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新春市長記者会見(平成31年1月7日)での市長コメント等について

問い合わせ番号:15458-7144-6633 更新日:2019年1月7日

新春市長記者会見

発表内容                

20190107 

日時

平成31年1月7日(月) 午前11時から

場所

本庁 第8会議室

案件

  1. 平成31年市長年頭所感

市長コメント

 いわき市民の皆様、新年おめでとうございます。
 皆様には、新春を健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
 本年は、復興・創生期間の先を見据えた備えを始める年であり、まさしく復興の総仕上げと「いわき新時代」への挑戦に向けまして、まもなく新たな元号を迎え新時代の幕開けとなるこの年頭にあたり私の決意と所信の一端を述べさせていただきます。

 はじめに、昨年を振り返りますと、これまでの復興・創生の着実な取組みが形となり、津波被災地域での震災復興土地区画整理事業の工事完了に伴う合同竣工式をはじめ、イオンモールいわき小名浜のオープンなどによる小名浜港周辺の復興まちびらきや、市道の側溝堆積物撤去事業が完了するなど復興の基盤整備も最終局面を迎えることができました。
 また、高齢者の皆様の相談ニーズの高まりを受けて、これまでの7つの地域包括支援センターに加え中央台地区と泉地区にサブセンターを設置したほか、墓地需要の多様化を踏まえた合葬墓地の整備に加え、いわき南清苑が待合棟も含めて全面的に供用を開始いたしました。
 そして、これからの地域医療のシンボルとなる待望の「いわき市医療センター」が開院するなど、市民の皆様に安心・安全の面からも着実な復興・創生を実感していただくことができたものと考えております。
 更に、喜ばしいことに天皇・皇后両陛下には第69回全国植樹祭へのご臨席に併せて本市をご視察いただいたことに加え、国際会議である第8回太平洋・島サミットや第10回世界水族館会議が開催されたほか、いわき所縁の映画「それぞれのヒーローたち」や、書籍「空をゆく巨人」がお披露目されるなど国内外の方々から、いわきの今が注目される機会に恵まれました。
 加えて、環境・エネルギー分野の学術・産業振興などに向けて、東京大学先端科学技術研究センターとの連携協定を締結するなど、多様な機関・事業者等との各種協定の締結により、多くの知恵と資源を結集したまちづくりの基盤を構築し、これらが将来のいわきの魅力創出の礎となることが期待されるなど、オンリーワンのまちづくりが大きく進展した実り多い年でありました。

 さて、国等におきましては、深刻な少子高齢化などの社会経済情勢下においても持続可能な社会を実現できるよう「人づくり革命や生産性革命」をはじめ、「人生100年時代」、「国土強靭化」、「フルセット主義からの脱却など新たな自治体行政像」の検討等を行うとともに各施策を講じることとするなど、国を挙げて新たな構造・枠組みに変容しようとしております。
 これらの大きな社会のうねりも見据えながら、本市の行政課題等に即した新たな市政運営の骨格を模索していく必要があると考えております。
 このため、人口減少下における持続可能なまちに向けて、今年から本格的に、本市まちづくりの指針である総合計画や創生総合戦略をはじめ主要な計画の見直しに着手するほか、コンパクト・プラス・ネットワーク形成に向けて第二次都市計画マスタープランや立地適正化計画の策定に取り組むなど節目の年としてまいります。
 更に、復興の総仕上げといわき新時代への挑戦に向けては、多くの経営資源を投入していくこととなりますが、施策の重点化や公共施設の適正化を図るなど「将来にわたり持続可能な行財政運営」に意を用いることといたします。
 そして、益々、不確実性の高い激流の時代に向かうものと想定されますが、私といたしましては、次世代を担う若者の育成をはじめ、高齢者や女性、障がい者などの多様な皆様がいきいきと輝き、住みやすく・住み続けたいまちとなるように、しっかりと今後の市政運営の舵取りを担ってまいる所存であります。

 このような考え方のもと、1つとして、「ふるさといわきの復興の総仕上げ」について申し上げます。
 まず、被災者の生活再建についてであります。東日本大震災からの時間の経過とともに更なるきめ細やかな対応が必要であり、国や福島県などと連携を図りながら、被災者の生活再建に向けた各種の支援施策等について改めて周知を強化し、その活用の促進に努めるとともに、津波被災地域の方々が思い描く将来のまちの姿である復興グランドデザインの具現化や、地域コミュニティの再生に向けた対応を図ってまいります。
 また、災害公営住宅等周辺の道路整備による安全性の確保や、沿岸部から避難所等までの避難路の整備による防災性の向上に加え、津波被災地域の移転先における難視地域の解消や、四ツ倉駅東西の連携強化に向けた跨線人道橋の整備を継続するなど、暮らしを支える復興基盤の整備・拡充を図ってまいります。
 併せて、津波被災地域の活力が高まり、訪れた皆様がいわきの夏を更に感じられるよう海水浴場に新たな魅力を創出していくとともに、薄磯地区における震災メモリアル拠点施設の整備に取り組み、大震災の記憶や教訓、そして各地域で幾多の困難を力強く乗り越えてきた復興の歩みを後世に広く伝承するほか、次世代の子ども達への防災教育にもつなげてまいります。
 次に原子力災害への対応についてであります。
 市内仮置場等に保管されている除去土壌等や指定廃棄物については、中間貯蔵施設や国有化された富岡町の管理型処分場への搬出に向けまして、その対応に万全を期してまいります。
 更に、リアルタイム線量測定システムの配置見直しに対しましては、市民の皆様の不安感がいまだ解消されていないことから、地域の実情を踏まえた丁寧な対応を引き続き国等へ要望するほか、導入から既に7年を過ぎた貸出し用の積算線量計の交換についても適切に対応してまいります。
 また、万一の原子力災害に備え、引き続き原子力防災訓練を実施するとともに、県内全ての原発の廃炉と併せ、汚染水対策など安全・確実な廃炉の取組みや、適切な損害賠償などについて、粘り強く東電等へ申入れを行うなど、今なお市民生活や地域経済に大きな影響を及ぼしている原発事故に伴う対応に継続して取り組んでまいります。
 2つとして、復興の先を見据えた「『いわき新時代』への挑戦と魅力あふれるいわきの創生」について、新・市総合計画基本計画における重点戦略に即して申し上げます。
 はじめに、「“人づくり”と“まちづくり”の好循環を生み出すために」の実現に関しましては、子育て支援の更なる充実に向け、いわきネウボラ・おやCoCoにおいて、子育て・母子保健コンシェルジュの増員等により相談機能の強化を図るとともに、子育てと就労の両立支援に向けた病児・病後児保育の実施個所の拡大や、これまで1か所であった産後ケアの拡充に加えて、新たに短期間・夜間の預かりの導入を図るなど多様な子育てニーズに対応してまいります。
 また、教育先進都市の実現に向け、小中学校にエアコンを計画的に整備し、良好な教育環境を創出するほか、三和地区での小中一貫教育に対応した新校舎建設に取り組んでまいります。
 更に、いわきアカデミア推進協議会との連携強化や生徒会長サミット及びいわき志塾の取組み等を通じて、次世代の人材育成を図るほか、奨学金の返還支援等により、本市に定住・就職する大学生などの人材還流を図ってまいります。
 併せて、今後の超高齢社会においては、高齢者の方々がいきいきと安心して生活できるような取組みも重要であります。
 このため、いきいきシニアボランティアポイントの周知等により、社会活動等に参加する高齢者の増加を図るほか、高齢者の介護予防と居場所づくりに向け、シルバーリハビリ体操教室や会食などの多様なメニューが気軽に活用できる「つどいの場」の充実にも取り組んでまいります。
 そして、市民の誰もが安心して暮らすための医療提供体制の構築に向けましては、これまでの大学等への寄附講座の開設や、勤務医師の招聘活動に加え、診療所なども含め地域医療を支える人材の確保に努めてまいります。
 次に、「市民からも市外からも“選ばれるまち”をつくるために」の実現に関しましては、本市の魅力を伝え、都市イメージの向上につなげるため、「フラシティいわき」をブランドメッセージとしたシティセールスに取り組んでまいります。
 また、文化・スポーツ分野における魅力の創造に向けましては、昨年のいわき戊辰戦争150年時に磐城平城など郷土の歴史や文化を学ぶ機会が創出され、歴史伝承の重要性が再認識されたことや、心の復興に向けて、文化芸術の果たす役割の重要性なども踏まえながら、今後の文化政策のあり方について検討を進めてまいります。
 更に、市内におけるトップスポーツのイベント等の開催に対する支援や、海岸線を走る自転車道「いわき七浜海道」などを最大限に活用したサイクルツーリズムの可能性について検討するほか、「海あり、山あり、渓流あり」の豊富な地域資源を活用し、トレッキングやサーフィン、釣り、キャンプ等のアウトドアスポーツを推進していくとともに、第10回の記念大会となるいわきサンシャインマラソンなどを通して、本市の強みや魅力を積極的にPRしてまいります。
 併せて、「スポーツを軸としたまちづくり」の推進にあたり、引き続き、スポーツツーリズムやスポーツと医療が一体となったヘルスケアモデルの構築を図るとともに、「スタジアムを中心としたまちづくり」につきましては、Jリーグ入りを目指すチームの動向や市民の皆様の意識の高まりなどにも留意しながら、調査・検討してまいります。
 加えて、市街地再生につきましては、いわき駅並木通り地区市街地再開発事業に係る本組合の設立により、事業の一層の進展が見込まれるほか、各地域の特性を活かしたコンパクト・プラス・ネットワーク形成に向けた取組みにより、都市魅力の向上に努めてまいります。
 また、中山間地域につきましては、地域おこし協力隊や集落支援員などの配置等により、地域社会の維持に向けた取組みや、地域資源の磨き上げを行うほか、暮らしを下支えする農林業の振興などを図るとともに、小川支所庁舎整備の推進に加え、地域コミュニティを維持していく上で公民館や集会所の果たす役割を検討してまいります。
 このほか、引き続き、廃校リノベーションや、空き家・空き店舗の有効活用など、既存ストックが地域に新たな息吹を吹き込む仕組みづくりに取り組んでまいります。
 続いて、「地域に培われた“生業”を磨き上げ、伸ばすために」の実現に関しましては、将来を見据えた産業振興策と雇用対策を一体的に推進していくことが肝要であります。
 農林水産業につきましては、農福商工連携・着地交流体験型施設のいわきワイナリーで生産されるいわきワインのブランド化をはじめとする農産物の6次産業化や、農業の生産工程管理の取組み、いわゆるGAPの取得等を支援し、本市農産物の魅力や安全性を発信することにより、風評対策につなげるほか、本市水産物「常磐もの」のPRや消費の拡大等を促進する観点から、魚食の普及に取り組んでまいります。
 また、林業の振興や森林保全に向けましては、森林境界線の特定が極めて重要でありますので、関係者の合意が得られた三和・川前地区内でその対応を図ってまいります。
 商工業等につきましては、いわきバッテリーバレー構想の推進の観点から、これまでの研究開発支援、人材育成、誘致活動等に加え、EV車の普及に努めるなど取組みの強化を図ってまいります。
 また、魅力のある雇用の場を確保するため、引き続き、本社機能移転等に係る奨励金制度と税制優遇制度により積極的な誘致活動を行うとともに、昨年3月に完成したいわき四倉中核工業団地の第2期区域への企業誘致や早期操業について促進を図ってまいります。

 次に、いわき新時代への挑戦に際しまして、市民や事業者等の皆様との共創により、今年から特に重点的に取り組みたいテーマについて3つ申し上げます。
 一つ目は、国際的なスポーツ大会を本市の未来につなげることであります。
 本年は国内でアジア初のラグビーワールドカップ2019が開催され、来年は世界最大のスポーツの祭典である東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。
 この両大会を本市の復興・創生の好機と捉え、地域の誇りである多様な資源をスポーツの力を通して改めて見つめ直し、市民の皆様と一体となり磨き上げ、有形・無形の価値を創出し、未来につなげてまいります。
 このため、本市出身パラリンピアン講演会や、五輪新種目を身近に感じることができるようスケートボード場を整備するなど、市民の参画や大会への機運醸成に努めてまいります。
 また、市内で事前合宿を行う予定のラグビーワールドカップ出場国のサモア独立国をはじめ、多くの来訪者に対し最大限のホスピタリティを発揮し、総力を挙げておもてなしをするとともに、お互いの文化や物産などへの理解を深める交流事業を推進してまいります。
 更に、復興状況を含め豊富な地域資源を「いわきの魅力」として広く国内外に発信するほか、市民の皆様に対しましても多くの感動を生み、健康増進や国境を越えた共生社会の実現にもつながるスポーツ・文化の振興など、総合的な取組みを進めてまいります。
 二つ目は、健康長寿の実現を目指すことであります。
 健康に勝るものはございません。
 健康は、人々がいきいきと暮らすための基本となることから、今年を「いわき市健康元年」と位置づけ、全市的な取組みとなるよう市民の皆様の健康づくりに向けた環境整備に努めてまいります。
 このため、健康に関するデータの収集分析をはじめ、先進事例を積極的に取り入れ、生活習慣病などメタボ改善等、健康指数の向上に向け、健康増進に積極的に取り組む地域や企業をモデル的に支援してまいります。
併せて、飲食店等への受動喫煙防止に向けた普及啓発、更には、食の面から健康を捉える食育の推進等も図ってまいります。
 また、「GNH(Gross-National-Happiness):国民総幸福」という理念がありますが、私としては、健全な身体には健全な精神が宿り、幸福感にもつながると考えており、私自身も市民の皆様とともに健康づくりに励んでまいりたいと考えております。
 三つ目は、将来を見据えた次世代エネルギー社会を構築することであります。
 本市は、エネルギー面での幾多の苦境を乗り越え、飛躍を遂げてまいりました。
 将来を見据えた次世代エネルギー社会の構築に向けて、地方都市から先駆的に挑戦してまいりたいと考えています。
 このため、地域の技術力を駆使しながら、次世代エネルギーを「創る・貯める・利用する」の観点から、これらを一体的に推進してまいります。
 具体的には、安全・安心を確保しながら風力等の再生可能エネルギーやIGCC、いわゆる石炭ガス化複合発電などにより「創る」、バッテリーや水素を活用し「貯める」、そして、車両輸送や燃料電池、防災用として「利用する」という次世代エネルギーの循環により、「環境にやさしく、災害に強いまちの実現」や「エネルギー関連産業の振興」、「エネルギーに係る人材育成」の好循環を生み出してまいりたいと考えております。
 また、市といたしましては、燃料電池車等の市民の皆様等に対する導入支援や市役所において率先して導入するなど、次世代エネルギーの普及啓発をはじめ、下水汚泥等から発生するバイオガス等の利活用に向けた可能性調査や、地域の技術力・人材力の向上と併せて風力関連産業の集積を促進してまいります。

 以上、平成31年の市政運営についての基本的な考え方を申し上げました。
 前回の東京オリンピック時は、高度経済成長と相まって、社会基盤などハードの充実が図られましたが、今般の東京2020大会の開催は、世界的な科学技術イノベーションが多様な分野で進展する中、新たなソフトパワーが社会に浸透するパラダイムシフトの大きな契機になるものと考えております。
 更に、こうした世界的なダイナミズムが基礎自治体にも影響を及ぼすことになるものと認識しております。
 このような時代認識の下、いわき新時代へ挑戦するためには、魅力あふれるいわきを創るという想いを一つにし、市民、事業者等の皆様の叡智を是非とも結集していただくとともに、一人ひとりが共創に向けて身近な取組みを実践し、これを積み重ねていくことが肝要であります。
 各自に始まり、各地域間での共創の取組みの輪が全市的に拡大し、それぞれが強い絆で結ばれることにより、ふるさといわきをみんなで大切に創り、育て、伝えていく機運を更に高めてまいりたいと考えております。
 今後におきましても、本市が浜通りの復興を牽引する役割を有していることも意識しながら、市民の皆様が住みやすい・住み続けたいと思えるように私もこれまで以上に情熱と気概を持って、復興の総仕上げと「いわき新時代」に挑戦し、「明るく元気ないわき市」を目指して、猪突猛進のごとく、邁進してまいる所存でありますので、市民の皆様のより一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

私からは以上でございます。

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