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新春市長記者会見(平成30年1月5日)での市長コメント等について

問い合わせ番号:15151-0878-0950 更新日:2018年1月5日

新春市長記者会見

発表内容                

20180105 

日時

平成30年1月5日(金) 午前11時から

場所

本庁 第8会議室

案件

  1. 平成30年市長年頭所感

市長コメント

 いわき市民の皆様、新年おめでとうございます。
 皆様には、新春を健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
 平成30年、東日本大震災から間もなく7年を迎えます。
 市長就任2期目の年頭にあたり、改めて「生まれ育ったふるさとを良くしたい」との思いを強くいたしているところであり、このような思いのもと、ふるさといわきの力強い復興と創生に向け、本年の市政運営につきまして、所信の一端を述べさせていただきます。

 はじめに、昨年を振り返りますと、本市におきましては、明るい話題や市民の皆様に勇気と希望を与える様々な出来事がありました。
 まちづくりの面では、復興・創生を後押しする多くの施設がオープンいたしました。「小名浜マリンブリッジ」が完成したほか、「浜風きらら」や「いわきFCパーク」のオープン、さらには、21世紀の森公園の屋内多目的広場「いわきグリーンべース」や「いわき駅北口駐車場」を供用開始したところであり、今後、本市の交流人口の回復・増大に大いに寄与するものと考えております。加えて、鹿島公民館大講堂や鮫川河川敷公園コミュニティ交流広場を整備したことにより、市民の皆様をはじめ、双葉郡などから避難されている方々の新たな交流拠点としての利用が大いに期待されるところであります。
 また、共創のまちづくり元年と位置付けた昨年は、新たに「以和貴まちづくり基本条例」を制定したほか、その理念を具現化する様々な取組みを展開して参りました。
 スポーツの面では、第11回市町村対抗福島県軟式野球大会での初優勝や、第29回ふくしま駅伝での3年ぶり12度目の総合優勝、さらには、第4回市町村対抗福島県ソフトボール大会での準優勝に加え、第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会では、いわきFCが、J1の北海道コンサドーレ札幌を相手に劇的な勝利を収めたほか、本市ゆかりの河名真寿斗選手がレスリング世界大会で見事優勝するなど、選手の皆様の頑張りが市民の皆様に感動をもたらし、誇りや一体感も与えてくれたものと感じております。

 さて、今日、アメリカや中国の経済動向をはじめ、北朝鮮のミサイル問題など、グローバル化した社会においては、世界の政治・経済の動きが国のみならず、基礎自治体にも及ぶことが想定されますことから、こうした国際的な動きにも機敏に対応できるよう、情報感度を高めることが求められております。
 こうした中、国におきましては、あらゆる場で誰もが活躍できる「一億総活躍社会」の実現を目指し、「人づくり革命」と「生産性革命」を車の両輪とする新しい経済政策パッケージを策定するなど、少子・高齢化という最大の壁に立ち向かうため、あらゆる政策を総動員していくこととしております。
 また、目線を少し先に向けますと、来年は、天皇陛下の退位と新天皇の即位が行われ、「平成」から新元号に改元されることとなるほか、再来年には、全世界が注目する東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。
 本市におきましても、将来に向けて持続的に発展する都市であり続けるためには、時代の潮流をしっかりと見定めるとともに、国内外の動向を的確に捉え、将来を俯瞰した上で、本市にあった効果的な施策を、困難があろうともあらゆる努力を惜しまず実施することが、なお一層重要になるものと考えております。
 このような背景のもと、今後の市政運営の基本的な考え方について申し上げます。
 先ずは本年も、本市の復興と創生を最重点に取り組んで参ります。
 震災からの復興・再生についてでありますが、10年間の復興期間の後期5か年である復興・創生期間も、3年目を迎えようとしております。本市におきましても、国が定める復興・創生期間の終期を見据え、津波被災地域の新しいまちづくりとコミュニティの再生を着実に推し進め、復興が進むにつれて顕在化する新たな課題にも適切に対応しながら、震災前にも増して、安全・安心で、快適な生活環境を実現できるよう、復興の総仕上げに向けた様々な施策に全力を挙げて取り組んで参ります。
 また、魅力あふれるいわきの創生に向けましては、まちづくりの様々な分野で活躍する市民の皆様をはじめ、団体、学校、企業など、あらゆる主体と地域課題や思いを共有し、持てる知恵と資源を結集しながら課題の解決と新たな時代の創造に取り組むことが重要であります。このことから、共に創る「共創」の考えをまちづくりの原動力として、市民の皆様からも市外の方々からも選ばれるまちをつくるため、“ひと”が輝き、“まち”が魅力に溢れ、多様な“しごと”が豊かな生活を支えるまちの実現に取り組むことを基本的な考え方に据え、「いわき新時代」を全身全霊をかけて推進して参る所存であります。

 このような考え方のもと、1つとして、「ふるさといわきの力強い復興の実現」について申し上げます。
 まず、ふるさといわきの復興に向けましては、市民の皆様の早期生活再建に引き続き最優先で取り組んで参ります。
 震災復興土地区画整理事業におきましては、宅地造成が完了した地区から順次、引き渡しを開始しておりますが、残る宅地についても可能な限り早期に引き渡しが出来るよう取り組んで参ります。また、災害時の一時的な避難場所であり、平常時は市民の皆様の憩いの場となる豊間地区津波防災公園を整備するなど、防災機能の更なる向上を図って参ります。さらには、震災の記憶や教訓を確実に後世に伝えていくため、薄磯地区での震災メモリアル中核拠点施設の整備に取り組むほか、復旧・復興事業により整備が進められている防潮堤や防災緑地等を有効に活用しながら、風光明媚な本市の海岸線を、潮風を肌で感じながら走ることができる、総延長約53kmに及ぶサイクリングロードの整備に着手して参ります。
 こうしたハード面での整備に加え、被災者が安心して日常生活を営むことができるよう、心身のケアや生きがいづくりなどへの取組みを引き続き進めるほか、コミュニティ形成を推進する活動等を支援して参ります。
 次に、原子力災害への対応であります。原発事故は、市民生活や地域経済に今なお大きな影響を及ぼしており、今後も息の長い取組みが求められます。
 現在、鋭意取り組んでいる道路などの側溝堆積物の撤去を早期に完了させるとともに、中間貯蔵施設や国有化された富岡町の管理型処分場への、除去土壌や指定廃棄物の搬出につきましては、その対応に万全を期して参ります。また、万が一の原子力災害に備え、原子力防災に関する冊子を作成し、有事の際、市民の皆様が取るべき対応等についてわかりやすくお知らせしていくとともに、引き続き原子力防災訓練を実施して参ります。併せて、県内全ての原発の廃炉方針の早期決定と廃炉作業に係る確実な安全対策及び汚染水対策等については、継続して国や東京電力に強く申し入れをして参ります。

 2つとして、「魅力あふれる“ひと・まち・しごと”の実現によるいわきの創生」について申し上げます。
 まず、「“ひと”が輝くまち」の実現に関しましては、地域が人を育て、人が地域を創るという基本的な考え方のもと、子育て支援の充実については、昨年7月に本格スタートした「いわきネウボラ」について、情報発信の充実策や地域との連携のしくみづくりを検討するなど更なる深化を図るとともに、4月に再開を予定している豊間保育園をはじめとする幼保施設の環境整備に引き続き意を用いて参ります。さらに、国の指針等を踏まえた幼児教育・保育の充実及び質の向上に取り組むとともに、保育所や幼稚園での経験を小学校の学習につなげるなど、子ども達の学びに向かう力を養う保幼小連携の取組みを進めるほか、子育て世帯の就労を支援し、子どもの健全育成に寄与する放課後児童クラブの整備推進を図って参ります。
 また、教育先進都市の実現に向けましては、外国語指導助手を増員し、本市の英語教育の強化に向けた体制を整備するほか、次代を担う人財の育成や、教育を軸とした人財還流の仕組みづくりを行うため、「いわきアカデミア」の取組みを進めるとともに、若者の定住促進に向けた施策として、本市に定住・就業する予定の大学生などを対象に、奨学金の返還を支援する事業を実施し、若者のUIJターンの促進を図って参ります。
 一方、今後の超高齢社会においては、高齢者の介護予防や生きがいづくりへの取組みも重要であります。高齢者等への配食事業については、従来の居宅への配食サービス事業に加え、健康づくりなどを目的に、高齢者の方々をはじめ地域の皆様が主体的に運営する「つどいの場」で、新たに会食事業を実施することといたしました。今後も様々な取組みを通し、高齢者等の更なる健康増進につなげて参ります。
 地域医療の面では、医師確保対策が喫緊の課題でありますことから、市と民間病院等が共同で実施する「共創型・地域医療寄附講座開設事業」等を通じ、医師の招聘への取組み強化を図りながら、昨年制定した「地域医療を守り育てる基本条例」の理念に基づき、市民の皆様が安全に安心して暮らすことができるよう、医療機関等と連携、協力し、地域医療の充実に努めて参ります。
 さて、多くの市民の皆様が待ち望んでいる新病院が、いよいよ本年12月25日に開院する運びとなりました。本市のみならず浜通り地域全体の医療を支え、第三次救急をはじめ、高度・先進医療の拠点病院として末永く市民の皆様に愛される病院を目指して参ります。
 また、新病院に対する市民の皆様の関心を高め、将来世代にも親しまれる病院づくりを行う観点から、新病院の名称を募集し、大変多くの応募をいただきました。応募をいただいた中から、「いわき市新病院名称選定委員会」による協議結果を踏まえ、新病院の名称については「いわき市医療センター」とすることといたしました。今後、市議会2月定例会に提案し、議決をいただければ、正式に決定されることとなります。
 次に、「魅力あふれる“まち”」の実現に関しましては、いわきの強みや深みを見つめ直し、地域の力を最大限活かした魅力あふれる地域づくりと、将来を見据えたまちづくり、そして、安全・安心に生活できる社会の構築に取り組むほか、市民の皆様に誇りや元気を与える文化・スポーツを通じたまちづくりを進めて参ります。
 魅力あふれる地域づくりといたしまして、これまで地権者協議会をはじめとした関係機関・団体等との協議などを進めておりました平並木通り地区市街地再開発事業につきましては、開発の方針等を示す市街地再開発事業基本計画を策定したことから、本年3月を目途に、都市計画の決定を目指して参ります。また、磐城平城本丸跡地につきましては、市民の皆様の憩いや交流の場として公有地化を図るとともに、(仮称)磐城平城・城跡公園として整備することにより、城下町としての個性を活かしたまちづくりを推進し、賑わいの創出を図って参ります。折りしも今年は、戊辰戦争から150年目の年でもありますことから、安藤信正公など我が国の幕末の歴史に名を残す人物を輩出した磐城平藩をはじめ、本市の歴史文化に関連した講座の開催などを通じ、郷土愛や地域に対する誇りを醸成しながら、三階櫓や八棟櫓の整備につきましては、市民各界各層の方々の御意見を十分にお伺いし、今後検討して参ります。
 小名浜港周辺におきましては、(仮称)イオンモールいわき小名浜が本年6月にオープンする見込みとなっており、市内外から多くの方々に来ていただけるよう、既成市街地も含め、更なる発展を目指して参ります。
 また、駅のバリアフリー化につきましては、これまで、鉄道事業者が実施する、湯本駅や泉駅へのエレベーター等の整備に対し支援してきたところでありますが、新たに植田駅につきましても、市と事業者が一体となり、早期のバリアフリー化に向けた取組みを実施し、高齢者や障がい者、子育て世代にやさしいまちづくりを進めて参ります。
 中山間地域につきましては、地域おこし協力隊や集落支援員による活動を通じ、魅力ある地域資源を効果的に発掘・発信しながら地域の活性化を図るとともに、廃止した学校施設の有効活用についても、積極的に推進して参ります。また、老朽化している小川支所庁舎の整備の検討を進めるほか、教育環境の充実を図っていくため、三和地区小中一体型校舎等を整備して参ります。
 将来を見据えたまちづくりといたしましては、都市づくりの基本的な方針を定める「都市計画マスタープラン」の見直しや、持続可能で暮らしやすいまちづくりを進めるため、都市のコンパクト化とネットワーク化の考え方を取り入れる「立地適正化計画」の策定作業に取り組むほか、いわきの将来のまちづくりや行財政運営の羅針盤ともいえる新たな「市総合計画」を策定するうえでの調査・検討に着手することとしております。
 安全・安心なまちづくりといたしましては、防犯灯のLED化を進めるほか、深刻化する空き家等への対策については、市内関係団体の方々と協働し、空き家化の予防に向けた取組みを進めるとともに、空き家の利活用に向けた空家バンクシステムの構築等を推進しながら、活力あるまちの再生を図って参ります。
 文化・スポーツを通じたまちづくりといたしましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において、本市を含む浜通り地域が聖火リレーのルートとなるよう、楢葉町及び広野町と連携し、「(仮称)被災地復興トーチリレー2018」を実施するなど、更なる機運醸成に向けた取組みを行うほか、ラグビーワールドカップ2019にも関連して、サモア独立国とのホストタウン交流事業なども予定しているところであります。また、いわき商工会議所などの関係団体とともに行った「夢・感動・未来づくり」共同宣言を踏まえ、いわきFC等とも連携しながら、スポーツが持つ力を最大限に活用し、夢や感動、希望に満ち溢れたまちづくりを推進して参ります。
 文化面におきましても、引き続き、アリオスや美術館等の文化芸術活動の拠点機能の充実、本市ならではのフラ文化の創造等に取り組むとともに、これまで先人達が築き、守り受け継がれてきた文化財などの歴史文化資源を見つめ直し、磨き上げるなど、文化的魅力を一層向上させて参ります。
 次に、「多様な“しごと”が豊かな生活を支えるまち」の実現に関しましては、将来を見据えた産業振興策と雇用対策を一体的に推進していくことが肝要であります。
 農林水産業では、ワンダーファームやいわきワイン推進協議会など、農業分野の六次化を支援するほか、いわき産コシヒカリのさらなるおいしさを追求した「プレミアムいわきライキ」の販売等を通じ、「いわきライキ」の魅力の発信とブランド化を推進して参ります。また、港区との協定に基づく本市産木材の活用拡大に取り組むほか、いわきの水産物を「常磐もの」として、確固たるブランドへ成長できるよう販売促進等を図るなど、風評を払しょくし、風評に負けない挑戦を続けて参ります。
 商工業では、いわき四倉中核工業団地第2期区域がこの春に完成し、分譲が開始される見込みとなりました。これにあわせ、廃炉・ロボット関連産業や再生可能エネルギー関連産業等の企業の誘致に引き続き努めることにより、雇用の創出を図るとともに、震災からの復興をさらに加速させて参ります。
 とりわけ、バッテリー産業につきましては、長期的な雇用創出につながるとともに、新たな成長分野として大いに期待されておりますことから、今後も産学官等が連携し、本市へのバッテリー産業の集積とバッテリー利活用の先進都市の実現に向け、様々な施策を展開しながら、バッテリーバレー構想の推進に引き続き積極的に取り組んで参ります。併せて、本市における水素関連産業の振興の可能性や利活用に向けた課題等の検証を進めて参ります。
 また、陸上風力発電設備の大量導入等を見据え、風力メンテナンス産業を中心とした産業集積を目指し、関連企業の誘致などに取り組んで参ります。
 加えて、勿来地区では、世界最新鋭の石炭火力発電所の建設が順調に進んでいるほか、小名浜地区には、木質バイオマス発電所の建設が予定されており、本市のエネルギー分野における強みが一層増すものと考えております。
 そして、これらの取組みを通し、最先端の技術を駆使して様々なクリーンエネルギーが供給される都市づくりに向け、関係団体のネットワークづくりに努めるとともに、庁内の推進体制の構築を図って参りたいと考えております。
 また、企業の本社機能の誘致を引き続き積極的に展開し、市内で働きたくなる魅力あるしごとづくりを進めるとともに、若者の地元定着や、女性や障がい者など多様な人財が働きやすい職場づくりに向けた取組みを実施して参ります。
 観光業におきましては、クルーズ船誘致への取組みを進めるほか、外国人観光客の本市への誘致促進を図るため、インバウンド事業を積極的に展開するとともに、観光まちづくりの戦略を構築しながら、そのけん引役となる「いわき観光まちづくりビューロー」の日本版DMOの確立に向けた取組みを推進して参ります。また、本市の都市ブランド力の向上に向けた基本指針となる「市シティセールス戦略」を策定し、戦略的な各種プロモーションを実施して参ります。

 以上、平成30年の市政運営についての基本的な考え方を申し上げました。
 今年は国内外の大規模な会議やイベントが本市で開催されます。5月には第8回太平洋・島サミットが、6月には第47回全国林業後継者大会が、8月には第61回オールスター競輪が、そして11月には第10回世界水族館会議が予定されております。国内外から多くの方々が本市を訪れますことから、これまでの御支援に対する感謝の気持ちを伝えるとともに、復興の姿を全世界に発信していく絶好の機会であると考えておりますので、多くの市民の皆様の温かいおもてなしをお願いいたします。
 今後におきましても、市民の皆様誰もが「住んで良かった、住み続けたい」と思えるまちづくりを進めるため、私自身が先頭に立ち、情熱と気概を持って、復興の着実な推進と、“魅力あふれるひと・まち・しごと”の実現に向け、「共創のまちづくり」を推し進めながら、明るく元気ないわき市を目指して、全身全霊をかけて取り組んで参る所存でありますので、市民の皆様のより一層の御支援・御協力をお願い申し上げます。

 私からは以上でございます。

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