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令和5年11月17日 教育長だより Vol.17 『予測可能な現実のために』 

更新日:2023年11月17日

こんにちは。

市立美術館の斜向かいにある謎の白い建物。ブログ第2号でも紹介しましたが、体験型経済教育施設(通称エリム)です。

本市では、小学5年生と中学2年生のカリキュラムに、この施設を活用した経済体験学習を組み込んでいます。

 

この白い建物の3階に「ファイナンス・パーク」があります。

 

 

今回は、この建物3階にある中学生用の体験施設「ファイナンス・パーク」の紹介です。

ここでの体験学習を通じて、将来の生活を成立させるために必要な「選択と意思決定」を行う力を養います。

 

「ファイナンス・パーク」には、小学生向けの施設と同様、実在の企業の事業所を模したブースを設けています。

中学生は、各ブースから生活に必要な情報を集め、自らの意思で生活設計(家計管理など)を体験してもらいます。

この日は錦中学校の2年生がやってきました。

 

エリム3階にあるファイナンス・パーク

 

 

ただの家計シミュレーションではありません。

一人一人で収入や家族構成がランダムに設定されており、その中で生活費をやり繰りするリアリティのある家計管理が体験できます。

 

たくさんの支出項目があり、電卓が手放せません。

 

 

自分がどんな条件になるのか事前にはわかりません。

生徒たちは、事前学習で家計管理のポイントは学習していますが、この場で与えられた条件で進めていきます。

 

年収700万円で4人家族の設定(左)と年収279万円で2人家族の設定(右)

 

 

海外旅行を想定した費用負担も計算します。

最近は円安だから海外旅行は大変ですよね。

為替レートの意味を実感することができます。

 

為替レートの表示前で費用を計算する様子

 

 

地方都市に住むなら自動車は必須アイテムですよね。

預金は無い設定ですので、購入にはローンを組む必要があります。

支払い可能額の範囲で車種を選択します。

 

乗りたいクルマを選べたかな?

 

 

税金、光熱水費から子どもの習い事まで様々な支払いの手続きを終え、最後に収支が収まっているかチェックを受けます。

臨時出費があると赤字になるケースも出てきます。

 

残念!赤字になったようです

 

 

赤字の場合は、何か支出を削らなければなりません。

削るのはエアコン購入費か食費か?

 

最後の調整場面。食費を削ってなんとか収めたようです。

 

 

この体験施設の運営は、ボランティアの方々の御協力もあって成り立っています。

今回も保護者の方、企業ボランティアの方に運営のお手伝いをしていただきました。

ありがとうございます。

 

企業ボランティアの方(中央)、ご自身の中学生時代にもファイナンス・パークを体験したことがあるそうです。

 

 

このプログラムを体験した中学生からは様々な感想がありました。

一番多かったのが、自分の親への感謝です。

家庭を持ち生活していくことの大変さに気づいたからだと思います。

 

壁にはこれまで体験した中学生の感想が掲示

 

 

「大人になりたくない」「稼ぎのいい旦那さんを見つける」など、中には厳しい現実を踏まえての感想もありました。

でも、まだ大丈夫ですよ。社会人になるにはもう少し時間があります。

中学生がそれぞれの気づきから行動に移していくことを願っています。

 

体験した中学生の感想(抜粋)

 

このページに関するお問い合わせ先

教育委員会事務局 教育政策課

電話番号: 0246-22-7541 ファクス: 0246-22-7595

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