令和5年8月25日 教育長だより Vol.9 『学校訪問(小さいからこそ)』
更新日:2023年8月25日
こんにちは。
市内の学校訪問の再開です。
今回は、久之浜第二小学校と久之浜中学校です。
実はこの2校には7月中旬に訪問しています。
ここで紹介するまで一月以上、ブログ書くのがいかに慎重なのか(=遅いか)ばれてしまいましたね。
《久之浜二小》
児童数13名、3学級の小学校です。
校舎の規模も小さく、なんだかかわいい感じのする小学校ですが、歴史は長く、明治29年に創立されました。
宍戸校長は今年4月に郡山市から赴任してきました。
地域との交流を大切にされ、公民館と連携して「じゅうねん(エゴマ)」の農業体験も行っています。
また、タブレット端末の家庭への持ち帰りや中学校と連携した研究授業など、市内でも先駆けた取組を進めています。
2年生算数
3人だけの授業ですが、量の測り方や単位について、実際にバケツの水をすくい取って調べています。
少人数だからこその方法ですね。
3・4年生算数
人数の関係で3年生と4年生の複式学級となります。
3年生はわり算、4年生は図形の角度についての学習です。
学習内容が違うため学年で向きを変えて授業をします。
4年生3人(左)、3年生1人(右)
5・6年生算数
高学年も複式学級です。
複式学級の難しさは、一人の先生で同時に異なる内容の授業をすることです。
児童数が少ないとは言え、先生にとっては二学年分の教材準備が必要です。
5年生3人(手前)、6年生3人(右奥)
先生が二つの学年を頻繁に行ったり来たり交互に教えています。
集中力と切りかえの早さが要求されますね。
二学年分の教科書を同時に使用(学級担任の机上)
《久之浜中》
久之浜中といえば「蜂」。校章にも蜂の絵柄が使われ、学校のトレードマークになっています。
生徒数71名、4学級の中学校です。
蜂が描かれた校舎の壁面
今年4月から着任された藤川校長。
小学校との連携強化や先生同士での授業の見せ合いなど、積極的に生徒指導や学力向上に向けて取り組んでいます。
1年生理科
生徒と先生の掛け合いが活発で良い雰囲気の学級でした。なんだか秋田県で見た光景を思い出しました。
3年生国語
あれ?なんかおかしいなと思ったら、生徒が皆、黒板を背にしています。
先生が問題を読み上げる間、黒板の答えが見えないように後ろ向きで座っています。
ぱっと元に戻って答え合わせです。
ちょっとした動きを入れることで、生徒の集中力を切り替えられますね。
廊下に各教科の問題を置き、いつでも生徒が持ち帰れるようにしています。
両校とも小規模な学校ですが、小規模だからこその工夫をたくさん見ることができました。
先生同士の授業参観では、先生の人数が少ないため学校・教科を越えたものにならざるを得ない。
それが結果的に先生方の授業力の向上につながっているのではないかと思います。
制約がある中でも現状でできることをする。
大事なことを見せられた気がしました。
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