洗濯物からの発火に注意!
登録日:2023年8月30日
知らないうちに発火する可能性があります!
マッサージ用オイルの染み込んだタオルを、洗濯後に乾燥機で乾燥し、その後、タオルを畳んで棚に積み重ねて収納したところ、発火し、火災に至ったケースがあります。
火災原因
洗濯後もタオルの繊維のすき間に油が残っているところに、乾燥機で乾燥したことにより、油の酸化が進んで発熱し、さらにタオルを畳んで棚に収納したため、放熱せずに酸化熱が蓄積されて、自然発火したものとみられます。
《参考》酸化による発熱について
油の中には、食用油や機械油などの酸化しやすいものがあり、空気中の酸素と結合して、発熱することがあります。これを「酸化熱」といいます。
また、この熱が蓄積されやすい状況にあると、酸化が促進して、さらに温度が上昇し、最後には発火にまで至る可能性があります。
全国でも発生しています!
全国ではエステ店などで、マッサージ用オイルをふき取り、洗濯後に乾燥機で乾かしたタオルが自然発火し、火災に至ったケースがあります。これも酸化熱による火災とみられています。
その他の事例について、次のとおり紹介します。
- 油をふき取った布をごみ袋やダンボールに入れて放置したところ、自然発火した。
- 天ぷら油が熱い状態で、紙製の油吸着剤で処理し、油吸着剤をごみ袋に入れてベランダに置いていたところ、ごみ袋が燃えた。
- 揚げ玉を天ぷら油で大量に揚げ、それをざるに入れたまま放置したところ、積み重なった揚げ玉から自然発火した。
- 何年も掃除せず多量の油が付着していたレンジフードのフィルターに、下からの調理熱が加わり、フィルターの油が自然発火した。
また、クッキングペーパーなどに天ぷら油を染み込ませて、密閉したごみ袋やごみ箱に捨てたりすると、酸化熱が発生して、自然発火する可能性があります。
予防対策
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油(食用油、機械油など)が付着した衣類などは洗濯しても、繊維のすき間に油が残ることがあります。
乾燥機は使わずに、自然乾燥をしてください。
(注:シンナーやガソリンなどが付いたタオルや作業服でも同様の事故が発生する恐れがあります。) - 油の染み込んだ紙や布を捨てる場合は、水を十分に染み込ませるなどの処理をしてください。
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消防本部 予防課
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