高齢期の熱中症予防について ~熱中症に注意しましょう~
更新日:2021年7月7日
熱中症に注意しましょう!
例年、6月から9月にかけて気をつけたいこと、それは「熱中症」です。熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、身体の体温調節機能がうまく働かなくなることです。熱中症により救急搬送されたり、死亡する事例もあります。
特に、65歳以上の高齢者は、加齢の影響で身体の様々な機能が衰えてしまうことにより、熱中症にかかりやすいといわれています。また新型コロナウイルス感染症拡大防止の為に、マスクを着用することでも、熱中症にかかりやすくなってしまうため、注意して生活を送るようにしましょう!
熱中症になりやすい原因とは?
1日の様々な場面で水分は失われてしまいます。
高齢期は特に、様々な原因から水分が不足しやすく、熱中症になりやすいといわれています。
水分の摂取が少ないこと
- 加齢の影響で喉の渇きに気づきにくい
- 食欲がなく食事の量が減ってしまう
- トイレが心配で水分を控えがちになってしまう
水分の排出(尿量)が多くなってしまうこと
- 腎臓の機能が低下して、尿の濃縮が出来なくなってしまう
- 利尿剤の服用によって尿の量が増えてしまう
体内に水分を蓄えられないこと
- 加齢の影響で水分を蓄えるために必要な筋肉の量が減ってしまう
体温の調節機能が衰えてしまうこと
- 汗腺が衰えて汗をかきにくくなってしまう
- 皮膚の温度センサーが鈍くなり暑さを感じにくくなってしまう
熱中症を予防する食事のポイントとは?
食べ物にも水分が含まれているため、食事をしっかりとることで、水分も同時にとることが出来ます!
- ごはんや麺類などの主食、みそ汁などの汁物、野菜、海藻を使った料理にも水分が多く含まれているので、1日3食きちんと食事をとりましょう!例えばご飯は60%、みそ汁は90%が水分です。また、夏野菜は水分が多く、カリウムも多く含まれているためおすすめです。
- 果物、アイスクリーム、ゼリー、プリンといった間食からも水分を補給することが出来ます。
水分補給のポイントとは?
1~2時間に1回など時間を決めて、喉が渇く前にコップ1杯を目安に飲むようにしましょう。
1回に身体が吸収できる水の量は200ml程度といわれています。1回にまとめて飲むのではなく、コップ1杯分の水をこまめにとることが大事です。
注意!水分補給として、お酒を飲むことは危険なのでやめましょう!
アルコールには利尿作用があります。また、肝臓でアルコールを分解する際に身体の水分が失われてしまうため、脱水状態になってしまう危険性があります!
熱中症になってしまったら・・・
熱中症は屋外だけではなく、屋内でも起こる可能性があります。
- 大量の発汗
- めまい、立ちくらみ、失神
- 筋肉痛、こむら返り
などの症状が出た場合には、すぐに涼しい所に移動し、安静にして、身体の太い血管が通っている脇の下や首、太ももの付け根などを冷やし、経口補水液を飲んで水分と電解質(ナトリウム・カリウム)を補給しましょう。
症状によっては死に至る可能性もあるため、素早い対応をするようにしましょう
※詳しい内容についてはリーフレットを参考にしてください。
おうちでできる!経口補水液の作り方
≪材料≫
- ペットボトルの水・・・500ml
- 砂糖・・・20g(大さじ2と1/4)
- 食塩・・・1.5g(小さじ1/3)
- レモン果汁・・・25ml(大さじ2)
≪作り方≫
(1) 500ml水のペットボトルから30ml抜く。
(2) 20gお砂糖を測って入れる。
(3) 1.5gのお塩を入れる。
(4) レモン果汁や好きな香りを入れる。
(5) よく振って出来上がり!
★経口補水液の作り方についてのリーフレットもぜひご活用ください。
このページに関するお問い合わせ先
保健福祉部 地域包括ケア推進課
電話番号: 0246-27-8574 ファクス: 0246-27-8576