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『平神橋』(平成28年6月8日市公式Facebook投稿)

問い合わせ番号:14767-8298-6466 更新日:2016年6月8日

いわきの『今むがし』 Vol.48

夏井川上流から見た平神橋と向鎌田〔昭和10年代、郵便絵はがき〕

01_夏井川上流から見た平神橋と向鎌田(昭和10年代、郵便絵はがき)

  前回、長い歴史を持つ鎌田橋を紹介しましたが、今回は同じ夏井川に架かる橋として、上流側に位置する平神橋を紹介します。
 大正9(1920)年に「道路法」が施行されると、全国の道路はこれまでの国道のほかに県道、市町村道が格付けされ、それぞれの所管機関によって整備が始まりますが、道路がそれほど重要視されていない時代、国道の整備さえ容易に進みませんでした。
 整備が促進された背景には、大正時代末期に登場した自動車の存在がありました。自動車は道路の損傷をこれまで以上に加速させ、特に明治、大正時代に架橋された木橋では、とても維持することができない状況でした。

 国道6号では、昭和時代に入り、最初に平本町通りや鎌田橋、鮫川橋の架け替えが改修の対象となりました。
 夏井川への架橋に際しては、昭和9(1934)年に従来の鎌田町地内の国道がクランク状になっていたことから、本町通り、立町と続く道路を真っ直ぐに延ばして架橋し、鎌田山を切り通しにして神谷村大字塩方面につなぐ計画が沿線住民などに示されました。これに対して、鎌田町では、商店街が衰退するが、堤防が強化されて水害の危険が回避される利点もあって、従来の鎌田橋を残すという条件で、おおむね計画に賛同を示しました。
 工事は昭和11(1936)4月に着工。新設道路の延長は650m、幅員7.5m、うち架橋部分は133.8mで、鎌田山の掘り割りの際に生み出された土砂は国道敷や夏井川の堤防に使われました。工事は、夏井川の河床が軟弱で工事に手間取ったうえに、農繁期には農家からの人手が不足して思うように進ちょくしませんでしたが、昭和12(1937)11月、待望の竣工式を迎えることができました。
 橋の名称としては、「平」と「神谷」の一字ずつを採って「平神橋」と名付けられました。

平神橋を上流側から見る〔平成28(2016)年6月 いわき市撮影〕

02_平神橋を上流側から見る(平成28年6月、いわき市撮影)

 昭和12(1937)11月に完成した「平神橋」を含む新道は、その後時を経て、昭和42(1967)3月、鎌田橋の下流側に国道6号の「平大橋」が完成したことにより、市道塩-紺屋町線へ格下げされ、通る人や自動車が往来する平市街の道路の一つとなりました。
 それでも、重要な橋であることに変わりはなく、交通量が増加するにつれて、朝夕を中心に通勤・通学など歩行者の通行が危なくなったことから、片側には歩道が設けられ、10.2mに改良されました。
 長い歳月を経て、平成時代に入ると、老朽化が進んだことと、夏井川の中小河川改良工事を進める一環として、架け替えが検討されました。
 新しい橋は長さが135.5m、幅員12mで、両側に2.5mずつの歩道が取り付けられることになりました。この際、川の流れを円滑にするため、橋げたをこれまでの7本から2本に減らすよう設計しました。
 事業は平成8(1996)年度から同11(1999)年度までの4か年をかけて行われ、工事期間は仮橋を設けて対応しました。
 開通式は平成118月、現地で行われ、テープカット、くす玉割りに続いて渡り初めをして、詰めかけた関係者など約300人が架け替えを祝いました。
 なお、関連事業として、橋の完成後、橋の東側から国道6号までの436mの区間で道路北側を拡張しました。
 またこの間、県いわき建設事務所による夏井川の広域基幹河川改修工事が進められ、平成11年度末には平神橋付近が親水空間として生まれ変わりました。
 毎年820日の夜、平神橋周辺で行われる「夏井川流灯花火大会」。昭和60(1985)年には、建設省(現国土交通省)が選んだ全国の「水の風物詩(河川にまつわる行事)」の一つに挙げられています。(昭和8910日付『磐城新聞』では、大正8年の旧歴716日以来毎年、弘源寺が付近の鉄道事故で亡くなった人の供養として夏井川に祭壇を設けて弔ったが、大正11年からは鎌田青年会が行うことになった、と報じられています。)
 
毎年820日の夜、平神橋周辺で行われる「夏井川流灯花火大会」。昭和60(1985)年には、建設省(現国土交通省)が選んだ全国の「水の風物詩(河川にまつわる行事)」の一つに挙げられています。(昭和8910日付『磐城新聞』では、大正8年の旧歴716日以来毎年、弘源寺が付近の鉄道事故で亡くなった人の供養として夏井川に祭壇を設けて弔ったが、大正11年からは鎌田青年会が行うことになった、と報じられています。)
 
訪れる人の思いが込められてそっと流された灯籠は、川面を揺らし、そして夜空を叩く音とあでやかな夜空の絵模様との共演は、移ろいゆく夏を惜しむ気持ちを揺さぶりますその他の写真

その他の写真

鎌田山から平市街を俯瞰〔昭和42年1月、いわき市撮影〕 

03_鎌田山から平市街を俯瞰(昭和42年1月、いわき市撮影)

平鎌田・東日本国際大学から俯瞰〔平成17年11月、いわき市撮影〕 

04_平鎌田・東日本国際大学から俯瞰(平成17年11月、いわき市撮影)

地図〔1:50,000地形図 平(明治41年測図)〕05_地図〔1:50,000地形図 平(明治41年測図)〕

 国道と平神橋、遠方に平市街地を見る〔昭和10年頃・磐城国道事務所提供〕 

06_国道と平神橋、遠方に平市街地を見る(昭和10年頃・磐城国道事務所提供)

 平神橋架橋・鎌田山方面を見る〔昭和10年頃・磐城国道事務所提供〕 

07_平神橋架橋・鎌田山方面を見る(昭和10年頃・磐城国道事務所提供)

平神橋架橋・平市街地方面を見る(1)〔昭和10年頃・磐城国道事務所提供〕 

08_平神橋架橋・平市街地方面を見る(1)(昭和10年頃・磐城国道事務所提供)

平神橋架橋・平市街地方面を見る(2)〔昭和10年頃・磐城国道事務所提供〕 

09_平神橋架橋・平市街地方面を見る(2)(昭和10年頃・磐城国道事務所提供)

平神橋の工事箇所から平市街地を見る〔昭和10年頃・磐城国道事務所提供〕 

10_平神橋の工事箇所から平市街地を見る(昭和10年頃・磐城国道事務所提供)

平神橋開通式・鎌田山方面を見る〔昭和11年・磐城国道事務所提供〕 

11_平神橋開通式・鎌田山方面を見る(昭和11年・磐城国道事務所提供)

鎌田山付近から常磐線、平市街を見る〔昭和42年5月、いわき市撮影〕12_鎌田山付近から常磐線、平市街を見る(昭和42年5月、いわき市撮影)

平神橋から平市街を見る〔昭和44年6月、いわき市撮影〕13_平神橋から平市街を見る(昭和44年6月、いわき市撮影)

14_夏井川流灯花火大会〔昭和56年8月、いわき市撮影〕14_夏井川流灯花火大会(昭和56年8月、いわき市撮影)

夏井川流灯花火大会〔平成8年8月、いわき市撮影〕15_夏井川流灯花火大会(平成8年8月、いわき市撮影)

平神橋(改築落成)から向鎌田方面を見る〔平成11年8月、いわき市撮影〕16_平神橋(改築落成)から向鎌田方面を見る(平成11年8月、いわき市撮影)

向鎌田から見る市道塩・紺屋町線の平神橋〔平成19年2月、いわき市撮影〕17_向鎌田から見る市道塩・紺屋町線の平神橋(平成19年2月、いわき市撮影)

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