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命を守るために!我が社の自衛消防隊!! ~荒川化学工業株式会社 小名浜工場編~ 

登録日:2024年2月2日

『荒川化学工業株式会社小名浜工場』消防訓練を実施しました!

 「自らの職場は自らが守る」を本旨とし、事業所等における自衛消防隊の果たすべき役割を認識してもらい、併せて災害発生時に自ら有効で適切な活動ができる自衛消防隊の育成、防火管理の強化及び市内の多くの事業所に対しての防火啓発を目的としています。

事業所の紹介

■事業所名

 荒川化学工業株式会社 小名浜工場

■所在地

 いわき市泉町下川字大剣399‐5

■代表者

 工場長 寺奥 裕記

 

工場長のインタビュー

 当社は1876年の創業以来、松脂から採れるロジンともに歩んできた化学メーカーで、製紙用薬品、インキ・塗料用樹脂、粘接着剤用樹脂、電子材料等に幅

広く事業を展開しております。

 小名浜工場は1989年に小名浜臨海工業団地内に開設された工場で、日頃から危険物、劇物、高圧ガスを取り扱っており、安全に操業して様々な分野の製品

をお届けすることを使命としております。

 計画に則った訓練は勿論のこと、体験型の保安道場研修なども実施して、安全を最優先して自ら考え動ける人財を育成し、工場の保安活動の活性化に努めて

おります。

《ココがPOINT!》わたしたちが独自に防火防災に力を入れているところ!

 ■工場長のコメント

 当社は、危険物や指定可燃物のほか高圧ガスの取扱いもあり、発災時の影響度が大きい事から、災害ゼロを目標に工場従業員並びに協力会社やパート従業員

も参加して、計画的に教育や防災訓練を実施しています。

 総合防災訓練では不活性ガス消火設備を有する倉庫での消火訓練、夜間想定訓練では電源喪失時の避難訓練など、重大事故の事例を取り入れて想定外の事故

を無くす工夫をしています。

 教育では、新入社員や土地勘の無い異動者を対象に、ハザードマップを利用した自然災害発生時の避難経路の教育なども取り入れています。

 工場一丸となって防災力向上に努め、今後も地域社会の安全や、工場で働く仲間の命と健康を守るような活動を続けていきます。

今回、訓練をしてみて

自衛消防隊長(工場長)のコメント

 保安管理計画に則った総合防災訓練を、従業員ならびに関係者の方々に協力頂き無事に終えることが出来ました。

 今回は強風の中での訓練となり辛い状況でしたが、日頃の個別防災班訓練の成果から規律に則った動作で対処することができていたと思います。

 事故や災害は、最善を尽くしても完璧に防げるものではありませんが、その時に平常心で迅速に行動できるよう、訓練を繰り返し全員が対応できる工場を目

指していきましょう。

「119通報担当」のコメント

 火災が起きた場合、先ずは通報することが大事ですが、慌ててしまっては情報が正しく伝わりません。

 今回の訓練では災害状況のイラストが描かれたパネルを使用しての訓練もあり、通報先役である消防隊員の方の質問に対してとっさに回答しなければならな

い状況でしたが、通報する際のポイントについては事前の説明があったことで、落ち着いて情報を伝えることが出来ました。

 今後も通報訓練で学んだ知識を活かして、必要な場面に遭遇した場合は訓練の成果を発揮していきます。

「初期消火担当」のコメント

 災害発生時は迅速な減災活動とともに、二次災害に備えた対応が求められます。

 常日頃から危険を予測した訓練を行い、消火器の使用方法、場所の確認、訓練での実技を繰り返し、落ち着いた行動をとり、二次災害を生まない為の初期消

火の大事さを改めて感じました。

 訓練での経験を生かして、慌てず落ち着いて状況を確認し今後に活かしていきたいです。

「消火担当(防災指揮)」のコメント

 「包装ライン抜きバルブより漏洩したメチルエチルケトンに引火し火災が発生した」という想定で訓練を行いました。

 泡消火栓を使用した消火活動を行いましたが、日々の訓練の成果が十分に発揮できたと感じております。

 これからも訓練を積み重ねスキルアップを行い、有事の際に迅速な対応が出来るよう日々精進してまいります。

~消防署からのメッセージ~

訓練指導消防隊からのコメント

 平日昼間に工場内からの出火を想定した訓練でした。工場ということもあり、危険物からの出火とした、通常とは違った災害対応が求められることを参加者

全員で理解して訓練に臨んでいました。

 初期消火訓練では出火から非常放送での各従業員への周知、初期消火班、防災班の編成が早く、それぞれ活動にあった資機材を携行し初期消火に臨んでいました。
 同時に現地対策本部を早急に立ち上げ、情報収集しており、模擬通報訓練装置を使用した119番通報訓練では、的確に通報していました。

 情報提供訓練では到着後の消防隊へ必要な情報提供すること目的とした訓練で、工場ならでは危険箇所等、消防隊が活動する上で共有すべき情報を提供する

という訓練で、他には見ない独自の訓練でした。

 質問に対し、明確な情報提供があり、消防隊が安全・確実に活動するに十分なものとなりました。

 防災班は防火衣を着用し、屋内消火栓から放水、防災班長からの指示により泡消火剤へ切り替えも迅速でホースの取り回し、各操作自体が習熟していると感

じました。

 訓練中も活発に意見・質問する場面も見られ、参加者一人ひとりが自衛消防組織としての防災意識の高さに、強く感銘を受けました。

《小名浜消防署》予防係長からのコメント

 今回の訓練では、通報のやり取りがスピーカーを通して外部にも聞こえる「模擬通報装置」を使用しました。

 通報担当者は、災害の状況を表したパネルを見て災害の内容を的確に通報できるかといったプレッシャーをものともせずに、的確にそして簡潔明瞭に通報を

されていたと聞いております。

 荒川化学工業株式会社小名浜工場には、消防法令に基づく検査で立ち入る機会がありますが、場内は整然と整理がされ、さらに植栽などの手入れも隅々まで

行き届いており、防災意識やコンプライアンスの高さが伺えます。

 今後におかれましても、訓練の内容を工夫していただき実りのある訓練を継続してください。

《小名浜消防署》署長からのコメント

 今回の危険物製造所での火災発生を想定した訓練では、自衛消防隊が危機意識を持ち、真剣に訓練に取り組まれていたと報告を受けています。

 危険物施設での火災には、迅速な通報、初期消火、避難誘導、消防隊への正確な情報伝達が重要です。

 日頃から防火防災意識が高い事業所ですが、今後も実践的な訓練を定期的に実施し、自衛消防力の更なる向上に努めて下さい。

その訓練の様子がコチラ!

  

《自衛消防隊長の訓示》

自衛消防隊長訓示から訓練が始まりました。工場責任者からの訓示は訓練に緊張感を持たせます。

これから始まる活動訓練に、参加者全員が真剣に取り組むスイッチが入りました。

臨場感をもって訓練に取り組むことは、有事の際に必ず活きます。

 

 

        

        《現場本部からの通報訓練》             《現場本部からの通報訓練(発災場所の確認)》

     災害現場と想定した付近に「現場本部」を設置して、情報収集ともに災害への対応策を組み立てると同時に、災害情報を119番通報します。

     大規模な災害に進展した際は、正確な情報収集と今後の危険予測が重要です。刻々と変化する災害に対応すべく、専門的な知見で対応します。

     特に多くの危険物を取り扱う工場での災害では、危険が伴ううえに長時間の活動になることが予測されます。

     自衛消防隊全員で情報を共有し、同じ目的をもって自分の役割をしっかりと果たすことが、被害軽減の第1歩です。

   

             

        《消火訓練(消火栓からのホース延長)》           《消火訓練(放水銃の取扱い訓練)》

      消火作業では、消火隊ひとりひとりの連携が重要です。工場内の安全管理で培った「指差し呼称」や「安全確認」が災害時にも活きます。

      しっかりと情報伝達を行い、有効な放水となるよう全員で力を合わせます。

      臨場感をもって放水訓練に取り組み、今後に活きる良い訓練となりました。

      万が一の災害時には、工場の自衛消防隊と常備消防隊(消防本部)が相互連携して被害を最小限に抑え、災害の早期終息を目指します。

                      

          

「荒川化学工業株式会社小名浜工場」では、これからも事故や火災の防止に努め、日々の消防訓練に努めてまいりいます。

 また、工場一丸となって防災力向上に努め、今後も地域社会の安全や、工場で働く仲間の命と健康を守るような活動を続けてまいります。

 

 

 

この記事についてのお問い合わせは小名浜消防署まで

小名浜消防署(担当:予防係)

電話番号:0246-92-5171

 

「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」

消防本部では、これからも「命を守るために!我が社の自衛消防隊!!」のコーナーで各事業所の特色のある消防訓練を掲載していきます。

ご覧になられている皆様の事業所でも「こんな訓練をしている!」などの、「訓練自慢」がありましたら、最寄りの消防署へ!!

このページに関するお問い合わせ先

消防本部 予防課

電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944

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