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命を守るために!我が社の自衛消防隊!!                                               ~日本中央競馬会 競走馬リハビリテーションセンター 編~  

登録日:2024年2月2日

『日本中央競馬会 競走馬リハビリテーションセンター』    で消防訓練を実施しました!

 「自らの職場は自らが守る」を本旨とし、事業所等における自衛消防隊の果たすべき役割を認識してもらい、併せて災害発生時に自ら有効で適切な活動ができる自衛消防隊の育成、防火管理の強化及び市内の多くの事業所に対しての防火啓発を目的としています。

事業所の紹介

■事業所名

日本中央競馬会 競走馬リハビリテーションセンター(日本中央競馬会 競走馬総合研究所 常磐支所)

■所在地

いわき市常磐白鳥町上ノ原71番地

■代表者

日本中央競馬会 競走馬リハビリテーションセンター 所長 小平 和道

 

 

競走馬リハビリテーションセンター 所長のインタビュー

 当センターは、昔から「馬の温泉」として知られており、湯本地区に開設して以来、今年で六十年という節目を迎えました。小さなお子様からご高齢の方まで幅広い年代の方にお越しいただいており、気軽に馬を見ることができる施設となります。        

 年間約6,000~7,000名の方がご来場されるため、いつ何時、体調不良の方がおられても不思議ではありません。その際は当センターのスタッフに冷静かつ的確に救護措置を取ることが求められることから、日ごろからの準備・心構えが大切と感じているところです。

 また、業務エリアには「厩舎(馬小屋)」、「事務所」、「検査場」、「装蹄工場」など、多くの建物が存在しており、万が一、火災が発生した場合はそれぞれの場所に応じた「避難・消火活動」が求められます。

 有事の際に自然と体が動くようになるためには、普段からの訓練が重要であることは言うまでもありません。

 この消防訓練を通じて、「見学者の皆様」や「リハビリしている馬たち」を守るための準備をより一層万全にしていきたいと思います。

《ココがPOINT!》わたしたちが独自に防火・防災に力を入れているところ!

■所長のコメント

 日頃から「火災や事故を起こさせない」という考え方のもと、業務運営をしております。

 例えば、厩舎(馬小屋)などの建物内は、常に整理整頓を心がけ、発火しやすそうなものは置かないようスタッフに指導しています。

 また、24時間体制で警備員が常駐しており、定期的な見回りのほか、有事の際はすぐに対応できる体制を整えております。

 しかし、相手は体の大きい馬です。しかも、馬は繊細で臆病な動物であり、何かに驚いたり咄嗟に動いたりするため、現場スタッフが怪我をしてしまうことがあります。

 その場合に備えて、負傷者の救護方法や搬送先の病院候補についても事前に情報共有し、いつでも迅速に対応できるようにしています。

 また、一般見学者の安全確保にも力を入れております。万が一にも馬が危害を加えないよう、十分な高さのある柵を設置するなどの安全対策をしております

ので、安心してご来場いただければと思います。

今回、訓練をしてみて

「自衛消防隊長」のコメント

 今回、避難訓練を実施するにあたり、事前に消火器の位置を確認しましたが、はっきりと設置場所を把握できていませんでした。

 使い方は、全員が水消火器で消火訓練を実施しているのでしっかり使用することができますが、設置場所が何処なのかまで確認することを含めて訓練する必

要があると感じました。

 また、今回の訓練では、119番通報や避難誘導などで自分達では気が付かなかった事を指摘していただき、改めて訓練の大切さを感じました。

 今後は、今回指導されたこと活かして訓練をして行きたいと思います。

「119通報担当」のコメント

 火災を確認して自衛消防隊長に報告する役目でしたが、大きな声で「火事だー‼」とみんなに周知することができなかったと感じています。

 その後の119番通報では、以前に訓練で実施したことがあったので、概ね質問された内容についてスムーズに答えることができ良かったと思います。

 しかし、肝心な事業所の住所をスムーズに話すことができませんでした。

 災害時はさらに焦って話すことができなくなることもあると思うので、119番通報する可能性がある電話機のそばには、事業所の住所や電話番号を掲示して

おくなどの対応も考えていきたいと思います。

 また、今回の訓練をきっかけに、定期的に訓練を実施して有事の際の対応を忘れないようにすることが大事だなと感じました。
 

「避難誘導担当」のコメント

 避難誘導担当として、当日出勤している職員の名簿を手に取りましたが、その後は指示待ちになってしまったところがありました。

 発災場所はどこなのか、使用する避難口、集合場所はどこに設定したのかをしっかりと周知していくことが大切だと感じました。

 当センターでは、敷地が広く職員も分散して仕事をしていることから、有事の際、職員が集合場所に見当たらないことも考えられます。

 朝のミーティングで一日のスケジュールは全員で共有しておりますが、変更があった際の連絡系統を強化していくことが急務だと思いました。

 また、職員の入れ替わりも多い職場であることから、災害発生時に着任して間もない職員にも分かるよう、建物やエリアを色分けしたり、場所の名称も一目

で見て分かるように記載の工夫をし、一人も逃げ遅れを出さないようにしたいと思います。

「初期消火担当」のコメント

 ここ数年はコロナ禍ということもあり、屋外消火栓設備を使った消火訓練を実施しておりました。

 私は今回、初めて屋内での消防訓練に参加しました。初期消火を担当するにあたり、屋内での消火活動で気を付けなければならないポイント(消火器の使用

方法や退路の確保など)を理解した上で訓練に臨みました。

 実際に訓練を通じて、他の担当と比べると、自己の危機管理能力が問われる役割であり、普段から危機管理能力が問われる競走馬の調教師という仕事とリン

クする部分があると感じました。

 今後は基本的な訓練を反復することもさることながら、人手が少なくなる夜間を想定した訓練なども実施し、転勤の多い職場であっても、防火・防災力が高

い水準で維持できるよう努めていきたいです。

「救急知識講習受講者」のコメント

 今回は消防訓練に加えて、救命講習も実施いたしました。

 私たちの事業所は競走馬を扱っているので、落馬や馬に蹴られる可能性などもあり他の事業所に比べて救命の知識が重要だと感じていました。

 私自身、救命講習の受講は初めてでしたが、AEDの使い方や心臓マッサージの方法などをやってみると意外にも難しくはなく、倒れている人がいたら自分

でもできそうだという自信が付きました。

 また、一人でAEDの操作や心臓マッサージなどを続けるのは大変で、なるべく多くの人が連携して対応することが大切なことだと感じました。

 このような講習を事業所の職員とともに共有できたことは大変貴重な機会だったと思います。

 これからも機会を捉えて訓練を実施していきたいと思います。ありがとうございました

消防署からのメッセージ

《訓練指導消防隊》予防係員からのコメント

 消防訓練の想定やシナリオなど、入念な準備をしてきた様子が伺えました。

 自衛消防隊長、119番通報、避難誘導、初期消火担当と、それぞれの役割をしっかり果たしていた点はとても良かったです。

 しかし、シナリオ通りに進行しようという気持ちが出てしまったところは、少し臨場感にかけていたように思います。

 今後は、実際の火事をリアルに想像して、大きな声で「火事だー‼」と伝えたり、逃げ遅れがいないかをしっかり確認して、火の拡大を防ぐために扉を閉め

て逃げるなど、基本的なことを意識しながら訓練を重ねて欲しいと思います。 

 救急知識講習では、AED操作と心臓マッサージをとても意欲的に実施していただきました。講習受講経験者も、初めて受講される方もおりましたが、みなさ

救命措置の大切さや必要性を改めて実感していただけたと思います。

 競走馬を扱っている施設ということで、落馬などの危険も身近にある事業所ですので、これからも救命措置の手技向上に努めていただければと思います。

 訓練大変お疲れ様でした。

《常磐消防署》予防係長からのコメント

 毎年、いろいろな想定の消防訓練を企画し、コロナ禍においても感染防御を考慮しながら消防訓練を継続されてきました。

 今回は「事務所厨房から出火」という想定で、場所を限定した訓練でしたが、音に敏感な馬にストレスを与えないよう工夫しながら訓練を実施されました。

 また、過去には厩舎付近からの出火を想定し、競走馬を別の厩舎に移動させる訓練を実施するなど、「人」だけではなく、「馬」の安全も守るための訓練を

実施されています。

 今後は、今回の訓練で指摘されたことを改善していただき、いざという時に臨機応変に対応できるよう訓練を継続していただければと思います。

《常磐消防署》署長からのコメント

 今回の訓練では、それぞれの担当者が自分のとるべき行動を意識し、的確に実施されておりました。

 訓練後の振り返りの中で、「火災周知の声が小さい」、「事前確認の際に消火器の設置場所を把握できていなかった」などの自己反省がありました。

 また、消防職員からもいくつか指摘があったことから、それを職員全員で共有していただき、今後に活かしていただければと思います。

 リハビリテーションセンターさまは、「馬の温泉」として有名であることから来場者も多く、広大な敷地には様々な施設が点在しています。

 また、職員の転勤が多いことなど、訓練を計画するうえでご苦労されていることあると思いますが職員の皆様が意識する「人と馬の命を守る」ことを前提

に、想定を変えながら、継続して訓練を実施していただければと思います。

その訓練の様子がコチラ!

  

          《火災発生場所の確認》           

自動火災報知設備が鳴動!

火災発生のおそれがある場所を自動火災報知設備の受信盤で確認し、初期消火器具などを持ってすみやかに場所を確認します。

火災であることを確認したら、その場所や燃えているモノの情報などを119番通報担当者に正確に伝え、可能であれば初期消火を開始します。

 

  

          《119番通報訓練》           

火災発生の連絡を受けた通報担当者が、実際に119番通報!

119番通報時に、「火事か、救急か」「どこ(住所)が火事なのか」「何が燃えているのか」「逃げ遅れた人やケガ人はいないか」など、119番通報を受けた

指令課員からの質問に冷静に答えられるかどうかが、スムーズな通報のポイントです。

 

  

         《初期消火訓練》           

厨房内で火災が発生していることを確認!

持参した消火器を使用し、初期消火を試みます!ただし、炎が天井まで達していたり、身の危険を感じたらすぐに避難しましょう!

一番大事なことは、自分の「命」を危険にさらさないことです!

 

  

             《避難状況の確認》           

避難誘導班が避難した人の人数など確認し、自衛消防隊長に報告します!

ここで「全員の避難が完了したのか」「逃げ遅れた人はいるのか」「ケガ人はいるのか」など、人的な被害の状況が明らかになっていきます。

避難誘導班から報告を受けた自衛消防隊長は、到着した消防隊に避難状況などを伝えます。

消防隊は、その情報をもとに救助活動や消火活動を開始しますので、自衛消防隊からの情報はとても重要です。

正確な避難状況を把握して消防隊に伝えられるよう、日頃から職員数や来場者数などを把握しておくことが大切です。

 

  

      《心肺蘇生法(救急知識講習)》           

「意識なし!呼吸なし!」「心臓マッサージを始めます!」

訓練終了後、救急知識講習を開催しました。

心肺蘇生法は、火災の時に限らず、呼吸が停止している人への重要な救急処置のひとつです。

以前に心肺蘇生法を習ったことがあるとしても、普段から訓練していなければ時間とともに忘れてしまうおそれがあります。

そんな時にもし自分の大切な人が目の前で倒れたら・・・・

大切な人を守るために・・・心肺蘇生法に真剣に取り組みました。

 

 

「日本中央競馬会 競走馬リハビリテーションセンター」では、来場者さまの安心・安全を守るために、

これからも防火対策を徹底します。

そして万が一の際にも、冷静迅速に対応できるよう職員一丸となって消防訓練を継続してまいります。

 

この記事についてのお問い合わせは常磐消防署まで

常磐消防署(担当:予防係)

電話番号:0246-43-2080

 

「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」

 消防本部では、これからも「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」のコーナーで各事業所の特色のある消防訓練を掲載していきます。

 ご覧になられている皆様の事業所でも「こんな訓練をしている!」などの、「訓練自慢」がありましたら、最寄りの消防署へ‼

このページに関するお問い合わせ先

消防本部 予防課

電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944

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