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命を守るために!我が社の自衛消防隊!!

~株式会社クレハ いわき事業所編~

登録日:2022年12月23日

 『株式会社クレハ いわき事業所』で消防訓練を実施しました!

 「自らの職場は自らが守る」を本旨とし、事業所等における自衛消防隊の果たすべき役割を認識してもらい、併せて災害発生時に自ら有効で適切な活動ができる自衛消防隊の育成、防火管理の強化及び市内の多くの事業所に対しての防火啓発を目的としています。

事業所の紹介

《事業所名》

株式会社クレハ いわき事業所

《所在地》

いわき市錦町落合16

《代表者》

いわき事業所長 木田 淳

いわき事業所長のインタビュー

 (株)クレハいわき事業所では、化学品製造企業として、危険物・高圧ガス・毒劇物などを日常的に取り扱っています。また、周囲に住宅や公共施設および幹線道路や鉄道があることから、保安防災は事業所の最も重要な責務としてとらえており、災害予防の観点から設備および生産の安全管理を徹底して行っています。
 万が一の災害に備え、緊急事態発生時に各従業員が与えられた役割を迅速かつ的確に遂行するために、毎年、大規模災害や事故を想定した総合防災訓練を事業所全体で実施しています。また毎年9月7日を「クレハ防災の日」と定め、大規模災害を想定した社長保安査察を実施しております。
 今後も災害の未然防止に務めるとともに、万が一の際には迅速・的確に対応できるように訓練を継続し、安全安心な事業所の保安防災活動を進めて参ります。

《ココがPOINT!》わたしたちが独自に防火防災に力を入れているところ!

 事業所内では危険物や高圧ガス等を日常的に取り扱っていることから、地域の皆様の安全・安心、そして信頼を頂けるよう保安防災に最も重点をおいております。各種法令の遵守にとどまらず、自主的な管理基準の設定や設備の予防保全にも積極的に取り組んでいます。また、同じ事故を繰り返さないことを目的に、事故や災害対策の徹底した水平展開を行い、いわき事業所全体の保安防災力の向上と事故防止を図っております。
 災害発生時の対応力を強化するとともに日常的に保安意識を高く保つため、総合防災訓練や社長保安査察といった大規模な訓練に加え、各製造部門では日中および夜間の時間帯を活用した小規模な防災訓練も年間を通して実施しております。また、大きな災害では火災爆発や有害物質の漏洩といった事象が複数同時に起こる事もありえますので、訓練の中にもそうした想定を取り入れ、実効性の高い活動を目指しています。

今回、訓練をしてみて

自衛消防隊長のコメント

 防災訓練に参加された方々および準備等を行ったスタッフの方々へ、無事訓練が完了できたことに感謝いたします。 事業所内では毎年、製造部が持ち回りで災害を想定した防災訓練を実施しております。災害を起こさないことが第一ですが、災害が発生してしまった場合は、迅速な減災活動が重要となります。この様な訓練を繰り返し行い体験して備えることで、迅速な行動ができると考えます。自身や働く仲間を守り、そして地域への安全・安心に貢献することが私たちの使命として、今後も取り組んでまいります。

119通報担当のコメント

 事業所では危険物や高圧ガスに加え毒物劇物を多く取り扱うため、緊急通報ではできる限り正確な情報を伝えることが重要と考えます。私たちの部署では通報訓練や災害想定訓練を定期的に行っておりますが、いわき市消防本部(119)へ通報する機会は少なく大変貴重な経験となりました。不安もありましたが、SDSや情報提供シートを活用し冷静に対応する事ができ、自信につながりました。

避難誘導担当のコメント

 株式会社さんしゃいんクレハは、株式会社クレハの特例子会社で、障害を持った方達と仕事をしています。今年度は9月末にも避難訓練を行っており、今回の総合防災訓練が2回目の訓練でした。当日は、障がい者18名と健常者8名が参加し、地震発生時には、まず机の下に入って身を守り、落ち着いてから集合して点呼し全員の無事を確認しました。その後、車いす2台を利用して避難場所まで速やかに避難誘導できました。今後も訓練を続けていきたいと思います。

初期消火担当のコメント

 地震によりタンクの払い出し配管からヘキサン(※1)が漏洩したとの想定で訓練が行われました。常備防災隊はヘキサンの着火防止のため、水膜散水と泡消火薬剤の散布を行いました。二次災害に備え大型化学高所放水車の放水準備を行い、火災発生では迅速な消火活動ができました。災害発生時は迅速な減災活動とともに、二次災害に備えた対応が求められることから、常日頃から危険を予測した訓練を行い、落ち着いた行動が取れるよう精進してまいります。

※1 引火点が-23℃でガソリンに多く含まれ、ベンジンの主成分

~消防署からのメッセージ~

勿来消防署消防隊からのコメント

  本日の総合訓練は、情報伝達から始まり負傷者対応、現場本部設置、被害拡大防止対応、通報、最後に火災を想定した消防署との連携とそれぞれの想定に対応した訓練でありました。
 災害現場は、当然のことながら一訓練とは異なり、変化の度合いも一様ではありません。その中で、正しい判断をするには、正確な情報・伝達、また、物事を正しく理解し対応することが重要となることから、今後もあらゆる災害を想定して実施していただきたいと思います。
 我々消防訓練の中でこんな言葉があります。
 「訓練は、したことしかできない。現場では、したこともできない。訓練していないことは絶対にできない。」という言葉です。
 練習・訓練であらゆる失敗をして災害現場では100%の力を出し切ることが大切です。
 皆様にあっても、災害対応の引き出し(知識)をたくさん持って、いざという時に知恵を出しあって災害に強い事業所のため頑張っていただきたいと思います。

勿来消防署予防係長からのコメント

 訓練お疲れさまでした。今回は、地震を起因とした危険物の漏えい、余震による危険物火災の想定訓練でした。化学工場に置かれましては、様々な化学薬品等を保管、取扱いをしていることもあり、その物質の特性の把握、消防側への情報伝達が大事となってきます。その情報伝達がうまくいかないと更なる災害に発展する恐れがあります。その観点から、災害対策の初動=保安部の活動が重要となってきますので、今後とも様々な災害想定訓練を実施していただきたいと思います。

勿来消防署長からのコメント

 当該事業所は、石油コンビナート等災害防止法第2条第4号で定める第1種事業所となっているため日頃から防災体制の強化に取り組まれており、毎年実施している総合防災訓練の他、常備防災隊を中心に避難誘導訓練、鎮圧活動能力の向上を目的とした各部署の個別訓練、製造工場と常備防災隊の合同訓練なども継続的に実施されております。そのような訓練状況の中で、本日の訓練は、各担当部署のさらなる災害対応力の向上を図ることを目的に、情報伝達訓練から始まり勿来消防署との消火連携訓練まで一連の災害を想定した総合防災訓練でしたが、従業員の躍動感ある動き、そして災害状況に合わせた適格な指揮を拝見し、日々の訓練の成果が十分に発揮されているものと感じました。
 災害発生時に迅速的確に行動するには、施設内の消防設備の取り扱いを熟知することと、災害や事故を発生させないための予防が大切です。
 これからも、安全な操業、無事故無災害を目指し、継続して防災力の向上に努めていただきたいと思います。

その訓練の様子がコチラ!

地震で化学薬品が漏洩!現場従業員が漏洩状況を確認、対策本部へ連絡します!

 

 

 

 

 

被害状況と活動内容を集約して、対策本部へ報告します。

 

 

 

 

 

 工場内で負傷者発生!救護車に搬送します。人命救助が最優先!

 

 

 

 

 現場本部を設置し、活動状況を現場本部長へ報告。

 

 

  

 

泡消火による被膜処理訓練。今回は模擬で屋外消火栓を使用。

 

 

 

 

水幕ホースを使用!これは気化した化学薬品が風下に拡散するのを防止する役割があります!

 

 

 

 

対策本部から集約された情報をもとに119番通報をします。 

 

 

 

 

クレハいわき事業所常備防災隊の高所放水車と勿来消防署のポンプ車からの消火連携訓練! 

 

 

 

 

勿来消防隊長による訓練の講評。

 

 

 

 

 

今回の訓練では消防署のほか、勿来支所長、南警察署長、消防団第3支団、行政区長が訓練の様子を観覧しました。

 

 

 

 

 現場の訓練だけでは終わらない!訓練後はしっかりフィードバックして本災害に備えます!

 

 

 

 

 

この記事についてのお問い合わせは勿来消防署へ!

勿来消防署 予防係

電話番号:0246-63-2248

このページに関するお問い合わせ先

消防本部 予防課

電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944

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