令和7年度危険物安全週間について
登録日:2025年6月6日
「危険物安全週間」は、危険物に関する事故を防止することを目的として、平成2年に消防庁により制定されました。
毎年6月の第2週(日曜日から土曜日までの一週間)に、全国一斉で実施しています。
いわき市においても、様々な取組みを通じて、事業所における自主保安体制の確立を呼び掛けるとともに、広く市民の危険物に対
する意識の高揚と啓発を図っています。
1 実施期間など
(1)期間
令和7年6月8日(日) から 6月14日(土)までの7日間
(2)全国統一標語
「危険物 無事故へ挑む ゴング鳴る」
(ポスターモデル:プロボクサー井上尚弥選手)
(3)いわき市の主な取り組み
・消防署・消防団合同の特別査察を実施します。
・大規模な危険物災害に対応する訓練を実施します。
・身近な危険物の取扱いに関する街頭広報を実施します。
・危険物関係事業所向けのウェビナー(講習動画)を公開します。
2 オンライン型講習会(ウェビナー)
消防職員が講師を務める「ウェビナー(動画講習)」をYouTubeに公開します。
今回の講習テーマは、危険物施設の「風水害への備え」です。
これから梅雨の時期に入り、大雨や台風の被害が心配される季節となります。
この機会に、今できる「風水害への備え」をもう一度確認しましょう!
危険物に関するオンライン型講習会:風水害への備え編【いわき市消防本部】
URL:https://youtu.be/lhKDPNsvyok(いわき市公式YouTubeチャンネル「i-tube」)
(注: 約18分の講習動画でどなたでも視聴できます。お好きな時間にお気軽に視聴ください。)
3 身近にある危険物に関する注意事項
ケース1「楽しいバーベキューのはずが。。。」
気温も高くなり、キャンプやバーべキューなど、屋外でレジャーを楽しむ季節となってきました。
しかし、道具の使い方を誤ると火災につながるものもあります。。。それは『着火剤』です。
『着火剤』は、木炭などの燃焼を助けるグッズとして、簡単に短時間で火を起こせる便利なものです。
その一方で、ジェル状の着火剤は、燃焼性の高い「メチルアルコール(メタノール)」が使われているため、
使い方を誤ると火災の原因にもなってしまいます。
正しく取り扱ってキャンプやバーべーキューを満喫しましょう!
《着火剤のあんぜんPOINT! 》
・一度火をつけたら、着火剤の継ぎ足しは絶対に行わない。
・着火剤の蓋を開けたまま、火のそばに置かない。
・衣服にジェルが付着したまま、絶対に火に近づかない。
・必ず水バケツなどを用意し、消火の準備を整る。
ケース2「手指を消毒しようとしただけなのに。。。」
感染症対策として、消毒用アルコールが普及しておりますが、使う場所や使い方を誤ると火災の原因になります。
『消毒用アルコール』は、揮発性、燃焼性の高い「アルコール」が70%以上で、霧状に噴射して使用するものが一般的ですが、
これを火の近くで使用すると、アルコールに引火して急激に燃え上がります。
また、アルコールの詰め替えを行う場合は、風通しの悪い場所などでは、可燃性のアルコール蒸気が滞留するおそれがあり、
近くに火があると爆発する危険性があります。
消毒用アルコールは、火の近くでは絶対に使用や詰め替えを行わないようにしましょう。
《消毒用アルコールのあんぜんPOINT!》
・消毒用アルコールは、絶対に火の近くで使用しない。
・詰め替えは、風通しの良い場所、換気が行われている場所で行う。
・直射日光が当たる場所や高温となる場所を避けて保管する。
・高温の車内に長時間放置すると、揮発したアルコールが充満して、容器が破裂したり、
蒸気に引火して爆発するおそれがあるので、車内放置は絶対にしない。
ケース3「スマホを充電していたら、モバイルバッテリーから突然、煙と炎が。。。」
最近では、スマートフォンやモバイルバッテリーなど、『リチウムイオン電池』を使用する電化製品からの出火する事例が
全国的に増えています。
リチウムイオン電池の内部には、電解液として危険物が使用されていることが一般的です。
電池内部の部品が衝撃などにより破損すると、短絡を起こして急激に加熱され、揮発した電解液に引火して燃え広がります。
リチウムイオン電池を使用する際は、取扱説明書をよく読んで、正しく使うよう心掛けましょう。
《リチウムイオン電池のあんぜんPOINT》
・電気機器など充電をする際は、メーカー指定の充電器やバッテリー(純正品)を使用する。
・接続部が合うからといって、充電電圧を確認せずに使用するのはやめる。
・膨張、異音、異臭など異常が生じたら使用をやめる。
・高温になる場所(夏場の車内など)に長時間放置は絶対しない。
4 危険物を取り扱う(または保管する)事業所の皆さまへ
もう一度、事業所の安全対策をチェック!
皆さまの事業所の「自衛消防隊」は・・・
☑ もしもの時に備えて危険物災害に対応する訓練を行っていますか?
☑ 火災、地震、津波などにより、危険物災害が発生した場合の取るべき行動や役割は把握されていますか?
☑ そして近年、全国的に頻発する台風や大雨が発生したときの対策はできていますか?
☑ 現在運用しているその対策は、最新の情報などが反映されていますか?
「PDCA(Plan、Do、Check、Action)」サイクルなどの活用により、より一層の事故防止(対応)策を
立てて、万が一の災害時に被害を最小限に抑えましょう!
各種の訓練を継続しましょう。
また、浸水ハザードマップなどを確認し、自分の事業所にどういった危険性があるのか把握しておきましょう。
訓練内容などにアドバイスが欲しい場合は、最寄りの消防署にお気軽にご相談ください。
「事前の一策、事後の百策に勝る」
事前の備えは、事後の対応に比べ、はるかに効果的であるという言葉です。
危険物安全週間を良い機会として、事業所の皆さんで事故防止対策について、ぜひ話合ってみてください。
《訓練のPOINT》
・消火訓練・・・・・消火器などの消火設備や消防車両の使い方を覚えましょう!
・通報伝達訓練・・・相手にはっきり伝えましょう!
・総合訓練・・・・・一連の訓練のまとめをしましょう!
・ 危険物施設の風水害対策ガイドラインを確認しましょう!
このページに関するお問い合わせ先
予防課危険物係
電話番号: 0246-24-3942 ファクス: 0246-24-3944