令和6年10月25日 教育長だより Vol.41 『いつも子どもの隣で』
更新日:2024年10月25日
学校現場でよく使われる横文字があります。
例えば、ALT、SC、SSW、SSSなどですが、知らないと何のことなのかわからないですよね。
これらは専門スタッフの職種を指す略称です。
ALTは外国人指導助手(Assistant Language Teacher)、SCはスクールカウンセラー、SSWはスクールソーシャルワーカー、SSSはスクールサポートスタッフを指します。
他にも、学校司書や部活動指導員、ICT支援員など様々な専門スタッフがいます。
給食業務の職員、出前授業の講師やボランティアの方々を含めると、両手では数えられないほどの種類になります。
それだけ現在の学校には多種多様な専門性が求められているとも言えます。
その中でも、今回は特別支援教育支援員(以下、支援員)の活動について紹介します。
支援員の役割は、様々な事情で支援を要する児童生徒が安全に学校生活を送れるようにサポートすることです。
授業中の用具の準備や課題への取り組みの援助、校内での移動の補助や身辺の介助などを担います。
本市の小中学校には約170名の支援員が勤務しており、学校に常駐する専門スタッフの中では最も人数の多い職種となっています。
学校の規模にもよりますが、一校当たり数名の支援員が在籍することもあります。
支援員になるには特別な資格は不要です。
「子どもたちの気持ちを理解し寄り添えること」、これが一番大事な要件です。
とはいえ、特別支援に関する基礎知識やスキルを習得していただくことも必要です。
そのため年間を通じて研修を行っています。
今年の夏休み中にも全支援員が集まり研修を行いました。
この研修は支援員としてのスキルアップや意識醸成を目指しており、支援員同士で話し合う場面もありました。
互いに抱えている不安や悩みを話し合うことで支援員自身が自分の職務の重要性に改めて気づき、子どもたちを支える責任感と誇りを持つ姿が見られました。
支援員全員を対象とした研修会の模様
支援員同士で話し合う場面
支援員の存在は、児童生徒だけでなく教員や保護者にとっても大きな支えとなっています。
教室内でのサポートだけではなく、運動会などの学校行事でも細やかなサポートが行われます。
以下は、研修で聞くことのできた支援員の感想です。
「先生より先に子どもの笑顔を見られる」
「先生より先に支援員に相談してくれることがある」
「小さなことをキャッチし先生に伝える重要な役目だと思う」
「支援員だけに見せる態度に接するのが醍醐味」
これらは、学校で子どもたちと最も近い距離にいる支援員ならではの視点でしょう。
支援員の皆さんが日々取り組んでいる活動は、時には見えにくい部分もありますが、その努力と熱意は確実に児童生徒たちの未来を支えています。
これからも支援員の皆さんが活躍してくれることを心から願っています。
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