(水道局)概算数量設計方式による配水管布設工事の試行実施について
登録日:2025年3月26日
導入の目的
いわき市水道局では、令和4年1月に策定した「いわき水みらいビジョン2031」の、主要事業の1つとして「老朽管更新事業」を位置付け、管路(※)の100年更新サイクルを目指し、年間の管路更新率1.0%(約23km)を目標に管路の更新を行っていますが、将来に向け、より効率的に老朽管更新事業を実施していく手法の1つとして、概算数量設計方式を用いた工事の発注を試行的に実施します。
この設計方式を用いることで、発注者(水道局)は、設計・施工をまとめて発注することができるようになるため、発注事務の低減等が図られ、効率的に事業を推進できること、また、受注者(工事業者)は、自ら現場調査等を行って工事計画設計図書を作成するため、現場理解力が深まり円滑な施工が行えるとともに、技術力の向上が図られることなどが期待されます。
※ 管路とは、水道管(取水するための導水管、配水池等へ送る送水管、配水池等から宅内等に送る配水管)と同じ意味です。
対象工事
令和7年度に発注する老朽管更新工事のうち、配水用ポリエチレン管へ更新する2件の工事を 試行的に実施する予定です。
概算数量設計方式とは
本設計方式による発注時の設計図書は、これまで発注者が作成していた工事計画設計図書等を省略した概略設計、概算数量によるものであるため 、工事施工に係る数量等が確定していません。
このため、受注者が行う工事計画設計図書の結果に基づき設計変更を行い、実施数量等を確定するものです。
1 設計図面と数量計算
設計図面(発注図面)は、概略設計のため次のとおりとなります。また、数量計算についても概算数量での積算となります 。
(1)平面図:配管の布設位置や延長、弁栓類等の付属施設の位置を明記したものとする。
(2)管割図:省略(作成しない)
(3)縦断図:略図とする。
(4)横断図:標準化する。
(5)土工図:標準化する。
(6)舗装本復旧展開図:標準化する。
2 工事計画設計図書作成に伴う設計費等
工事計画設計図書の作成費用は工事設計書に計上し発注します。
なお、受注者は現地調査や試験掘り等を行い、その結果を踏まえて工事計画設計図書(管割図含む)を作成し発注者の承諾を受け、その図面に基づき算出した数量を実施数量とします。
3 工事費の変更工事費の変更
発注者の承諾を得た図面に基づき算出した実施数量により設計変更を行います。
なお、施工中に発生した外的条件等により設計変更の協議が必要となったものは、従来どおりの取扱いとします。
業務の主な流れ
工事の発注から施工までの主な業務の流れにおける「従来方式」と「概算数量設計方式」の比較は下図のとおりです。
このページに関するお問い合わせ先
水道局 総務課
電話番号: 0246-22-9312 ファクス: 0246-21-4644