令和6年8月20日 教育長だより Vol.36 『夏休みも学校は忙しい?特別教室へのエアコン設置工事を見てきました』
更新日:2024年8月20日
夏休みといえば宿題。着々と進めていかないと後で慌ててしまいますよね。
もう一つ、夏休みに進めることといえば学校の“工事”です。
子どもたちがいない夏休みには集中的に取り組むことができます。
今回は、急ピッチで行われている小中学校の特別教室へのエアコン設置工事の様子を紹介します。
しかし近年の夏場はホントに暑いですよね。
気象データを見ても、ひと昔と比較して確実に暑くなっているようです。
学校には夏休みがあるとはいえ、その前後(7月、9月)でも厳しい環境になってきていると言えるでしょう。
≪日本の夏(6〜8月)平均気温偏差の経年変化(1898〜2023年)≫
出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html)
本市の小中学校では、普通教室には全室エアコンを整備済ですが、特別教室(音楽室、理科室、図書室等)にはほとんど設置されていませんでした。
※本市小中学校の教室数:普通教室 約1,100室、特別教室 約800室
とはいえ、特別教室でも様々な教育活動が行われています。暑いからと言って授業しないわけにもいきません。
このため、本市では今年度から特別教室へのエアコン整備を本格的に開始しました。
今回視察したのは、ちょうど工事中の渡辺小学校と小名浜第一中学校です。両校とも、音楽室、図書室、理科室等に整備します。
エアコンの設置工事は、まずは教室内を養生するところから始まります。
(渡辺小 図書室)
次に教室の天井に穴を開け、そこに室内機を取り付けます。
天井に重い機器を取り付けるので、しっかりとした足場を組み立てて作業します。
足場にのぼってみましたが、室内とはいえ結構高くてコワいです。
(渡辺小 音楽室)
教室の天井裏はこんな感じです。室内機を屋根に吊るして固定します。
渡辺小は天井裏の空間が広いため、空調機器の固定作業にひと手間かかるようです。
(渡辺小 天井裏)
教室の外には室外機を設置します。
校舎建物の構造によっては、室内・室外機をつなぐ配管の取り回しも工夫する必要があります。
(小名浜一中 ベランダ(室外機))
工事のほぼ終わった音楽室と図書室です。
これで夏場でも快適に過ごせますね。
(小名浜一中 音楽室)
(小名浜一中 図書室)
「エアコンは家電量販店で買えばすぐ設置してくれる」とよく言われます。確かに、家庭用のエアコンなら半日もあれば設置できるというイメージがあります。
しかし、学校のような大きな施設では、大型で強力な機器が必要になります。また、機器の取り付け工事に加え、配管工事や電気工事といくつもの工程を経るため、一校だけでも工事は半月以上かかります。
現場を見て“ポン付け”できない工事であることがよくわかりました。
今回紹介した渡辺小と小名浜一中を含め、夏休みの間に12校の小中学校でエアコンの設置工事が完了する予定です。
ただ、本市には90校以上の小中学校があり、まだ大半の学校が工事を待っています。
できるだけ早期にエアコンを整備するため、2学期以降も引き続き工事を行っていきます。
学期中に工事を進める学校にはご迷惑をかけますが、ご理解ご協力をお願いします。
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