水質Q&A
登録日:2020年7月14日
このQ&Aは、水質のよくあるトラブルについてお答えしています。
水に色が付いている
白い水の場合
透明のガラスコップに水道水を入れ、数分間そのままにして透明になった場合には、水道管内の空気と混じりあって白くなったものです。水道工事等によって断水し、通水を開始したとき見られます。
この場合、飲用等にまったく問題はありません。安心してお使いください。
数分間そのままにしても透明にならない場合には、給湯設備の亜鉛メッキ鋼管などから亜鉛が溶け出して濁った可能性があります。朝一番の水のように長時間溜まっていた水や湯沸器などで加熱された水は白く濁りやすくなります。
朝一番の水は雑用水として使用してください。症状がひどい場合は、給湯器具を取り替えてください。
赤い水の場合
赤水が出るのが1軒だけのときは、給水管が古くなって錆が発生し、朝など水を使いはじめた時に水の流れが変化して錆が出てきたと考えられます。
このような場合、朝一番の溜まっていた水を雑用水として使用してください。それでも症状が改善されない場合は、古くなった給水管などを取り替えてください。
赤水が隣近所でもでる場合には、配水池や配水管の工事や断水などで水の流れが変わったことが原因だと考えられます。しばらく出し続けても改善されない場合には、水道局までご連絡ください。
黒い水の場合
配水管内に付着している二酸化マンガン(水道水中に溶けている微量のマンガンイオンが残留塩素で酸化されたもの)等が水の流動変化等で剥離した場合には黒い水がでます。
断水の直後など一時的な現象の場合は、しばらく出し続けてください。
黒い水が長時間にわたってでる場合は、配水管本管に原因がある場合も考えられますので水道局までご連絡ください。
黒い粒が出てきた場合
特定の蛇口から黒い粒がでるときは、水栓に使用されているゴムパッキンや湯水混合栓につながるゴム管の劣化が考えられます。
このような場合、劣化したゴムパッキン等を交換してください。
複数の蛇口から出る水に黒い異物が混じっているときは、浄水場で臭気を除去するために使用した活性炭が混じっている場合も考えられますので水道局までご連絡ください。
異物が出てきた場合
灰色や白色の異物は、配水管に使用している内面保護膜(塩化ビニル系樹脂・アクリル系樹脂)が剥離した場合や水道工事時に塩化ビニル管の切り屑や剥離したシールテープなどが混入したと考えられます。
通常は一時的なものなので、しばらく出し続けながら異物の有無を確認してください。
ミミズやユスリカ等微小生物が混入している場合、浄水場で混入していたとは考えにくく、受水槽や高架水槽の管理不良などで外部から水道設備に侵入したと考えられます。
このような場合、排水の混入が疑われますので、直ちに水道水の飲用を中止し、水道局までご連絡ください。
水に臭いがある
塩素臭(カルキ臭)がする場合
水道水は、塩素によって消毒することが法律で定められています。そのため、浄水場では、全ての蛇口で残留塩素濃度が0.1ミリグラム/ℓ以上となるように塩素を注入しています。
従って、地域や気候によっては塩素臭を感じる方もありますが、水道水の異常ではありません。臭いが気になる場合には、ふたを開けて5分ほど沸騰させると塩素がなくなります。その後、冷ましてから冷蔵庫で冷やしてお飲みください。
ただし、沸騰させると消毒効果がなくなるため1日位で使い切ってください。
かび臭がする場合
大雨による河川の増水により、河床の底泥が巻上げられ河川水にかびや土のような臭いが付いた場合や、夏場に水源の湖沼やダムで異常繁殖した藻類が塩素と反応してかびのような臭いがする場合などが考えられます。
このような場合、浄水場において、活性炭を注入するなどして臭いを取り除きます。かび臭がする場合は、水道局までご連絡ください。
油臭やグリス臭がする場合
給湯設備の工事や水道工事で使用した切削油等が水道水に混入したと考えられます。
しばらく出し続けても改善されない場合には、水道局までご連絡ください。
その他のトラブル
浴室のタイルや洗い桶等が、黒色・紫色・桃色に変色する場合
空気中の細菌やカビが水滴について繁殖したと考えられます。水道水が原因ではありません。
常に湿った状態の場所で発生します。市販の洗剤や漂白剤で洗いおとし、洗った後は、換気を行いよく乾燥させてください。
洗面所やタオルが青くなる場合
給湯設備に使用されている銅管類、青銅部材、黄銅部材等から溶け出した銅が、石鹸の脂肪酸と反応して生成された「青色の銅石鹸」が付着したものと考えられます。
水道水の異常ではありません。なお、これらの汚れは、市販の洗剤やアンモニア水でとれます。
金魚がへい死した場合
水槽の水の入替時の水道水の残留塩素や水温の変化等、急激な環境変化が原因で起こります。
水槽水の入替には中和剤を入れるか、汲置きした水を使ってください。
汲置きした容器がぬるぬるする場合
汲置きした水は、時間とともに残留塩素が減少していきます。残留塩素が消失すると容器内に雑菌が繁殖してぬるぬるします。汲置きした水は、3日を目安として使用してください。