事業評価について(令和4年度)
更新日:2023年12月22日
いわき水みらいビジョン2031
水道局では、前経営計画である「新・いわき市水道事業経営プラン」の成果を踏まえつつ、最適で災害に強い水道システムを構築するとともに、安全でおい
しい水道水を安定的に供給できる体制と経営基盤を確立し、市民生活と地域経済を支えるライフラインとしての水道システムをより健全な姿で次世代に引き継
いでいくことを目指して、令和4年度から令和13年度までの10年間の水道事業経営の総合的な計画として「いわき水みらいビジョン2031」(以下「水みらい
ビジョン」という。)を令和4年1月に策定しました。
いわき市水道事業 事業評価
水みらいビジョンでは、計画に掲げる取組をより効果的かつ効率的に推進するために、事業の進⾏管理と事業効果の点検・評価を⾏い、改善策等を翌年度以
降の計画や予算に反映させることで、PDCAサイクルを確⽴させることとしています。事業評価は、PDCAサイクルのC(Check)に位置付けられます。
事業評価の目的
水道局が行った様々な事業について、その進捗状況や事業効果を水道局自らが評価・分析することにより計画の改善につなげるものです。
次の3つの項目を対象に実施していきます。
効率的な事業経営
事業の進捗状況と事業効果の評価を⾏い、改善策を翌年度以降の計画や予算に反映させることにより、限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を有効
に活⽤します。
結果・成果重視の実現
⽬標を設定して事業を遂⾏し、事業の進捗状況を⽔道局⾃らが評価することで、結果・成果を追及する意識が⽣まれ、それらを重視した事業運営を実現しま
す。また、これにより事業を効率的かつ効果的に実施していく⽅策を考えることが可能となり、事業の質の向上につながります。
アカウンタビリティ(説明責任)の向上
事業の進捗状況や事業効果の評価を公表することにより、経営の透明性を⾼めます。
事業評価の観点
単年度の事業評価では、目指すべき将来像「安全を確保し、おいしい水道水を供給できる水道」、「災害に強い水道システムを構築し、確実な給水ができる
水道」、「供給体制の持続性を確保し、安定的な経営基盤を確立できる水道」の実現に向けた歩みを着実に進めるため、事業の進捗状況や事業活動の効果の評
価を2つの観点で行います。
評価の観点 | 主な特徴 |
実施事業評価 | ・事業の進捗状況を、5段階で評価します。また、重要業務指標(KPI)の進捗状況を確認します。 |
業務指標評価 |
・事業活動の効果について水道事業ガイドラインに基づく業務指標(PI)を活用して評価を行います。 ・PIを水みらいビジョンに掲げた3つの観点(「安全」「強靭」「持続」)に区分し、体系的な視点から評価を行います。 ・経年比較により、「改善度」を確認します。 ・水道事業の主要背景が類似した事業体(類似団体)との比較により、「乖離値」を確認します。 ・改善度と乖離値の評価結果をもとに分析を行います。 |
令和4年度事業の事業評価
事業評価結果の概要
水みらいビジョンの初年度となる令和4年度は、目指すべき将来像の実現に向けた歩みを着実に進めるため、「安全」、「強靭」、「持続」の3つの方向性
と基本方針の下、各種事業を実施してきました。
⑴ 実施事業評価
66事業のうち60事業が最高評価であるA評価、B評価が4事業、D評価、E評価がそれぞれ1事業となりました。
特に重要な事業として位置付けた9つの主要事業については、安定供給に欠くことができない「老朽管更新事業」、令和元年東日本台風の経験を踏まえ
た「水道施設津波・浸水対策事業」などの6事業については、計画どおり進捗しておりA評価となりました。残る「水道施設更新事業」、「水道施設停電
対策事業」、「基幹浄水場連絡管整備事業」の3事業については、主に、新型コロナウイルス感染拡大を起因とする工場稼働制限や世界的な半導体供給不
足の影響という不可抗力的な出来事が要因となり、繰越などが生じたため、A評価を達成できませんでしたが、繰越した事業は令和5年度に完了し目標を
達成する見込みです。
⑵ 業務指標評価
電気料金の高騰に伴う動力費の増加や、給水人口の減等に伴う給水収益の減少などにより、 財務に関わる指標が悪化しています。
今後も、今回の事業評価の結果を事業運営に反映するとともに、より効率的かつ効果的に事業を着実に実施することで、基本理念「未来に引き継ぐいわきの
水道~安全でおいしい水を必要なだけ~」の実現に向けて各種事業に取り組んでまいります。
事業評価の結果
このページに関するお問い合わせ先
水道局 経営戦略課
電話番号: 0246-22-9313 ファクス: 0246-21-4844