その33 『50周年記念映像に登場する古い映像は…。』(平成28年11月30日市公式Facebook投稿)
登録日:2016年11月30日
「50周年記念映像に登場する古い映像は…。」
いわき市が市制施行50周年を迎えた平成28年10月1日、市制施行50周年記念誌といっしょに50周年記念映像も発行となりました。皆さま、ご覧いただけましたでしょうか?
記念映像は、20分間の内容で、いわき市誕生から50年のあゆみを振り返り、これからの明るい未来を展望するものです。市誕生のころの話題では、白黒の古い記録映像が何編か登場しますが、それらは、30年以上庁内に保管されていたものを、記念映像制作の機会にデジタル化して使用したものです。
古い記録映像の多くは16mmフィルムで、金属製の缶に入れられて保管されていました。缶に貼られたシール「缶票(かんぴょう)」はどれも古ぼけてしまっていましたが、「いわき市庁舎建設」や「花火大会53年撮影 現像済」など、どんな映像なんだろう?と期待がふくらむものばかりでした。ちなみに、「現像(げんぞう)」という言葉をデジタル世代の方は聞きなれないと思いますが、フィルムで撮影された映像は、そのままでは見ることができません。フィルムを薬品で処理して写された映像を見えるようにする、現像という工程が必要でした。
数本のカラーフィルムを除いて、ほとんどが白黒のリバーサルフィルム(ポジフィルムともいい、ネガフィルムとは逆で、被写体の明暗がそのまま再現されるフィルムのこと)で、合計97本残されていました。何とかして映像を確認したい!
今回、50周年記念映像を制作するにあたって、この魅力的な素材を何とか取り入れられないかと、手軽なデジタル化の手法を探った結果、映写機で投影したものをデジタルビデオカメラで撮影するという手法に至り、いわき総合図書館から映写機を借りて再生してみることにしました。
とはいっても、我々担当職員に映写機を扱う技術はなく、地元放送局に長く務めた経験を持つベテランテレビマン2名の力を借り、彼らも久々に触れる機材に戸惑いながらの作業となりました。
作業に立ち会ってみると、知らないことばかり!まず、多くのフィルムが巻き戻されていないことがわかり、巻き戻すために空のリール(フィルムを巻き付ける枠)がもう1本必要なこと。そして、多くのフィルムが編集のために切られており、リード(フィルム先端の余白。映写機に巻き付ける分として必要)がなく出だしが見られないこと。同様に、編集のために細かく切断されているもの多くあり、限られた時間の中では、残念ながらあきらめなくてはならないものもありました。
それでも、状態の良いフィルムを選び出し、映写機にパーフォレーション(フィルムの両側または片側の縁に一定間隔に開けられた穴のこと。フィルムを送ったり巻き取ったりするためのもの)を慎重にセットして、ようやく映像が映し出されたときは、大感動でした!
97本のうち32本は映像を確認することができ、どの映像にも音は収録されていないことがわかりました。50周年記念映像では、これらの貴重な記録映像の中から、昭和47年当時の勿来海水浴場の様子や、市役所本庁舎の建設風景などを厳選して、BGMとナレーションを乗せて使用しています。
⇒使用した古い記録映像のダイジェスト版はこちらから(懐かしい映像がたくさん♪)
市誕生から間もないころ、市では職員が独自に市内の映像を撮影して編集し、市民課の待合いスペースなどで、放映していたことがありました。当時の担当職員によると、撮影、現像、乾燥、編集、ナレーション吹き込みなど、すべての工程を担当課内で行っていたということです。
時代を経て、映像撮影・制作の専門性が増すと、専門業者への委託が多くなっていきましたが、インターネットによる情報発信が全盛の現在は、再び、映像の独自撮影や編集・制作の必要性が増しています。近年は、この市公式フェイスブックや市公式動画チャンネル「i Tube」に映像クリップを掲載したり、先日は、「ふるさとCM大賞」に自主制作した15秒CMを出品したり(残念ながら賞は逃しました…)、さまざまな映像制作に挑戦しています。
⇒「ふくしまの元気!応援CM大賞2016」に出品したCM作品はこちらから♪
今後も、市では、市民の皆さんへのわかりやすい市政情報の提供を最優先に、映像もフル活用しながら発信を続けてまいりますので、ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします!
〔担当〕 市制施行50周年記念誌プロジェクト
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