いわき市水道の歩み
登録日:2021年11月19日
大正10年(1921年)給水開始
明治時代になって平町では商工業が盛んになり、人々は、水道が欲しいと願うようになりました。
明治39年(1906年)に平町で大火事がありましたが、水が不足していたため、人々はどうすることもできず、町のほとんどが焼けてしまいました。
このようなことがあって、人々は一日も早く、町に水道を引かなければならないと取り組みを始めました。
最初の計画は、明治39年(1906年)に立てられましたが、水をどこから引いてくるかという難しい問題があって、なかなか計画は進みませんでした。
何回か計画が変わって、大正6年(1917年)に好間川を水源とすることで、ようやく工事が始まりました。
工事は、4年をかけて行われ、大正10年(1921年)11月1日、待ちに待った水道の水が通り始めました。
その後、湯本町、江名町、四倉町、小名浜町などでも水道が築造され、時代の移り変わりの中で発達していきました。
昭和41年(1966年)に14の市や町や村がいっしょになって、いわき市が誕生しました。
このとき、市内には大きい水道(上水道)が9、小さい水道(簡易水道)が19もありました。
いわき市上水道創設事業(昭和44年度から46年度)
特に遠くにある11の簡易水道を除いて、17の水道を一つにつなぐ工事が行われ、昭和47年(1972年)にいわき市上水道が出来ました。
いわき市になって、益々、産業が発達すると、商店や工場が多くなり、人口が増えるに従って、使用する水の量もどんどん多くなりました。
また、人々の生活の仕方も変わってきて、水洗トイレやシャワーなどの普及が進み、前よりも多くの水を使用するようになりました。
いわき市上水道拡張事業(昭和47年から現在まで)
水道の普及が進み、多くの水利用に対応するため、浄水場を大きくしたり、配水管を延ばす工事や、簡易水道を上水道につなげる工事など、水道を広げる大きな工事を行い、現在は第三期拡張事業として行われています。
- いわき市上水道第一期拡張事業(昭和47年度から56年度まで)
- いわき市上水道第二期拡張事業(昭和57年度から平成3年度まで)
- いわき市上水道第三期拡張事業(平成4年度から現在)
現在は、非常時においても断水することなく安定した給水ができるよう、基幹浄水場間で水を相互融通できるようにするための連絡管を整備する工事などを行っています。
さらに、小さな浄水場を廃止するなど、施設の運用の効率化も進めながら、市民のみなさまに安定して水を送り続けるための施設の整備を行っています。
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