令和6年3月19日 教育長だより Vol.26 『給食のおいしさ』
更新日:2024年3月19日
以前、保護者の方と懇談したとき学校給食の話題になりました。
その方いわく、本市の学校給食の人気メニューは今も昔も「ツナごはん」とのこと。
おにぎりのツナマヨか?と思っていたら、ニンジンとツナの混ぜご飯なんですね。
他の方に聞いても「いつもおかわりしていた」「家でも作っていた」とのことで、いわき育ちの方々のソウルフードのようです。
いつか“本物”を食べてみたいと思っていましたが、その機会が訪れました。
先日、市内の学校給食共同調理場(以下、調理場)を訪問しました。
本市の調理場は市内7か所あり、各調理場を合わせ2百名以上の方が調理員として従事されています。
このうち5年間勤務された方々に対し、これまでの精勤を称えるため感謝状を贈呈してきました。
学校給食は、食材の下処理から始まり、調理、学校への配食と、いくつもの工程を経て子どもたちに提供されています。
その工程の多くは、栄養教諭・学校栄養職員とともに調理員の方々の手作業で支えられています。
調理工程の説明パネル(四倉調理場)
各調理場では、一度に数千食規模の大量調理を行っています(市内最大の調理場は7千食!)。
このため、どの調理場も千人分の料理を煮炊きできる釜(回転釜)がいくつも並んでいます。
釜の中の食材をまるでボートのオールのようなヘラでかき混ぜる作業、鍋に棒が付いたような柄杓で食缶に移す作業と、量が半端ないだけに一つ一つが力仕事になります。
野菜の下処理の様子(上段)、回転釜での調理の様子(下段)
全長1.5mほどの巨大なヘラを持つ小名浜調理場所長
また、給食を作っただけでは仕事は終わりません。
午後は給食を食べたあとの食器等の洗浄作業や調理場の清掃作業があります。
昼食としての提供ですが、調理から清掃までのサイクルで1日仕事になります。
何千という食器をその日のうちに洗浄します(小名浜調理場)
さて、日々給食を作ってくださる調理員の方の表彰です。
今回、合わせて19名の方へ感謝状を贈呈しました。
皆さん、仕事の合間や休憩中に抜け出してきてくださいました。
四倉調理場(上段)、勿来調理場(下段)
皆さんが担ってくれているからこその学校給食です。
これからもよろしくお願いします。
そして、四倉の調理場に訪問した際です。
ここで“本物のツナごはん”をいただくことができました。
想像よりもあっさりしていましたが、にんじんの甘みが出てて素朴な味でした。
これはおかわりしちゃいますね。
ツナごはん(左)、オニオンスープ、鶏肉バジル焼きに米粉ケーキ付き
給食って、学校の中でも楽しい出来事の一つではないでしょうか。
大人の皆さんも昔の給食の話になると盛り上がりますよね。
きっと皆で食事する楽しさが記憶に刻み込まれているからでしょうね。
給食を作るのは子どもの楽しみを作る素晴らしい仕事だと思います。
調理員の皆様、これからもおいしい給食を作ってください。
どの調理場にも子どものお礼の手紙がたくさんきています(小名浜調理場)
《参考》
本市の学校給食献立紹介(人気メニューのレシピを多数紹介しています)
http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000004667/index.html
※「年間メニュー」の欄に“ツナごはん”が載っています。
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