「低圧進相コンデンサ」からの火災にご注意!」
登録日:2024年3月21日
低圧進相コンデンサからの火災が全国的に増えています!
低圧進相コンンデサから出火する火災は、梅雨時期から夏場(6月から9月)を中心に多発する傾向にあります。
出火原因の多くが「絶縁劣化による発熱」から出火しています。
コンデンサ内部に封入される絶縁油は、経年とともに劣化するため、絶縁が弱まりショートして出火してしまうおそれがあります。
また、絶縁油は高温多湿に弱いため、梅雨時期から夏場にかけてコンデンサからの火災が多くなります。
梅雨を迎える前に、分電盤に古い低圧進相コンデンサが付いていないか確認しましょう!
低圧進相コンデンサとは
低圧200V(ボルト)から600Vの電力を効率よく使用するための機器です。
モータなどを使用する電気機器や業務用冷蔵、冷凍庫などの力率を改善する機器で、1940年(昭和15年)頃から分電盤などに設置されています。
特に昭和50年(1975年)以前に製造された製品には、安全装置が内蔵されていないため注意が必要です。
【低圧進相コンデンサが設置されている主な建物用途】
〇工場、作業場
〇クリーニング作業場
〇飲食店、小売店
など
モーターなどの動力機器をしようする建物や、業務用冷蔵、冷凍庫を使用する建物の分電盤などに設置されています。
【低圧進相コンデンサ(赤線囲み部)】
【低圧進相コンデンサ(赤線囲み部の拡大)】
低圧進相コンデンサの火災を防ぐために!
低圧進相コンデンサの火災の特徴
- コンデンサが劣化しても機械は通常どおり使用できるため、異常に気付かないことが多く、突然煙を出して炎を噴き上げます。
- コンデンサは、主に分電盤などに設置されていますが、建物の関係者がコンデンサの設置を知らないこともあります。
- メインブレーカーを切らない限りは、電気機器が未使用状態であっても電圧が常時コンデンサにかかっているため、いつ出火するかわかりません。
- そのため、休日や夜間、廃業した建物などでも出火する危険性があります。
消防防災博物館「低圧進相コンデンサからの出火事例について」(外部リンク)
低圧進相コンデンサの火災を防ぐために!
- コンデンサに変形や液漏れ、異臭がするなどの異常を感じたときは、すぐに使用をやめてメインブレーカーを切りましょう。
- 電気機器を使用しないときは、コンデンサに電圧をかけないためにメインブレーカーを切りましょう。
- 概ね10年以上経過したものは、専門業者の点検を受け、定期的に交換をしましょう。
- 昭和50年(1975年)以前に製造された製品には、安全装置が内蔵されていないため、使用を停止する、または、交換をしましょう。
一般社団法人日本電気工業会「長年ご使用の低圧進相コンデンサには発火の危険があります」(外部リンク)
低圧進相コンデンサを処分する際はご注意ください!
人体に有害な物質(PCB)が含有されている可能性があります
いわき市では、PCB廃棄物の確実な処理に努めるため、倉庫や作業所などを有している方を対象に調査を実施しています。
詳しくはこちらをご確認ください。
廃棄物対策課「PCBを使用した低圧進相コンデンサの処分をお願いします!」
■「低圧進相コンデンサの処分」に関するお問い合わせ先
生活環境部廃棄物対策課 0246‐22‐7604
このページに関するお問い合わせ先
消防本部 予防課
電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944