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『平駅前大通り4』(平成27年4月22日市公式Facebook投稿)

問い合わせ番号:14551-8432-4499 更新日:2015年4月22日

【いわきの『今むがし』 Vol.21】

【平安橋から見る平駅前通り(昭和41年、いわき市撮影)】

昭和41年頃の駅前通り

 駅前通りの中央緑地帯の花や樹木は、長い間、通行者の目を楽しませてくれましたが、車社会が加速度的に進み、通行量が増えたことから、昭和38年(1963年)に石(いわ)城(き)地区バス運営協議会から自動車往来の円滑化の観点で中央緑地帯の撤去を、一方で昭和40年(1965年)には、商店街から歩行者の安全の観点で緑地帯撤去に反対、という陳情書がそれぞれ提出され、結論が出ないまま存続されました。
 昭和時代後期になると、道路景観が道路環境と結び付けられて考えられるようになりました。すでに東京や大阪などの大都市では電線類の火災防止や補修・点検の簡素化などを目的に、電線を含めガス、水道管を地下併設する共同溝システム(キャブシステム)が進められていました。

【ペデストリアンデッキ上から見るいわき駅前通り〔平成27年4月 いわき市撮影〕】

平成27年4月の駅前通り

 昭和40年の中央緑地帯の是非をめぐる論争には、増え続ける自動車の混雑緩和か、横断する人の安全かという対立構図でしたが、昭和時代から平成時代へ、自動車と歩行者の関係は変化していきます。増加する交通事故の防止と市街地交通緩和のためのバイパス建設などの要素を加味した、総合交通対策が図られていくようになります。さらに都市美観、電線類などの社会インフラの一括化・安全化などを含んだ施策が道路に施されていきます。この考え方が幅員30メートルの駅前通りにおいて試みられたものとみることができます。
 この結果、中央緑地帯の撤去と歩道の拡張は歩行者の安全をめざした施策として、大きな混乱もなく進められました。

 

【平(現いわき)駅前大通り東側から見る駅方面、西側市街地(昭和41年、いわき市所蔵)】

昭和41年の駅前通り こうして、昭和61年(1986年)度を初年度として駅前から新川に架かる菱川橋手前までの区間で共同溝システム(キャブシステム)をスタートさせました。撤去か存続か、長年にわたって論争となっていた中央緑地帯については、撤去することと決し、その代わりに歩道を拡幅。街路樹についても「信号が見にくい」など、交通に支障のあったプラタナスからケヤキに代えることで、決着しました。 駅前通りの電線類地下埋設工事(キャブシステム)は平成3年(1991年)2月に完成しました。
 

 

【駅に向かって見る平大通りの緑地帯(昭和54年8月、いわき市撮影)】

昭和54年の駅前通り これによって、中央緑地帯は撤去されましたが、その分東西の歩道はそれぞれ5メートルから7.5メートルカラータイル張りの歩道へ拡幅され、いわきの海の砂浜を表現した白を基調とする色調となりました。
 また、信号機や電話ボックスの色が落ち着いた茶色に統一され、新たに街路灯、彫刻なども設置されました。バスの発着は集約・整備されました。ケヤキの緑は街に潤いを与えてくれる存在となりました。
 すっきりした都市景観が得られるなか、キャブシステムの完成を前に、関係者はこれまでの愛称「平大通り」を新しい道路にふさわしい名称にしようと、検討しました。

 

【駅ビル(ヤンヤン)から見る平大通り(昭和55年3月、いわき市撮影)】

昭和55年の駅前通り それまでの通り名をみていきますと、できたばかりの昭和20年代は当時としては異例の幅員を持っていたことから、“30メートル道路”や“駅前通り”などのような呼ばれ方でしたが、この通りに愛称を付けようと市民から募集、この結果、昭和47年(1972年)2月に「平大通り」と決まり、以来多くの人々に親しまれてきたのです。
 主体となった「いわき平大通り協議会」は、命名に際し、広く一般から公募。広くなった歩道は単なる通りの意味合いだけではなく、公園をイメージしたい、太陽の光にあふれている、などの観点から、応募のなかから選定し、平成2年(1990年)11月に「いわきサンパルク」と決定しました。
 さて、この名称、皆さんの脳裏にインプットされているでしょうか?

 

【国道399号・平(現いわき)駅前大通りキャブシステム竣工式(平成3年2月、いわき市撮影)】

平成3年の駅前通り 戦後と時を同じくして生まれ、以後絶えず変化し続けているメインストリート。通りの形態はもちろん、沿道の風景も新しさを求めて日々刻々と変化していきます。その独特の都市空間の変化を象徴するように、名称も30メートル通り、駅前通り、平大通り、いわきサンパルクと変化し続け、さらに次をめざしているようにもみえます。それは、とどまるところを知らない都市空間の代表的存在でもあります。

 

 

その他の写真

【いわき駅前のスクランブル交差(平成14年5月、いわき市撮影)】

平成14年の駅前通り

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ファクス番号:0246-22-7469