令和5年6月9日 教育長だより Vol.2 『働くことは楽しい!』
更新日:2023年6月9日
今回は「体験型経済教育施設」の紹介です。
市立美術館の斜向かいにある白い建物ですが、中で何しているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いわき市では、キャリア教育の一環として、小学校5年生と中学校2年生のカリキュラムに経済体験学習を組み込んでいます。
白い建物は、そのための専用施設(通称「エリム」)なのです。
どこかの商業施設ではありませんよ~。建物2階にある小学生用の体験施設「スチューデント・シティ」です。
実在の企業の事業所や店舗を模した「街」の中で、社会のしくみや経済の働きを学習します。
この日は泉北小学校の5年生がやってきました。
学校で事前学習をしっかり行い、この日が体験学習の本番です。
児童自身が事業所の従業員あるいは顧客となり、仕入れや販売を通して事業所の収益管理まで行います。
“社内会議”もあったりして結構ガチに“従業員”しています。
「街」ですから、いわき市役所もあります。住民登録のほか市民税の管理やアロハシャツデザインの企画もします。
なんと、“市長”役の児童もいます。
元気よく呼び込みです。売れ残らないようにしないとね。
保護者や企業のボランティアの方々にも御協力いただいています。おかげさまで円滑に運営することができました。
この体験学習は、社会や経済のしくみを学習するだけではありません。
リアルに動き回り・考えることで、働く大変さや楽しさの一端を実感することができます。
体験学習の最後は“市長”のあいさつで締めてもらいます。
周りの大人たちへの感謝の気持ちもしっかりと伝えてくれました。
印象的だったのは、帰る頃には子どもたちがみんな明るく生き生きとしていたこと。
なぜ勉強するのか、なぜ人とのコミュニケーションが大事なのか等、
学ぶことの意味や目的に気づくための大事な機会にもなっていると思いました。
(建物の3階は中学生用の体験学習スペースです。ここはまた別の機会にレポートします。)
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