命を守るために!我が社の自衛消防隊!!~堺化学工業株式会社 小名浜事業所編~
登録日:2025年2月1日
『堺化学工業株式会社 小名浜事業所』で消防訓練を実施しました!
このコンテンツは、「自らの職場は自らが守る」をコンセプトに、事業所における自衛消防隊の果たすべき役割をあらためて認識
し、災害発生時に有効、かつ、適切な活動ができる自衛消防隊の育成と防火管理の強化を図ります。
また、自衛消防隊の日頃の活動を紹介することで、市内の多くの事業所への防火啓発を目的としています。
事業所の紹介
■事業所名
堺化学工業株式会社 小名浜事業所
■所在地
いわき市泉町下川字田宿110番地
■代表者
取締役執行役員 小名浜事業所長 岡本 康寛
■従業員数
300人(令和6年度)
堺化学工業株式会社 小名浜事業所長のインタビュー
当社は経営ミッションとして「化学でやさしい未来づくり」を掲げ、無機化学系の素材を社会に提供し人々の生活を豊かにすることを目指しています。小名浜事業所は1963年に操業を開始し、現在では、いわき市内に三つの生産拠点を有しています。各拠点での生産品は異なりますが、安全で安心な生産活動と環境負荷の低減活動を通じ、今後も地域との共存共栄を図り、企業としての責任を果たしていきます。
《ココがPOINT!》わたしたちが独自に防火・防災に力を入れているところ!
■事業所長のコメント
当社は2021年5月11日に湯本工場にて粉じん爆発火災事故を起こしました。当該事故にて被災された方々に改めてお詫びを申し上げるとともに、地域住民の皆様にはご心配とご迷惑をお掛けしたことを重ねてお詫び申し上げます。当該事故を教訓とし、5月11日を「安全の日」、5月を「火災・爆発・破裂」災害防止強化月間として類似災害の防止に取り組んでいます。
また、小名浜事業所における防火防災管理規程を刷新し、更なる安全意識の向上につなげています。
今回の訓練をしてみて
「自衛消防隊長」のコメント
訓練当日までに、訓練の流れを何度も確認し、把握したつもりでした。いざ訓練が始まると、消防車や消防署の方々が構内に入り、緊張感が高まりました。訓練中、消防署の方々から矢継ぎ早の様々な質問を受け、焦りもありました。流れを把握していた訓練でさえ、緊張感や焦りからやるべきことが出来なくなったことがありました。実際、有事の際には、もっと緊張感が高まるはずなので、訓練を繰り返し、なにごとにも冷静に対処できるように努めたいと思いました。反省点は多々ありますが、訓練に参加した人たちが、横のつながりと当事者意識をもって訓練を進めていた点は、収穫のひとつでありました。今回の訓練により、全社員の防火防災意識が高まることを確信します。
最後になりますが、今回ご指導ご協力頂きました、いわき市小名浜消防署の皆さまに感謝申し上げます。有難うございました。
《現場本部での情報収集》
《救護班による負傷者の応急救護訓練》
「119通報担当」のコメント
今回の訓練で、初めての119番通報を行いました。通報時の台詞は用意されていましたが、いざ通報となると緊張しました。しかし、消防署員の口調や、質問で冷静に対応できるようになっていました。これは、日頃からの消防署の方々の訓練が、通報者を落ち着かせ、冷静に対応できるようにしているのだと感じました。
「避難誘導担当」のコメント
今回、初めて消防車両の誘導を行いましたが、自衛消防隊長から対策本部内に設置された地図上にて、事業所入口から火災現場までの消防車両ルートや通行規制場所を具体的に指示されたことは非常に分かり易かったです。この指示のおかげで、消防車両をわかりやすく、無事現場まで誘導することができました。訓練ということで事前の通行規制を行っていましたが、実際に火災が発生した場合には、誘導する車両数や誘導経路における駐車車両が今回よりも多くなることが想定されるため、今後の訓練を通して、状況に応じて臨機応変に対応できるように努めたいと思います。
《対策本部での消防車両誘導ルートの確認》
「初期消火担当」のコメント
今回は訓練ということもあり、予定通りに実施できたと思っています。しかし、有事が起きた場合、訓練の様には行かない事は想定できます。消防署の講評の中で、質問したいが出来ない状況であったとのコメントがありました。初期消火中でもそのような状況は想定され、状況を把握し、正確に伝える事が出来るような準備が必要と感じました。
《屋外消火栓を使用した初期消火訓練》
消防署からのメッセージ
《訓練指導消防隊》隊長からのコメント
訓練の企画段階では、総務班(対策本部)を巻き込んでの大規模な訓練は、今回が初めてとのお話を頂いていましたが、実際には、参加者全員が自分の役割を理解しており、現場本部長(自衛消防隊長)の指揮のもと、各班が連携し効率的な活動が展開されていたと感じました。
工場災害は特殊災害に該当します。特殊災害では、活動障害となる危険のリスクが高まることから、工場関係者からの事前情報が重要なカギとなります。今回の訓練同様に、有事の際は、必要な情報を集約し、消防隊にいち早く情報提供して頂ければと思います。
最後に、工場災害は消防単体では戦えないことから、今後も訓練を通し工場関係者との連携強化に尽力したいと思います。
《小名浜消防署と自衛消防隊の合同放水訓練》
《小名浜消防署》予防係長からのコメント
今回の訓練は、事業所内で働くほとんどの方が関わる大規模な訓練として、数か月前から計画されたものでした。実践を想定した火災進展の状況に立ち向かう消火や救護班などの現地部隊と、事業所内に立ち上げた対策本部が連携して、いかに効率よく、人的、物的、風評被害を最小限に抑えるかをテーマに緻密に準備されており、消防側の都合で延期もあり恐縮ですが、実施に至るまで大変な苦労がなされたと感じています。
私は事務所内で消防署指揮班として訓練に参加させていただきましたが、初めて行われた部門の訓練にもかかわらず、参加された方全員が自分の役割を理解し、落ち着いて行動していたという印象を持ちました。
本訓練で得たものは、活かせば貴重な財産です。平時の備え、有事の行動、事後の対応について検証を重ね、人災や天災に強い企業を目指してください。
《対策本部での指揮連携の様子》
《小名浜消防署》署長からのコメント
訓練の企画にあたり、何度も当署へ足を運び、打合せをする姿にとても熱意を感じました。貴事業所だけでなく、当署員の意識の高揚にも繋がり感謝いたします。
今回の訓練を通して、それぞれの役割における「良かった点・改善が必要な点」が把握できたと思います。今後も反復した訓練を実施していただき、より良い防災体制の構築を目指してください。訓練に参加された社員の皆様、大変お疲れ様でした。
この記事についてのお問い合わせは、小名浜消防署まで
小名浜消防署(担当:予防係)
電話番号:0246-92-5171
「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」
消防本部では、これからも「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」のコーナーで各事業所の特色のある消防訓練を掲載して
いきます。
ご覧になられている皆様の事業所でも「こんな訓練をしている!」などの、「訓練自慢」がありましたら、最寄りの消防署へ‼
このページに関するお問い合わせ先
消防本部 予防課
電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944