令和5年8月2日 教育長だより Vol.7 『学校訪問(市外編)』
更新日:2023年8月2日
夏休みになりましたね。
学校の先生方も少しは落ち着けたでしょうか。「いやいや研修で忙しいよ~」という方もいらっしゃるでしょうね。
今回は視点を変えて、市外で見てきたことを紹介します。
本市の先生たちにも参考になると思います。
先月、秋田県で教育委員会関係者の会議がありました。
それに合わせ、開催地である大館市が域内小中学校の公開授業を実施してくれたので見学してきました。
教育界で秋田と言えば学力先進県。
内田市長も秋田県教委での勤務経験を常々自慢されますので(笑)、どんなものか大変興味がありました。
やはり噂にたがわず素晴らしいところでした。
私が見学したのは大館市立東中学校です。
生徒数365人、部活動も盛んな中規模の学校です。
廊下が獲得したトロフィーであふれていました
3年生数学
机の配置が「V字隊形」になっています。
生徒同士で互いの顔が見えやすく、話し合いに適した配置です。
授業内容に応じて隊形を変えているようです。
2年生数学
教室内の雰囲気が良く、生徒もまるで小学生のように活発に発言していたのが印象的でした。
1年生数学
ペアやグループになっての話し合いが活発に行われています。
2年生音楽
授業の終盤に各自で振り返りを行い、グループ代表が発表します。
教科を問わず1時間で何を学んだのかを大切にしています。
短時間の参観でしたが、先生方が授業の「基礎・基本」を大切にされていると感じました。
特にどの先生も話し方が丁寧で、問いかけが精選されている(一方的にまくし立てない)ところが印象に残りました。
学校の授業マニュアルを見ると、先生の表情や振る舞い方、教室での立ち位置まで意識されており、「型」に留意していることがうかがえます。
もう一つの特徴は、先生同士での授業の見せ合いが活発なことです。
私たち部外者が参観しているときも、同校の先生が数人参観されていました。
いつ頃から見せ合いが始まったのか尋ねましたが、皆さん一様に「教員に採用された時にはやっていた」とのことで、数十年前には日常化していたようです。
互いを見せ合い不断の切磋琢磨で、どの先生の「型」も高いレベルが保たれているのだと思います。
また、何と言っても先生と生徒の掛け合いが活発で教室の中が非常に良い雰囲気でした。
間違いを恐れず発言したり、間違っても生徒同士でフォローしている姿を見ることができました。
普段の授業や学校生活の中で、生徒に安心感を持たせ、互いを尊重することを大事にしているのだと思いました。
これも一朝一夕でなせることではなく、小中学校を通しての積み重ねが重要であると感じました。
感想をまとめると、授業の「型」を重視しつつ、授業改善への「心構え」も非常に大事にしていました。
なんだか武道に通ずるところがあるようですね。
夏季休業期間に入り、先生方にとっては自己研鑽に集中できる時期になりました。
知識や技術的な面もさることながら、授業に取り組む気概、こうしたことも参考にしていただければと思います。
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