(PHN)には根本的な治療方法がなく、何か月、ときには何年も強い痛みが残ってしまうことがあります。発症部位によっては、角膜炎等による視力低下や失明、ラムゼイ・ハント症候群(耳介部の水疱形成、顔面神経麻痺、難聴、めまい)といった合併症があります。

治 療

 治療の中心は、ウイルスの増殖を抑えるウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、痒み(かゆみ)や痛みにあとの水疱が現れたときは、できるだけ早く医療機関を受診し、治療を開始することが大切です。

予防のポイント

   ●一般的な感染対策

 予防するためには、十分な睡眠をとり、バランスの良い食事に気をつけるなどの、健康的な生活習慣を心がけ、免疫力を高めることが大切です。

 また、周囲への感染を防ぐために、水疱をさわったり、ひっかくのをさけ、しっかり手洗いを行うことも大事なポイントです。

   

          

  ●ワクチン接種

 50歳以上の方は、ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率の低減や重症化予防につながることが期待できるとされています。

 なお、このワクチンは任意の予防接種で、予防接種法に基づく予防接種ではないため、費用は全額自己負担となります。

 接種にあたっては、接種できない方や注意をしなければいけない方もいますので、医師とご相談ください。

 

 

このページに関するお問い合わせ先

保健福祉部 保健所感染症対策課

電話番号: 0246-27-8606 ファクス: 0246-27-8600

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