命を守るために!我が社の自衛消防隊!!~九品寺附属平窪幼稚園・くほんじひらくぼ保育園編~
登録日:2025年2月1日
『九品寺附属平窪幼稚園・くほんじひらくぼ保育園』で消防訓練を実施しました!
このコンテンツは、「自らの職場は自らが守る」をコンセプトに、事業所における自衛消防隊の果たすべき役割をあらためて認識
し、災害発生時に有効、かつ、適切な活動ができる自衛消防隊の育成と防火管理の強化を図ります。
また、自衛消防隊の日頃の活動を紹介することで、市内の多くの事業所への防火啓発を目的としています。
事業所の紹介
■事業所名
九品寺附属平窪幼稚園・くほんじひらくぼ保育園
■所在地
いわき市平中平窪字杉内27番地の2
■代表者
園長 遠藤 弘道
■従業員数
20人(令和6年度)
九品寺附属平窪幼稚園・くほんじひらくぼ保育園 副園長先生のインタビュー
幼稚園は、満3歳~小学校就学時までのお子さまを、保育園は3ヶ月~2歳のお子さまを預かり、保育しています。
急な災害に備え、定期的に避難訓練を行っています。初めは防災頭巾をかぶるだけの練習から、段階を踏んで、園庭までの避難を計画的に行っています。夏休み中は、学童保育の小学生も一緒に避難訓練を行います。
保護者の方にも、安心してお子様を預けられるよう、安全、安心な環境を心掛け、日々を過ごしています。
《ココがPOINT!》わたしたちが独自に防火・防災に力を入れているところ!
■副園長先生のコメント
定期的な避難訓練を、その度、地震・火災・水害・不審者と色々な場面を想定して行っています。
その度「おかしも」の法則など注意すること、緊急時の行動、お家での場合、命の大切さ、自分の命は自分で守ること等、子供たちに話をしています。
防災についての紙芝居や絵本を購入し、保育の中で活用しています。
毎年、総合訓練を消防署にお願いし、子供たちが保育士の指示に従い、落ち着いて避難できるよう、職員も園児が緊急時に安全に避難できるよう、訓練をしています。
また、その時に消防士さんからのご指導は全体で共有しております。
今回の訓練をしてみて
「自衛消防隊長(事務局長)」のコメント
万が一の火災を想定して、毎月1回避難訓練を実施しています。私達の施設は0歳から6歳までの小さい子ども達をお預かりしていますので、子ども達がパニックにならずに先生の話をしっかり聞いて行動出来るように訓練しています。そのために、どんな時でも職員は分かりやすい言葉と明るい表情を心がけ、子ども達が落ち着いて避難が出来るように毎月の避難訓練時には、子ども達への指導は勿論、職員に対しても教育しています。
また、毎日子ども達の活動している場所は時間で変わるので、保育室からの避難だったり、2階のお遊戯室からの避難であったり、どのような状況でも焦らず避難誘導が出来るように訓練しています。トイレにも子どもがいないかなどの確認も怠らず、逃げ遅れを出さずに全員避難出来るように心がけています。
また、避難経路の妨げにならないように、保育室は勿論、廊下や出入り口付近の整理整頓にも気を配っています。今後も子ども達と職員の命を守るため、防災意識をもって毎月の避難訓練をしっかり継続して行い防火管理に努めていきたいと思います。
《地震が発生して机の下に身を隠す園児たち》
「119通報担当」のコメント
消防署へ通報してからの現況のお伝えについては、質問に対し落ち着いて答えることができたと思いますが、やはり思っていた以上に慌ててしまったので、住所などは職員室内に貼りだしておいた方がよいと思いました。
日頃から、園児の出席人数は職員室のボードに書き出していますが、書き忘れてしまうと状況把握に影響が出てしまうので、書き込みの重要性について再度職員間で共通理解を図っていきたいです。
《ボードに記載された園児の人数等を確認しながらの通報訓練》
「避難誘導担当」のコメント
今回、火災を想定した訓練に初めて参加する園児もおり、ドキドキしている姿がありましたが、みんな一生懸命、鼻と口を押えながら落ち着いて避難することが出来ました。
自分自身も、残っている園児がいないか、扉は閉まっているか、冷静に確認出来たと思います。
万が一、実際に起きた場合も冷静に判断し、行動できるよう、子供たちと日頃から防災について話をしていきたいです。
《警報器具の拡声器を使用した避難誘導》
《園庭への避難が完了した園児たち》
「初期消火担当」のコメント
今回は、消火器を使用しての初期消火訓練を実施しました。
地震が発生し、それに伴い2階のお遊戯室の祭壇から火災が発生したという想定でした。
毎回、緊張感をもって訓練に臨んでいます。
今後も継続して訓練を実施し、万一の際においても自然と身体が動き、大事な子供たちの命を守れるように備えたいと思います。
《出火想定場所での先生による初期消火》
消防署からのメッセージ
《訓練指導消防隊》隊長からのコメント
今回の訓練は、地震発生後に遊戯室にて火災が発生した想定で「初期消火」「119番通報」「避難誘導」を実施した総合訓練でした。
地震発生直後、園児から「ダンゴムシ」になってという言葉があり、園児は「幼稚園は安全な場所、命を守る、怪我をさせない」という先生方の思いを理解している訓練であったと実感しました。
また、火災を発見後は大きな声で知らせる、消火器を使用した初期消火をする、119番通報する、避難誘導させる等、詳細なマニュアルが作成してあり、各担当者が役割をしっかり把握していた訓練でした。
いつ、どこで、どのような状況で災害が発生するかわかりません。今後も継続した訓練、そして、マニュアルにこだわりすぎない先生の柔軟な対応力を身に着け、災害から大切な命を守っていただきたいと思います。
《先生たちによる初期消火訓練》
《平消防署》予防係長からのコメント
九品寺付属平窪幼稚園では、消防法令に基づく避難訓練が定期的に行われています。今回の訓練は、地震の発生に起因して2階のお遊戯室から出火したとの想定により実施されました。訓練に立ち会った署員によると、初期消火、通報、避難誘導が適切になされていたと伺っております。
しかしながら、国内の幼稚園では令和5年中に7件の火災が発生しております。火災を含め、災害はいつ発生するか分かりません。これに対応するには、やはり日ごろの取り組みが非常に重要となります。
平窪幼稚園におかれましては、いざという時に適切に対応できるよう引き続き、あらゆる想定のもと避難訓練を行ってください。
《平消防署》署長からのコメント
今回の訓練を通じて、先生方のスムーズな避難誘導と子どもさんたちの協力体制の重要性が分かったと思います。災害はいつ起こるか分からないので、日頃から先生方が率先して子どもたちに避難方法を伝えておくことが大切です。「訓練は、したことしかできない。現場では、したこともできない。訓練していないことは絶対にできない。」という言葉を我々消防は使います。
また、「正しい判断」をするには「正確な情報伝達をすること。」そして「物事を正しく理解すること」が最も重要になると思います。常に心掛け、今後行う消防訓練に活かしていただきたいと思います。
この記事についてのお問い合わせは、平消防署まで
平消防署(担当:予防係)
電話番号:0246-23-9700
「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」
消防本部では、これからも「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」のコーナーで各事業所の特色のある消防訓練を掲載して
いきます。
ご覧になられている皆様の事業所でも「こんな訓練をしている!」などの、「訓練自慢」がありましたら、最寄りの消防署へ‼
このページに関するお問い合わせ先
消防本部 予防課
電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944